室生犀星の自伝的短篇「性に眼覚める頃」(1919)を、豊田四郎監督が映画化。豊田は、この直後に代表作『夫婦善哉』(1955)を手掛けるなど、キャリアの円熟期を迎えており、本作でも、思春期の青年たちの揺れ動く恋心が丁寧に演出されている。原作の舞台は室生の出身地である金沢だが、映画の舞台は倉敷に変更された。蔵屋敷や掘割をはじめ、倉敷に残る古い街並みを鮮明に捉えた三浦光雄の撮影も素晴らしい。
大ホール
麥笛
室生犀星の自伝的短篇「性に眼覚める頃」(1919)を、豊田四郎監督が映画化。豊田は、この直後に代表作『夫婦善哉』(1955)を手掛けるなど、キャリアの円熟期を迎えており、本作でも、思春期の青年たちの揺れ動く恋心が丁寧に演出されている。原作の舞台は室生の出身地である金沢だが、映画の舞台は倉敷に変更された。蔵屋敷や掘割をはじめ、倉敷に残る古い街並みを鮮明に捉えた三浦光雄の撮影も素晴らしい。 '55(東宝)(監)(脚)豊田四郎(原)室生犀星(脚)池田一郎(撮)三浦光雄(美)河東安英(音)団伊玖磨(出)久保明、太刀川洋一、青山京子、越路吹雪、志村喬、藤原釜足、左卜全、浜田百合子、中北千枝子、浪花千栄子、三好栄子 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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