過去の上映
- 2024.2.6 - 3.24
- 上映企画
日本の女性映画人(2)――1970-1980年代
Women Who Made Japanese Cinema [Part 2]: From the 1970s to the 1980s
会 期 2024年2月6日(火)-3月24日(日)※会期中の休館日:月曜日
会 場 長瀬記念ホール OZU(2階)
定 員 310名(各回入替制・全席指定席)
概要
日本映画の歴史において、監督・製作・脚本・美術・衣裳デザイン・編集・結髪・スクリプターなど多様な領域で女性映画人たちが手腕を発揮してきました。2022年度に開催した「日本の女性映画人(1)――無声映画期から1960年代まで」に続き、1970-80年代に生じた映画界の構造変化の中で躍進した女性映画人たちを重点的に取り上げます。
1950-60年代の撮影所体制のもと田中絹代が監督として異例の活躍を見せた状況から一変して、1970年代以降は独立プロを基盤として、女性監督たちが活路を切り拓いていきます。女優出身の左幸子『遠い一本の道』(1977)や宮城まり子『ねむの木の詩がきこえる』(1977)は社会運動に根差した題材で大きな反響を呼び、自主製作の動向から頭角を現した鵞樹丸は『わらじ片っぽ』(1976)で前衛的表現を開拓しました。1980年代にかけて続々と女性が監督を手がけるようになり、作品の多様化が顕著になっていきます。
一方、撮影所体制がゆらぐ中で、ジャンル映画において女性脚本家たちが台頭してきたこともこの時期の特徴です。『メカゴジラの逆襲』(1975)の高山由紀子や『ビー・バップ・ハイスクール』(1985)の那須真知子などが娯楽映画に新風を吹き込みました。
そして、今回は小特集として、記録映画作家の時枝俊江と藤原智子の業績を再評価します。岩波映画製作所で羽田澄子と並んで活躍した時枝は、音声を画と対等に捉えて革新的なドキュメンタリーを打ち出しました。他方、藤原は女性史を語り継ぐ作品群を手がけています。
特集上映「 日本の女性映画人(2)――1970-1980年代」では、監督・脚本・製作などの分野を中心に、劇映画からドキュメンタリーまで計74作品(47プログラム)を上映します。日本映画の転換期に新機軸をもたらした女性映画人たちの足跡を振り返ることにより、日本映画史の再考につながる新たな視座が切り拓かれることを願っております。
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (声)=声の出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■各作品に携わった女性映画人の名前は青色で表示しています。また、ノン・クレジットで携わった場合も記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
■*印が付いている作品は、公開当時成人指定を受けた作品です。当該の上映回には女性専用席を設けます。
■NEWとある作品は、ニュープリントやDCPなど新たに上映用素材を作製しています。
きこぱたとん (85分・1993・KTS鹿児島テレビ=コパン・ガジュマル=電通映像事業局・監・企画・製作・脚: 村上靖子)
2.ねむの木の
3.遠い一本の道 (112分・1977・左プロ=国鉄労働組合・監・企画・製作・出:左幸子)
4.グレープフルーツのような女 性乱の日々* (61分・1981・プロダクション鷹・監・脚:沖山秀子)
熟女スワップ若妻レズ 乱行恥態[『熟女スワップ 獣のように』改題版]* (60分・1994・プロダクション鷹・監・脚・出:珠瑠美)
5.曽根崎心中 (88分・1981・栗崎事務所・監:栗崎碧)
6.六ヶ所人間記 (171分・1985・構成・製作:倉岡明子・構成・録音・編集:山邨伸貴)
7.若人よ いのちと愛のメッセージ (104分・1987・企画制作パオ・監・製作:槙坪夛鶴子)
8.ダブルEカップ 完熟* (58分・1988・旦々舎・監:浜野佐知)
(生)性体験 世にもみだらな女たち [『アブノーマル・ペッティング』改題] * (53分・1989・メディア・トップ・監:浜野佐知)
9.よみがえれカレーズ (116分・1989・記録社=シグロ・監:熊谷博子・監:土本典昭、アブドゥル・ラティーフ)
10.映画をつくる女性たち (103分・2004・東京国際女性映画祭実行委員会・監:熊谷博子)
◆脚本家◆ 11.その人は女教師 (93分・1970・東京映画・脚:宮内婦貴子・監:出目昌伸)
12.新座頭市物語 笠間の血祭り (87分・1973・勝プロ・脚:服部佳子・監:安田公義)
13.二十歳の原点 (88分・1973・東京映画・脚:重森孝子・監:大森健次郎)
14.沖田総司 (92分・1974・東宝映画・脚: 大野靖子・監:出目昌伸)
15.メカゴジラの逆襲 (83分・1975・東宝・脚:高山由紀子・監:本多猪四郎)
16.団地妻 二人だけの夜* (70分・1978・日活・脚:鹿水晶子・監:林功)
イヴちゃんの花びら* (64分・1984・にっかつ・脚:木村智美・監:中原俊)
17.ダイアモンドは傷つかない (104分・1982・東映・脚: 田中晶子・監:藤田敏八)
18.それから (130分・1985・東映・脚:筒井ともみ・監:森田芳光)
19.ビー・バップ・ハイスクール (95分・1985・セントラル・アーツ・脚:那須真知子・監:那須博之)
◆製作者◆ 20.極私的エロス・恋歌1974 (93分・1974・疾走プロ・製作:小林佐智子・監・撮:原一男)
