吉川英治の連載小説ではなく菊池寛を原作に仰ぎ、野々宮姉弟の復讐の物語としての「宮本武蔵」を構築した点ですでに異色である。ここではすでに達人となった武蔵が描かれ、一乗寺の決闘後から巌流島での佐々木小次郎との一騎打ちまでが盛り込まれている。
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宮本武蔵
(55分・35mm・白黒) 吉川英治の連載小説ではなく菊池寛を原作に仰ぎ、野々宮姉弟の復讐の物語としての「宮本武蔵」を構築した点ですでに異色である。ここではすでに達人となった武蔵が描かれ、一乗寺の決闘後から巌流島での佐々木小次郎との一騎打ちまでが盛り込まれている。 ’44(松竹京都)(原)菊池寛(脚)河口松太郎(撮)三木滋人(出)河原崎長十郎、中村翫右ヱ門、生島喜五郎、田中絹代 名刀美女丸
(67分・35mm・白黒) 恩人の死を乗り越えて勤皇一派のために刀を鍛え、成長してゆく幕末の若い刀鍛冶(花柳)を描く。敗戦ムードが高まる中、国策映画としての限界も感じさせるが、随所にユーモアや情緒が感じられる。山田五十鈴演じる恩人の娘の幻に守られて、刀鍛冶が火花を散らしながら刀を打つ幻想的なシーンが見所。 ’45(松竹京都)(脚)河口松太郎(撮)三木滋人(出)花柳章太郎、伊志井寛、柳永二郎、大矢市次郎、山田五十鈴 |
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