クレジットの脚本は梶原金八名義だが、稲垣浩によれば「山中が一人で書いたもの」である(オリジナルはトーキー)。「三十六人斬り」で知られる山場、鍵屋の辻の決闘の一部が残されている。
大ホール
荒木又右衛門[玩具フィルム]
クレジットの脚本は梶原金八名義だが、稲垣浩によれば「山中が一人で書いたもの」である(オリジナルはトーキー)。「三十六人斬り」で知られる山場、鍵屋の辻の決闘の一部が残されている。 ’36(千恵蔵プロ)(監)萩原遼(原)(脚)梶原金八(撮)石本秀雄(出)片岡千恵蔵、月形龍之介 河内山宗俊
『街の入墨者』(1935年)に続き、山中が心酔する前進座と組んで監督した2本目の作品。河内山宗俊と金子市之丞が、弟・広太郎(直侍)の不始末がもとで身売りすることになった甘酒売りの娘・お浪を救う決意をする。河竹黙阿弥「天衣紛上野初花」の登場人物を市井の人々に置き換え、「髷をつけた現代劇」を代表する作品の一つとなった。お浪役に抜擢された当時16歳の原節子も注目を集めた。 ’36(日活京都=太秦発声)(監)(原)山中貞雄(脚)三村伸太郎(撮)町井春美(音)西梧郎(出)河原崎長十郎、中村翫右衛門、市川扇升、原節子、山岸しづ江、助高屋助蔵、清川荘司、高勢実乗、鳥羽陽之助、衣笠淳子、三好文江 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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