邦枝完二の小説「歌麿をめぐる女達」を原作に、江戸の浮世絵師歌麿と交渉を持った数多くの女性のうちの5人を依田が選んで脚色した。歌麿という人物を掘り下げるよりは江戸風俗の描写に重きを置き、時代考証にも退廃の日本画家・甲斐荘楠音を起用した。封建社会批判の中にも軽妙なムードが感じられ、田中絹代が珍しく気性の激しい女を演じている。
大ホール
歌麿をめぐる五人の女
邦枝完二の小説「歌麿をめぐる女達」を原作に、江戸の浮世絵師歌麿と交渉を持った数多くの女性のうちの5人を依田が選んで脚色した。歌麿という人物を掘り下げるよりは江戸風俗の描写に重きを置き、時代考証にも退廃の日本画家・甲斐荘楠音を起用した。封建社会批判の中にも軽妙なムードが感じられ、田中絹代が珍しく気性の激しい女を演じている。 ’46(松竹京都)(原)邦枝完二(脚)依田義賢(撮)三木滋人(美)本木勇(音)大澤壽人、望月太明蔵(出)坂東簑助、坂東好太郎、髙松錦之助、中村正太郎、富本民平、田中絹代、飯塚敏子、草島競子、大原英子、白妙公子、堀正夫 |
|