会場
東京国立近代美術館フィルムセンター 展示室(企画展)
2010年9月17日(金)~12月26日(日)
●第1期:2010年9月17日(金)-10月31日(日)
●第2期:2010年11月9日(火)-12月26日(日)
*第1期と第2期では「地球を駆けるクロサワ映画」コーナーの外国版ポスターが入れ替わりますが、他の展示品は全期間展示されます。(詳細は出品リストをご覧ください。)
11:00am-6:30pm
(入場は6:00pmまで)
一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生以下及び18歳未満、障害者(付添者は原則1名まで)、MOMATパスポートをお持ちの方、キャンパスメンバーズは無料
*料金は常設の「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
*( )内は20名以上の団体料金です。
*学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方はそれぞれ入室の際、証明できるものをご提示ください。
*フィルムセンターの上映企画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
*10月31日(中央区まるごとミュージアム)は無料観覧日です。
財団法人黒澤明文化振興財団
龍谷大学古典籍デジタルアーカイブ研究センター
黒澤明デジタルアーカイブ
世界の映画史に峻厳とそびえ立つ巨人―黒澤明。生誕百年の節目にあたるこの2010年、フィルムセンターは上映会と展覧会という二つの企画でその偉業を顕彰します。
1910年東京に生まれた黒澤監督は、青年期には画家を目指しましたが1936年にP.C.L.映画製作所に入社、山本嘉次郎監督を師と仰いで助監督修業に励み、1943年の『姿三四郎』で演出家としての道を歩み始めます。戦後は、厳しい世相を見つめながら『酔いどれ天使』(1948年)などで頭角を現し、1950年の『羅生門』は翌年のヴェネチア国際映画祭でグランプリを受賞、日本映画の高い芸術性を海外に知らしめました。以降、『生きる』(1952年)、『七人の侍』(1954年)、『蜘蛛巣城』(1957年)、『用心棒』(1961年)、『天国と地獄』(1963年)など多彩なジャンルにわたる骨太の傑作群は、つねに日本社会の話題であり続けたばかりか、各国の観客から強く支持され、世界の映画人にインスピレーションを与えてきました。後年には『デルス・ウザーラ』(1975年)や『乱』(1985年)といった国際的な連携による大作にもチャレンジし、その名声は永遠のものとなっています。
この展覧会では、黒澤プロダクションの特別協力のもと、監督の仕事ぶりを示す貴重な写真類や台本、愛用品を展示するほか、黒澤組の名スタッフが使用した撮影資料、さらに黒澤監督資料のコレクターである槙田寿文氏所蔵の海外版ポスター・コレクションを一挙に紹介いたします。また、本年フィルムセンターに寄贈された黒澤映画の名優・志村喬の旧蔵資料を初めて公開する機会ともなります。濃密な黒澤映画のバックグラウンドに迫る、この稀有な企画にご期待ください。
★関連企画(映画上映)
生誕百年 映画監督 黒澤明
2010年11月9日(火)-12月26日(日)
フィルムセンター大ホール(2階)
*詳細はこちら。
オープニング特別展示
2010年9月17日(金)―10月17日(日)
『用心棒』で三船敏郎が使用した刀(「漆塗印籠刻鞘大小刀」)を、開幕から1か月間限定で展示します。
高津装飾美術・芸能美術文庫PAL所蔵