過去の上映
- 2015.10.6 - 10.11
- 上映企画
シネマの冒険 闇と音楽 2015
Silent Film Renaissance 2015
- 会場:
- 大ホール
開映後の入場はできません。
- 会期:
- 2015年10月6日(火)‐2015年10月11日(日)
- 休室日:
- 10月の休館日:月曜日、9月28日(月)-10月1日(木)、10月12日(月)-15日(木)、10月19日(月)-22日(木)
- 料金:
- 一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
★弁士・伴奏付き上映の回
一般1,050円/高校・大学生・シニア840円/小・中学生600円/障害者(付添者は原則1名まで)は無料/キャンパスメンバーズ料金あり(教員500円、学生400円)
- 定員:
- 299名(各回入替制)
- 発券:
- 2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。
概要
無声映画の素晴らしさを音楽や弁士の語りとともに体験することができる特別企画「シネマの冒険 闇と音楽」を今年も開催します。今回は、フィルムセンターが所蔵する外国無声映画の中から、ドイツそしてアメリカの名匠たちの観る機会の少ない作品6本(6プログラム)を選び、新たに字幕を付けて上映します。ぜひご来場下さい。
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上映作品詳細
1ハラキリ(94分・16fps・35mm・無声・白黒・オランダ語インタータイトル)
HARAKIRI (MADAME BUTTERFLY)
- 2015年10月7日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年10月10日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
戯曲「蝶々夫人」を映画化したラングの長篇第4作。仏教、ハラキリ、ゲイシャなどエキゾチシズムに満ちた悲恋物語が、ラングの前作『蜘蛛』第1話(1919)でも組んだハインリヒ・ウムラウフによる、細部まで作り込まれた美術セットを舞台に展開する。海辺で夫の帰りを待つ主人公をとらえたショットも忘れ難い。
2懦夫 奮起せば(55分・24fps・16mm・無声・白黒)
THE FIGHTING COWARD
- 2015年10月8日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年10月9日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
南部の実家に帰ってきたトム(ランディス)は娘と恋仲になるが、以前から彼女に恋慕していた男から決闘を申し込まれてしまう。北部育ちのトムは相手にしないが、それは臆病者の振舞いとみなされ、トムは実家を追放される…。『幌馬車』(1923)で知られるジェイムズ・クルーズ監督による喜劇。
3毆られる彼奴 (72分・24fps・16mm・無声・白黒)
HE WHO GETS SLAPPED
- 2015年10月7日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年10月11日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
絶望の果てにサーカスの道化師となった元科学者。ようやく愛と希望を取り戻し始めた彼の前に、彼を裏切った男が再び現れ…。情感ほとばしる画面と劇的なカットバック。スウェーデン映画史を代表する巨匠シェーストレムが監督したハリウッド第2作は、絢爛たる演出とチェイニーらの力演で人生の哀歓をえぐり出す。
4なまけ者(79分・24fps・16mm・無声・白黒)
LAZYBONES
- 2015年10月6日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年10月9日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
「なまけ者」とあだ名されるスティーブ(ジョーンズ)は、恋人アグネスの支配的な母親から嫌われている。ある日彼は、アグネスの姉が産んだ赤ん坊を、母親の名を明かさぬまま引き取るのだが…。『第七天国』のボゼーギが綴る、20世紀初頭の小さな町が舞台のメロドラマ。
5思ひ出(102分・24fps・16mm・無声・白黒)
OLD HEIDELBERG
- 2015年10月8日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年10月11日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
ルビッチ最後のサイレント作品。ヴィルヘルム・マイアー=フェルスターの戯曲と小説を基に映画化。お得意のエスプリの効いた大人の恋愛劇ではなく、共に純朴だが階級差のある若者たちのロマンスが、青春の痛みと共に繊細に語られる。MGMのトップ・スターだったラモン・ノヴァロとノーマ・シアラーは、ルビッチの厳しい演出に見事に応え、2人の代表作となった。
6最後の命令(88分・24fps・16mm・無声・白黒)
THE LAST COMMAND
- 2015年10月6日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年10月10日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
ハリウッドのエキストラで日銭を稼ぐ老人は、実はロシア帝国皇帝の従弟で、元将軍だった。革命直前のロシアで彼に何があったのか。のちのディートリッヒの原型となるような女性をE・ブレントが体現し、E・ヤニングスはこの映画と『肉体の道』(1927)で第1回アカデミー賞男優賞を受賞。
2015年10月6日
2015年10月7日
2015年10月8日
2015年10月9日
2015年10月10日
2015年10月11日
弁士付き上映出演者
澤登 翠(さわと・みどり)/台本、語り
1972年故松田春翠に入門。弁士の第一人者として国内外の公演を通して幅広い世代に活弁の魅力を伝えている。活弁の継承者としての活動が評価され文化庁映画賞他数々の賞を受賞。本年「文藝春秋」に掲載の「日本を代表する女性120人」にも選出されている。
坂本頼光(さかもと・らいこう)/台本、語り
2000年にデビュー後、映画祭、寄席等様々な場所に出演。現在までの説明作品は約80本。2012年にはシネマテーク・フランセーズの上映会に招聘される。東京スカイツリーのマスコットの声をはじめ、声優としても活動中。
湯浅ジョウイチ(ゆあさ・じょういち)/作曲・編曲、ギター
1987年、東京国際映画祭でD・W・グリフィスの『国民の創生』の楽師を務めて以来、無声映画用音楽の復元や作・編曲等を行い、後に和洋楽団「カラード・モノトーン」を結成。近年はヨーロッパツアーも行う等、精力的に活動している。
鈴木真紀子(すずき・まきこ)/フルート
桐朋学園大学音楽学部卒。フルートを峰岸壮一氏に師事。和洋楽団「カラード・モノトーン」や芹洋子のアコースティックバンドのメンバーとして活動。順天堂大学交響楽団の木管トレーナー、東洋英和女学院フルート講師。
ピアノ伴奏付き上映出演者
柳下美恵(やなした・みえ)/即興・ピアノ
武蔵野音楽大学ピアノ専攻卒業。映画生誕100年記念上映会でデビュー以来、国内・海外で活躍。欧米スタイルの無声映画伴奏者は日本初。洋画・邦画を問わず全ジャンルの伴奏をこなす。2006年度日本映画ペンクラブ奨励賞受賞。
長谷川慶岳(はせがわ・よしたか)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学院修士課程作曲専攻を修了。その後フランスに留学し、パリ・エコール・ノルマル音楽院作曲科にてディプロム・スュペリウールを首席で取得。現在、静岡大学教育学部准教授。作曲や音楽理論を担当している。