会場
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展) 会期
2009年9月4日(金)~12月20日(日) 開室時間
11:00am-6:30pm 休室日
観覧料
一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポート、キャンパスメンバーズは無料 主催
東京国立近代美術館フィルムセンター 特別協力
下関市、芸游会 日本映画が生んだ数々の輝かしいスターの中でも、田中絹代ほどつねに映画界の中央を歩み続け、少女時代から晩年まであらゆる時代に輝きを見せた女優はいないでしょう。1909年11月29日、山口県下関市に生まれた田中絹代は1924年に松竹下加茂撮影所に入所、鈴木伝明と共演した青春映画をはじめ可憐な演技がたちまち評判を呼び、国民的アイドルの座を獲得します。やがて上原謙と共演した『愛染かつら』シリーズ(1938-39年)では人気の絶頂を迎えますが、さらに戦後も、溝口健二監督の『西鶴一代女』(1952年)や『雨月物語』(1953年)、小津安二郎監督の『宗方姉妹』(1950年)や『彼岸花』(1958年)、五所平之助監督の『煙突の見える場所』(1953年)、木下惠介監督の『楢山節考』(1958年)、成瀬巳喜男監督の『流れる』(1956年)、市川崑監督の『おとうと』(1960年)など、巨匠監督たちの信頼を得て成熟した女優の魅力を加えました。晩年には『サンダカン八番娼館 望郷』(1974年)の名演が国内外で評価され、1977年の逝去後も映画一筋に生きた伝説のスターとして語り継がれています。また、『恋文』(1953年)を皮切りに6本の作品を監督した田中絹代は、日本初の本格的な女性監督としても映画史に残る人物です。 ●関連企画(上映) 関係者・専門家によるギャラリー・トークを開催いたします。
ゲスト:大場正敏氏(前フィルムセンター主幹)
ゲスト:藤井浩明氏(元大映プロデューサー、『流転の王妃』企画)
ゲスト:梶山弘子氏(芸游会代表、映画スクリプター) |
|