大ホール
会期
2011年4月5日(火)~5月1日(日) 開催要領
定員=310名(各回入替制) 本年は映画監督・吉村公三郎(1911-2000)の生誕百年を記念する年にあたります。1929年に松竹に入社、島津保次郎に師事した吉村は、1934年に短篇無声喜劇『ぬき足さし足』を初監督ののち、1939年に正式な監督昇進を果たすと『女こそ家を守れ』など5本の作品を年内に発表し、とりわけその中の一本『暖流』の斬新な演出で大きな注目を集めます。戦後は1947年の『安城家の舞踏會』でキネマ旬報ベストテンの1位に輝いて第一線に返り咲くとともに、ウィリアム・ワイラーの手法にヒントを得た「縦の構図」(ディープ・フォーカス)を駆使した独自のスタイルを築き、また同作で初めてコンビを組んだ新藤兼人と1950年に独立プロダクション・近代映画協会を設立して、『僞れる盛裝』(1951年)、『夜明け前』(1953年)、『足摺岬』(1954年)などの野心作を次々と発表して戦後日本映画界をリードします。本企画では、 1939年の『五人の兄妹』から遺作となった1974年の『 |
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