泉鏡花の「義血侠血」を原作とする、無声期の溝口を代表する新派メロドラマ。愛する青年の夢を叶えるべく、身を削って金の仕送りをする水芸の太夫・瀧の白糸の破滅を、溝口らしい容赦ない筆致で描いている。製作は、美貌と気品でスターに登りつめた入江たか子が兄の東坊城恭長と設立したプロダクションだが、現代劇女優の個人プロダクションは当時極めて珍しかった。
大ホール
瀧の白糸
泉鏡花の「義血侠血」を原作とする、無声期の溝口を代表する新派メロドラマ。愛する青年の夢を叶えるべく、身を削って金の仕送りをする水芸の太夫・瀧の白糸の破滅を、溝口らしい容赦ない筆致で描いている。製作は、美貌と気品でスターに登りつめた入江たか子が兄の東坊城恭長と設立したプロダクションだが、現代劇女優の個人プロダクションは当時極めて珍しかった。 ’33(入江ぷろだくしょん)(原)泉鏡花(脚)東坊城恭長、館岡謙之助、増田眞二(撮)三木茂(美)西七郎(出)入江たか子、岡田時彦、村田宏壽、菅井一郎、見明凡太郎(朗)、大泉浩二、ジョー・オハラ、沖悦二、川瀬隆司、浦辺粂子、瀧鈴子 *この作品は小ホール企画「シネマの冒険 闇と音楽」でも上映されます(活弁つき)。 |
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