「蜂の巣映画」三部作の3本目。前2作同様、映画史に類を見ない傑作である。舞台は奈良・東大寺に移り、非公式の観光案内で生計を立てながら、戦地から帰らない父の消息をラジオ放送で探し続ける豊太(岩本)の生きる姿を描く。戦災孤児たちの安らぎの場所として夢想される奈良の大仏さまをはじめ、子どもたちが仏像と交感する姿が胸を打つ。
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大佛さまと子供たち
(102分・35mm・白黒) 「蜂の巣映画」三部作の3本目。前2作同様、映画史に類を見ない傑作である。舞台は奈良・東大寺に移り、非公式の観光案内で生計を立てながら、戦地から帰らない父の消息をラジオ放送で探し続ける豊太(岩本)の生きる姿を描く。戦災孤児たちの安らぎの場所として夢想される奈良の大仏さまをはじめ、子どもたちが仏像と交感する姿が胸を打つ。 '52(蜂の巣映画部)(監)(脚)清水宏(撮)古山三郎(音)伊藤宣二(出)岩本豊、硲由夫、宮内義治、久保田晋一郎、川西清、中村貞雄、日守由禧子、歌川マユミ、赤堀綾子、島田友三郎 奈良には古き佛たち
(36分・35mm・白黒) 文化財の保護を訴えた記録映画で、興福寺や東大寺の仏像・建築の特徴や由来がナレーションによって語られる。階段を腹ばいで滑り落ちる子どものショットやゆるやかな前進移動撮影など、記録映画においても清水らしさは健在。2007年に広島で発見され、プラネット映画資料図書館に寄贈された16mmプリントからの複製。 '53(蜂の巣映画部)(監)清水宏 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演 |
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