2005年に逝去された大阪市の映画コレクター・安部善重氏が旧蔵していたフィルムのうち、可燃性フィルム75本の寄贈手続きが2006年に完了した。今回はそのうち不燃化した8本を上映する。
大ホール
安部善重コレクション1
2005年に逝去された大阪市の映画コレクター・安部善重氏が旧蔵していたフィルムのうち、可燃性フィルム75本の寄贈手続きが2006年に完了した。今回はそのうち不燃化した8本を上映する。 日活行進曲 曽我兄弟
『日活行進曲』は異なる8人の監督が「富士山」を共通のテーマに短篇をそれぞれ演出したオムニバス映画であるが、最終篇「曽我兄弟」の一部のみコレクションに含まれていた。兄の十郎が、父の仇の工藤祐経から屈辱的な仕打ちを受け、弟の五郎が乗り込む場面が残っている。 '29(日活)(監)清瀬英次郎(原)長谷部武臣(池田富保)(撮)中西与之助(出)久米譲、沢田清 乙女シリーズ その一 花物語福壽草
原作は吉屋信子の少女小説で、思春期の乙女の繊細な心と女同士の堅い友愛が描かれる。女学生の薫は、兄のお嫁さんを姉として慕うが、姉は病気で療養所へゆくことに…。当時はサウンド版だったが上映プリントは無声版。 '35(新興キネマ)(監)川手二郎(原)吉屋信子(脚)川手二郎、荻野賴三(撮)中井朝一(音)伊達三郎(美)久光五郎(出)江川なほみ、久松美津江、林喜美枝、髙倉惠美子、星ルリ子、松山愛子、小松峯子、木村潤子、岡崎光彦、大泉慶治、丘寵児、小島洋々、日ノ本一男、上田寛、新見映郎、ジョー・オ・ハラ ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (構)=構成 (画)=作画 (撮)=撮影 (美)=美術・舞台設計 (音)=音楽 (出)=出演 |
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