溝口の新興キネマ第1作で、新興のいわばアイドル・スターだった山路ふみ子が主演した。川口松太郎による提案で、トルストイの「復活」をもとに依田が独自の展開を書き加えて脚本化したもので、前2作と違い、気弱で行動力のない男を憐れむ余裕のある自立した女がヒロインとなった。長らくの間、劣化して上映不能の16mmプリント一本しかなく、今回のプリントはそこから複製したもの。
大ホール
愛怨峽
溝口の新興キネマ第1作で、新興のいわばアイドル・スターだった山路ふみ子が主演した。川口松太郎による提案で、トルストイの「復活」をもとに依田が独自の展開を書き加えて脚本化したもので、前2作と違い、気弱で行動力のない男を憐れむ余裕のある自立した女がヒロインとなった。長らくの間、劣化して上映不能の16mmプリント一本しかなく、今回のプリントはそこから複製したもの。 ’37(新興キネマ東京)(原)川口松太郎(脚)溝口健二、依田義賢(撮)三木稔(美)水谷浩(音)宇賀神味津男(出)山路ふみ子、河津淸三郎、淸水將夫、三桝豊、明淸江、加藤精一、田中春男、野辺かほる、浦辺粂子、大泉慶治 |
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