村松梢風の同名実録小説を原作にした、一人の歌舞伎役者の悲哀に満ちた出世譚である。『浪華悲歌』以来溝口が用いていた長回しのテクニックはここで完成度を一気に高め、緊張感あふれる大作となった。花柳章太郎の初出演作品である本作は、フィルムの現存しない『浪花女』や『芸道一代男』と合わせて“芸道三部作”と呼ばれる。
大ホール
殘菊物語
村松梢風の同名実録小説を原作にした、一人の歌舞伎役者の悲哀に満ちた出世譚である。『浪華悲歌』以来溝口が用いていた長回しのテクニックはここで完成度を一気に高め、緊張感あふれる大作となった。花柳章太郎の初出演作品である本作は、フィルムの現存しない『浪花女』や『芸道一代男』と合わせて“芸道三部作”と呼ばれる。 ’39(松竹下加茂)(原)村松梢風(脚)依田義賢(撮)三木滋人、藤洋三(美)水谷浩(音)深井史郎(出)花柳章太郎、森赫子、高田浩吉、川浪良太郎、高松錦之助、葉山純之輔、尾上多見太郎、結城一朗、南光明、天野刃一、井上晴夫、石原須磨夫、廣田昴、富本民平、保瀬英二郎、伏見信子、花岡菊子、白河富士子、最上米子、中川芳江、河原﨑權十郎、梅村蓉子 |
|