脚本の鯨屋當兵衛は清水のペン・ネーム。軍事教練で泊りがけの行軍演習に出かける学生たちが、道すがらさまざまな人々と出会い、別れるさまを挿話的に描いたロード・ムービー。何度も反復される軍歌の唱和と行進は明確に戦時体制を反映しているが、肥だめを運ぶ農民やトラックで追い越す女学生、後をついていく子どもたちなどと交錯するたび、その主題は横滑りし、転倒されていく。
大ホール
花形選手
脚本の鯨屋當兵衛は清水のペン・ネーム。軍事教練で泊りがけの行軍演習に出かける学生たちが、道すがらさまざまな人々と出会い、別れるさまを挿話的に描いたロード・ムービー。何度も反復される軍歌の唱和と行進は明確に戦時体制を反映しているが、肥だめを運ぶ農民やトラックで追い越す女学生、後をついていく子どもたちなどと交錯するたび、その主題は横滑りし、転倒されていく。 '37(松竹大船)(監)清水宏(脚)鯨屋當兵衛、荒田正男(撮)猪飼助太郎(美)江坂実、穂苅貞一(音)伊藤宜二、島田康(出)佐野周二、笠智衆、日守新一、近衛敏明、大山健二、坪内美子、爆驒小僧、長船フジヨ、突貫小僧、葉山正雄 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演 |
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