21.ミスター・ミセス・ミス・ロンリー (139分・1980・市山パースル=ATG・プロデューサー・出:原田美枝子・原・脚:刹那・監・脚:神代辰巳)
22.恋の浮島 (169分・1982・スマ・フィルム・製作:高野悦子・監・製作・脚:パウロ・ローシャ)
23.廃市 (106分・1984・PSC=新日本制作=ATG・製作:大林恭子・監・音:大林宣彦)
24.人妻の悶え ザ・不倫 [『狂った情事 おしゃぶり』改題版] * (61分・1981・国映・企画:朝倉大介・監・脚:磯村一路)
変態家族 兄貴の嫁さん* (62分・1984・国映・企画: 朝倉大介・監・脚:周防正行)
25.黒い雨 (123分・1989・今村プロ=林原グループ・プロデューサー:飯野久・監・脚:今村昌平)
26.大誘拐 RAINBOW KIDS (120分・1991・喜八プロダクション=ニチメン=フジエイト・製作:岡本みね子・監・脚:岡本喜八)
◆美術監督◆ 27.
28.四疊半襖の裏張り* (71分・1973・日活・美:菊川芳江・監・脚:神代辰巳)
江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者* (76分・1976・日活・美:菊川芳江・監:田中登・原:江戸川乱歩)
29.ウンタマギルー (120分・1989・パルコ・美:星埜恵子・監・脚:高嶺剛)
◆実験映画◆ 30.出光真子 (計91分) 31.疱瘡譚 (31分・1975・映画実験室 人力飛行機舎・制作:九條映子・音:田中未知・監:寺山修司)
迷宮譚 (16分・1975・映画実験室 人力飛行機舎・制作:九條映子・制作・音:田中未知・監:寺山修司)
審判 (34分・1975・映画実験室 人力飛行機舎・制作:九條映子、田中未知・監:寺山修司)
◆アニメーション◆ 32.ピカドン (9分・1978・スタジオ・ロータス・製作・脚・アニメーション:木下小夜子・監・原画・アニメーション:木下蓮三)
水仙月の四日 (11分・1990・N&Gプロ・監・アニメーション:長崎希)
火の鳥2772 愛のコスモゾーン (121分・1980・東宝=手塚プロ・アニメーションディレクター・原画:中村和子・総監督・原・脚・原画:手塚治虫)
◆小特集Ⅰ 時枝俊江◆ 33.町の政治 べんきょうするお母さん (31分・1957・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
This is TOKYO (28分・1960・岩波映画製作所・監・編集:時枝俊江)
新しいガス源をもとめて (30分・1965・岩波映画製作所・監:時枝俊江)
34.夜明けの国 (110分・1967・岩波映画製作所・監:時枝俊江) 35.文教の歩みをたずねて 文京の文化財 (30分・1975・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
建造物との対話 (34分・1980・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
ぶんきょうゆかりの文人たち 観潮楼をめぐって (38分・1988・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
36.越後上布 (43分・1980-81・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
歌舞伎の魅力 舞台 (34分・1981・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
37.幼児教育60年代作品集 (計112分) 38.幼児教育70年代作品集 (計88分) 39.幼児教育80年代作品集 (計86分) 40.病院はきらいだ 老人の在宅ケアを支えるネットワーク (137分・1991・岩波映画製作所・監:時枝俊江) 41.農民とともに 地域医療にとりくみ50年 (80分・1995・岩波映画製作所・監:時枝俊江) 42.地域をつむぐ 佐久総合病院小海町診療所から (125分・1996・「地域をつむぐ」製作実行委員会=岩波映画製作所・監:時枝俊江) ◆小特集Ⅱ 藤原智子◆ 43.歌舞伎の立廻り (34分・1981・桜映画社・監・脚:藤原智子)
歌舞伎俳優研修教材シリーズ No.8 歌舞伎の後見 (44分・1992・桜映画社・監・脚:藤原智子)
誕生 その歓び (28分・1986・桜映画社・監:藤原智子)
44.杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ (100分・1995・「学童疎開」記録映画製作女性の会・監・脚:藤原智子) 45.ルイズ その旅立ち (99分・1997・「ルイズ」製作委員会=フリー映像プロダクション・監・脚:藤原智子) 46.伝説の舞姫 崔承喜 金梅子が追う民族の心 (89分・2000・崔承喜の映画をつくる会=日本映画新社・監・脚:藤原智子) 47.ベアテの贈りもの (92分・2004・「ベアテの贈りもの」製作委員会=日本映画新社・監・脚:藤原智子)
上映作品詳細
◆監督◆
1鵞樹丸(村上靖子)(計138分)
- 2024年3月8日(金) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月17日(日) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月24日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
