亀井のシナリオ「富士山」を秋元憲の監督で映画化。「金甌無欠揺ぎなき」と「愛国行進曲」に謳われた霊峰・富士山に地質学的な分析を加え、変容を続ける老衰期の休火山であることを説いた作品で、当時の精神主義のなかで異色作になったと言われるが、現存するフィルムは後半が欠落している。
大ホール
富士の地質
亀井のシナリオ「富士山」を秋元憲の監督で映画化。「金甌無欠揺ぎなき」と「愛国行進曲」に謳われた霊峰・富士山に地質学的な分析を加え、変容を続ける老衰期の休火山であることを説いた作品で、当時の精神主義のなかで異色作になったと言われるが、現存するフィルムは後半が欠落している。 '41(東宝)(監)秋元憲(撮)八木仁平(録)酒井榮三(音)深井史郎(解)徳川夢声 戰ふ兵隊
陸軍省の後援による漢口攻略作戦の従軍記録で、本作では三木茂(撮影)、瀬川順一(撮影助手)、藤井慎一(録音)とともに監督の亀井自身も戦地へ赴いて撮影が行われた。ナレーションを用いず、字幕を挿入するスタイルを採用。消耗した兵士たちや家を失った難民たちの姿を静かに見つめた描写が、軍部が期待する戦意昂揚とは相容れず上映不許可となった。 '39(東宝)(監)(編)亀井文夫(撮)三木茂(現地録音)藤井慎一(録)金山欣二郎(音)古関裕而 ■(監)=監督・演出 (構)=構成 (原)=原作・原案 (脚)=脚本 (撮)=撮影 (美)=美術 (編)=編集 (録)=録音 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説・語り |
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