原作→遠藤周作「わたしが・棄てた・女」
若いサラリーマンが出世のために昔の女を棄てる。中間小説として書かれてはいるが、カトリック作家・遠藤周作の場合、罪の問題、キリスト的愛の主題は貫かれる。そして「棄てる」とは、森鷗外「舞姫」以来の近代日本知識人の“原罪”でもあった。浦山は小津安二郎の『東京物語』を意識したという。
大ホール
私が棄てた女
原作→遠藤周作「わたしが・棄てた・女」 '69(日活)(監)浦山桐郎(脚)山内久(撮)安藤庄平(美)横尾嘉良、深民浩(音)黛敏郎(出)河原崎長一郎、浅丘ルリ子、小林トシエ、小沢昭一、加藤武、岸輝子、辰巳柳太郎、加藤治子、夏海千佳子、佐野浅夫、露口茂 ■(監)=監督 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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