スタンダール研究者であった大岡昇平の同名原作は、本格的な西欧風の心理的ロマネスクとして当時から高く評価された。俗物のフランス文学の教授(森)とその悩める妻(田中)を軸に、入り乱れる恋愛関係はやがて破滅へと向かう。潤色に文学者・福田恆存を迎えたこと、成瀬巳喜男を支えたキャメラマン玉井正夫が溝口流のクレーン撮影に挑んだことでも特筆される。
大ホール
武蔵野夫人
スタンダール研究者であった大岡昇平の同名原作は、本格的な西欧風の心理的ロマネスクとして当時から高く評価された。俗物のフランス文学の教授(森)とその悩める妻(田中)を軸に、入り乱れる恋愛関係はやがて破滅へと向かう。潤色に文学者・福田恆存を迎えたこと、成瀬巳喜男を支えたキャメラマン玉井正夫が溝口流のクレーン撮影に挑んだことでも特筆される。 ’51(東宝)(原)大岡昇平(脚)福田恆存、依田義賢(撮)玉井正夫(美)松山崇(音)早坂文雄(出)田中絹代、轟夕起子、森雅之、片山明彦、山村聰、進藤英太郎、平井岐代子、中村美那子、千石規子、深見泰三 |
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