『浪華悲歌』では大阪弁の言葉遣いが気になって演出が手薄になったという監督が、本作では京都の花街に生きる姉妹芸者の人物造型に挑戦した。結末の芸妓(山田)の絶叫とともに、当時から絶賛を浴びた溝口=依田コンビによるリアリズム路線の傑作。『浪華悲歌』と本作によって、第一映画は短命ながらも日本映画史に輝くプロダクションとなる。
大ホール
祗園の姉妹
『浪華悲歌』では大阪弁の言葉遣いが気になって演出が手薄になったという監督が、本作では京都の花街に生きる姉妹芸者の人物造型に挑戦した。結末の芸妓(山田)の絶叫とともに、当時から絶賛を浴びた溝口=依田コンビによるリアリズム路線の傑作。『浪華悲歌』と本作によって、第一映画は短命ながらも日本映画史に輝くプロダクションとなる。 ’36(第一映画)(原)溝口健二(脚)依田義賢(撮)三木稔(出)山田五十鈴、梅村蓉子、志賀迺家辨慶、久野和子、大倉文男、深見泰三、進藤英太郎、いわま桜子、林家染之助、葵令子、滝沢静子、橘光造、三桝源女 |
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