東宝が第二次大戦後に初めて公開した作品。戦争末期に企画されたものだが、慰安的な娯楽作品だったため、GHQの検閲により新作の発表が困難になっていたにもかかわらず、何とか公開にこぎつけた。バックステージもので、エノケンのパントマイムや、主要キャストによる歌の競演が見所。
大ホール
歌へ!太陽
東宝が第二次大戦後に初めて公開した作品。戦争末期に企画されたものだが、慰安的な娯楽作品だったため、GHQの検閲により新作の発表が困難になっていたにもかかわらず、何とか公開にこぎつけた。バックステージもので、エノケンのパントマイムや、主要キャストによる歌の競演が見所。 '45(東宝)(監)阿部豊(原)菊田一夫(脚)八住利雄(撮)小原讓治(美)北猛夫(音)伊藤昇(出)榎本健一、轟夕起子、灰田勝彦、川田義雄、竹久千惠子、中北千枝子、高勢実乗、河野糸子、羽鳥敏子、飯田房江、宮川五十鈴 鬼火
高度経済成長期を迎えて、映画人口も増大し、新作封切は2本立が定着した。東宝は1956年より「ダイヤモンド・シリーズ」と銘打ち、低予算であっても良質な併映中篇の提供を掲げて、メインの作品に劣らないスタッフ・キャストを揃えた。本作は、同年に東宝の正式な所属となったばかりの千葉泰樹監督を起用した、シリーズ第1作目。ガス会社の集金係(加東)は、寝たきりの夫(宮口)を抱えて困窮した妻(津島)に、ガス代の支払いを待つからと、肉体関係を迫る。部屋の電灯、ガスこんろなどを利用した演出の上手さが際立つ。 '56(東宝)(監)千葉泰樹(原)吉屋信子(脚)菊島隆三(撮)山田一夫(美)中古智(音)伊福部昭(出)津島惠子、加東大介、宮口精二、中村伸郎、中田康子、清川玉枝、中北千枝子、堺左千夫、笈川武夫、三條利喜江、佐田豊、如月寬多 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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