清水の遺作で、淡島を起用した「母もの」映画。新しく迎えた母と妹との関係にとまどう多感な少年が、継母の粘り強い愛情にほだされながら、次第に成長していく様子を描く。父親が水上バスを運転する隅田川河畔がロケーション撮影によって広々ととらえられる一方、実母の形見の鳩を逃がしてしまった妹を、主人公が室内で痛めつける暴力の残酷さに慄然とさせられる。
大ホール
母のおもかげ
清水の遺作で、淡島を起用した「母もの」映画。新しく迎えた母と妹との関係にとまどう多感な少年が、継母の粘り強い愛情にほだされながら、次第に成長していく様子を描く。父親が水上バスを運転する隅田川河畔がロケーション撮影によって広々ととらえられる一方、実母の形見の鳩を逃がしてしまった妹を、主人公が室内で痛めつける暴力の残酷さに慄然とさせられる。 '59(大映東京)(監)清水宏(脚)外山凡平(撮)石田博(美)仲美喜雄(音)古関裕而(出)毛利充宏、淡島千景、根上淳、安本幸代、見明凡太朗、村田知榮子、南左斗子、清川玉枝、南方伸夫、入江洋佑 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演 |
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