日活を脱退した永田雅一に従って第一映画に加わった溝口の最初の作品。20日ほどで仕上げることを余儀なくされたが、近代都市大阪を背景に、大阪弁と土地のローカルな気質が盛り込まれた。その結果、モダニズムの香る生き生きとした傑作となり、ヒロインの救いようのない哀れな境遇も過度の陰鬱さを感じさせない。
大ホール
浪華悲歌(エレジー)
日活を脱退した永田雅一に従って第一映画に加わった溝口の最初の作品。20日ほどで仕上げることを余儀なくされたが、近代都市大阪を背景に、大阪弁と土地のローカルな気質が盛り込まれた。その結果、モダニズムの香る生き生きとした傑作となり、ヒロインの救いようのない哀れな境遇も過度の陰鬱さを感じさせない。 ’36(第一映画)(原)溝口健二(脚)依田義賢(撮)三木稔(出)山田五十鈴、梅村蓉子、大倉千代子、大久保淸子、浅香新八郎、志賀迺家辨慶、進藤英太郎、田村邦男、原健作、橘光造、志村喬、竹川誠一、滝沢静子 |
|