近年新たに発掘・復元したフィルムをまとめて上映する「発掘された映画たち」は、1991年から数えて第7回目を迎えました。今回は、最新のデジタル技術で復元された3作品――『羅生門』(1950年)、『槍供養』(1927年)、『繪日傘 第二話 狸大盡』(1930年)――のほか、全米日系人博物館から寄贈されたフィルムの復元第2弾や、占領期に製作された「CIE映画」の選集第2弾など、1899年の『紅葉狩』から1954年の『ママの新婚旅行』までの55年間に渡る計44作品を、12のプログラムに構成して上映します。本企画が、芸術的・歴史資料的に高い価値を有する文化遺産としての映画を再検証する場となれば幸いです。
※お知らせ※
・A-12「南湖院コレクション」の上映分数が、92分→103分へ変更となります。(→詳しくはこちら)
『紅葉狩』重要文化財指定へ
文化審議会は3月19日、フィルムセンター所蔵の『紅葉狩』(35㎜可燃性デュープネガ・フィルム、342フィート13コマ)を重要文化財に指定するよう、文部科学大臣に答申いたしました。映画が日本に紹介されてから百十余年、初めての重要文化財指定となります。これにより、名実ともに映画フィルムが文化財として保護される道が拓かれることになりました(『紅葉狩』の上映は4/24(金)7:00 pm、5/3(日・祝)4:00 pmからございます)。