溝口健二の遺作。題材としては『夜の女たち』に類するが、当時国会で討議中だった「売春防止法案」を視野に、溝口の弟子筋に当たる脚本家・成沢昌茂がシナリオに仕上げた。赤線廃止前夜の娼館にさまざまな事情で吹き寄せられてきた、バイタリティに満ちた女たちの悲喜が豪華なキャストで描かれるが、そのリズミカルな演出の先に、重々しい味わいを残す一篇である。
大ホール
赤線地帶
溝口健二の遺作。題材としては『夜の女たち』に類するが、当時国会で討議中だった「売春防止法案」を視野に、溝口の弟子筋に当たる脚本家・成沢昌茂がシナリオに仕上げた。赤線廃止前夜の娼館にさまざまな事情で吹き寄せられてきた、バイタリティに満ちた女たちの悲喜が豪華なキャストで描かれるが、そのリズミカルな演出の先に、重々しい味わいを残す一篇である。 ’56(大映東京)(脚)成沢昌茂、芝木好子(撮)宮川一夫(美)水谷浩(音)黛敏郎(出)京マチ子、若尾文子、三益愛子、木暮実千代、菅原謙二、川上康子、進藤英太郎、見明凡太朗、田中春男、沢村貞子、加東大介、町田博子、浦辺粂子 |
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