愛する男の妻が病死、それを待っていたかのような自分が許せない主人公(山本)。そして自ら別れを選んでゆく。この決然とした生き方は、旧い世界の住人であることを感じさせない「誇り高き女」であり、『暖流』の主体的で理知的なヒロインの延長線上に位置する存在といえる。監督にとって初めてのカラー作品。「キネマ旬報」ベストテン2位。
大ホール
夜の河
愛する男の妻が病死、それを待っていたかのような自分が許せない主人公(山本)。そして自ら別れを選んでゆく。この決然とした生き方は、旧い世界の住人であることを感じさせない「誇り高き女」であり、『暖流』の主体的で理知的なヒロインの延長線上に位置する存在といえる。監督にとって初めてのカラー作品。「キネマ旬報」ベストテン2位。 '56(大映京都)(監)吉村公三郎(原)沢野久雄(脚)田中澄江(撮)宮川一夫(美)内藤昭(音)池野成(出)山本富士子、上原謙、小野道子、市川和子、阿井美千子、川崎敬三、小沢栄、東野英治郎、橘公子、山茶花究 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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