川端康成の掌篇「有難う」を原案に、「有りがたうさん」と呼ばれるバス運転手を中心として、伊豆の山道を往復する乗合バスの乗客たちの姿を点描する。町に身売りされようとする若い娘の話を基軸としながらも、酌婦や旅役者、朝鮮人労働者といった行き交う人々を、ドラマ性を排除して移りゆく風景の中にとらえていく演出は、当時きわめて野心的な試みだった。
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有りがたうさん
(76分・35mm・白黒) 川端康成の掌篇「有難う」を原案に、「有りがたうさん」と呼ばれるバス運転手を中心として、伊豆の山道を往復する乗合バスの乗客たちの姿を点描する。町に身売りされようとする若い娘の話を基軸としながらも、酌婦や旅役者、朝鮮人労働者といった行き交う人々を、ドラマ性を排除して移りゆく風景の中にとらえていく演出は、当時きわめて野心的な試みだった。 '36(松竹大船)(監)(脚)清水宏(原)川端康成(撮)青木勇(音)堀内敬三(出)上原謙、桑野通子、二葉かほる、石山隆嗣、仲英之助、築地まゆみ、河村黎吉、忍節子、堺一二、山田長正、河原侃二、久原良子 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演 |
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