2006年4月4日(火)~5月28日(日)
協力:株式会社 近代映画協会開映後の入場はできません。定員=310名(各回入替制)発券=2階受付料金=一般500円/高校・大学生・シニア300円/小・中学生100円・観覧券は当日・当該回にのみ有効です。・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切となります。・シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。・発券は各回1名につき1枚のみです。関連企画新藤兼人監督講演会2006年 4月22日(土)、5月20日(土)いずれも午後2時開始会場:大ホール(2階)入場無料開場は開始30分前から行い、定員に達し次第締切となります。4月22日に94歳を迎える新藤監督が、映画への思いや映画作り・シナリオ作法の秘密を縦横に語ります。
フィルムセンターの新年度を飾る上映企画は、日本の映画シナリオ界を長きにわたって導き、93歳となった今も現役の映画監督・脚本家として活躍する巨人・新藤兼人監督の特集です。 1912(明治45)年、広島県に生まれた新藤監督は1934年に新興キネマに入社、映画美術の経験を積みながら独学で脚本術を研鑽、1940年の『南進女性』で脚本家としてデビューします。やがて松竹大船撮影所に移籍、吉村公三郎監督と組んだ『安城家の舞踏会』(1947年)の決定的な評価によってシナリオライターとしての地歩を築くと、1950年には盟友・吉村監督とともに独立を決意、作家としての主体性を貫くべく自らのプロダクション“近代映画協会”を旗揚げしました。 自身のシナリオ修業時代を題材にした『愛妻物語』(1951年)で演出家デビューも果たした新藤監督は、近代映画協会において、大手会社では実現困難な社会的テーマを掲げた企画に次々と取り組み、『原爆の子』(1952年)や『第五福竜丸』(1959年)といった作品を発表して独立プロ運動の一翼を担いました。そして、離島の農民一家が地にへばりつくように生きる様を淡々と描き出した『裸の島』(1960年)は、代表作となったのみならず、モスクワ国際映画祭などを通じて国際的な知名度も獲得しています。シナリオ界の発展や後進の育成にも力を費やしながら、最新作の『ふくろう』(2004年)に至るまで、40本以上の監督作そして200本以上のシナリオを世に送り出しました。また、それらの作品を語る際には、監督の生涯のパートナーだった女優・乙羽信子や、名脇役・殿山泰司といった“同志”たちの存在も忘れることはできません。 この特集では、シナリオ芸術を極め、演出家としてヒューマニズムを追い求めたこの稀有な映画人の、70年以上にわたる映画人生を67本の作品でたどります。フィルムセンターでは、1980年8月に「監督研究 吉村公三郎と新藤兼人」を開催して以来26年ぶりの同監督特集となります。皆さまのご来場を衷心よりお待ちいたしております。■(監)=監督 (原)=原作 (脚)=脚本・潤色・脚色・シナリオ・オリジナルシナリオ (撮)=撮影・撮影監督 (美)=美術・美術監督 (音)=音楽・音楽監督 (出)=出演■本特集には不完全なプリントが含まれています。■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
日程:4月22日(土) 時間:2:00pm 場所:大ホール(2階)
日程:5月20日(土) 時間:2:00pm 場所:大ホール(2階)
入場無料開場は開始30分前から行い、定員に達し次第締切となります。4月22日に94歳を迎える新藤監督が、映画への思いや映画作り・シナリオ作法の秘密を縦横に語ります。