大ホール
発掘されたアニメーションと戦前時代劇
なまくら刀
現存する日本最古のコマ撮り式アニメーション。「発掘された映画たち2008」において、可燃性染色(黄色)ポジからデジタル復元されたものが上映されたが、これは全体の「後半」部分にあたる。今回新たに発見された「前半」部分にあたる可燃性染色(緑色)ポジと合わせることにより、現時点で最長のデジタル復元版を作成した(素材協力:松本夏樹氏、復元作業:IMAGICA, IMAGICAウェスト)。 1917(小林商会)(作画)幸内純一 のろまな
[デジタル復元版] 2013年に発見された大藤信郎の第1作(試作)。『竹取物語』と共に、素材協力はプラネット映画資料図書館、原版管理は神戸映画資料館、復元作業はIMAGICAおよびIMAGICAウェストである。 1924(監)大藤信郎 竹取物語[デジタル復元版]
2013年に発見された大藤の未完の遺作。残された素材の編集は、神戸映画資料館館長・安井喜雄氏による。 1961(千代紙映画)(監)大藤信郎 堀田隼人[玩具フィルム]
これまで現存が確認されていなかった伊藤大輔の時代劇作品。
忠次旅日記 甲州殺陣篇[玩具フィルム]
これも初めて現存が確認された、『忠次旅日記』3部作の第1部「甲州殺陣篇」の断片。 1927(日活大将軍)(監)伊藤大輔(出)大河内傳次郎 影法師捕物帖
二川文太郎が、自身の監督した『江戸怪賊伝 影法師』(1925、阪東妻三郎主演)を市川右太衛門主演でリメイク。全10巻中、1巻と5-7巻が現存。冒頭のクレジット部分のアニメーションが新たな時代劇の登場を予感させる(素材協力:プラネット映画資料図書館、原版管理:神戸映画資料館)。 1926-27(マキノ御室)(総指揮)牧野省三(監)二川文太郎(原)(脚)壽々喜多呂九平(撮)松浦しげる(出)市川右太衛門、鈴木澄子、武井龍三、中根龍太郎 ★9月27日(土)4:00pmと10月8日(水)3:00pmの回は途中に当館研究員の解説を挟みながらの上映となります。 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台装置 (編)=編集 (録)=録音 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=ナレーション |
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