わらじ片っぽ(53分・DCP・白黒)
NEW
女性の自由と抑圧をテーマに時空を交錯させ、台詞無しで描いた実験的作品。多摩ニュータウンの主婦が空飛ぶ鳥に触発され、鎌倉時代の歩き巫女たちの放浪を夢想する。記録映画助手に従事しつつ8mmや16mmで作品を発表してきた鵞樹丸(本名・村上靖子)が壮大なスケールの自主製作に取り組んだ。16mm原版をもとに作製した DCPでの上映。
きこぱたとん(85分・16mm・カラー)
南の島を訪れた神戸の中学生・晶子(守屋)は、老婆(平良)から願いを叶えるティサージの手織りを習う。両親の離婚話に揺れる少女の成長物語を沖永良部島にて撮影した。大島紬に魅了された村上が7年がかりで実現させた長篇劇映画第1作。
*全ての回の上映前に鵞樹丸(村上靖子)監督の挨拶(約5分)があります。
2宮城まり子
- 2024年2月16日(金) 4:20 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月22日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月24日(土) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ねむの木の詩 がきこえる(96分・35mm・カラー)
歌手や女優としての活躍を経て、肢体不自由児などの養護施設「ねむの木学園」を設立した宮城まり子が監督したドキュメンタリーの2作目。自閉症を持つ少年の成長を主軸に学園の日常を見つめ、ソフトフォーカスを基調に詩情豊かな映像詩として表現している。
3左幸子
- 2024年2月6日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月10日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月16日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
遠い一本の道(112分・35mm・カラー)
北海道・追分で働く保線作業員の家族ドラマを通じて、合理化に翻弄される労働者像を描く。国鉄労働組合の協力により線路上での作業や妻たちの内職などの実情をドキュメンタリー的に撮影したシーンも含む。個人と社会の関わり合いというテーマを重視した左幸子は、取材をもとに脚本になかった細部を盛り込んで力強い作品に仕上げた。
4沖山秀子/珠瑠美(計121分)
- 2024年2月23日(金) 3:50 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月28日(水) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
グレープフルーツのような女 性乱の日々*(61分・35mm・カラー)
NEW
スタイリストの律子(北原)はミュージシャンとの熱愛と孤独感の狭間で揺れ動きながら、自らの道を歩んでゆく。『神々の深き欲望』(1968、今村昌平)で女優デビューを飾った沖山秀子は、活動休止期間を経て復帰し、本作では自作脚本により監督に進出。ジャズシンガーとしても活躍しながら自伝小説も発表して多面的な活動を模索した沖山が、鮮烈な女性像を表現している。日活ロマンポルノ配給作品。
熟女スワップ若妻レズ 乱行恥態[『熟女スワップ 獣のように』改題版]*(60分・35mm・カラー)
女優出身の珠瑠美が、監督・脚本・主演の三役を手がけたピンク映画。女性社長(珠)が強権をふるって目下の男女を従わせて性的放埒に耽る。1965年にピンク映画で主演デビューした珠は、1981年から監督として多作し、プロダクション鷹を牽引した。
5栗崎碧
- 2024年2月21日(水) 7:10 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月24日(土) 3:10 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月1日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
曽根崎心中(88分・35mm・カラー)
人形浄瑠璃を映画化し、野外セットの中で文楽人形の演技を自由なアングルから捉えた。人間国宝を含む一流の人形遣いたちや、名撮影監督・宮川一夫や美術の内藤昭など旧大映のスタッフが参加。ベルリンをはじめ多くの海外映画祭で評価された。1950年代に芸名・南左斗子で大映作品に出演した栗崎碧は、1970年代から記録映画を監督し、古典芸能を題材とした劇映画第1作『黒髪』(1980)に続いて本作を手がけた。
6倉岡明子
- 2024年2月27日(火) 5:40 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月6日(水) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
六ヶ所人間記(171分・16mm・白黒)
新全国総合開発計画の対象となった六ヶ所村での昔ながらの暮らしへの住民の思いを綴ったドキュメンタリー。青森県出身の倉岡明子が1982年から3年にわたり取材し、1984年の核燃料サイクル施設立地要請の公表により開発問題に揺れた時期が背景となった。倉岡が撮影に同伴した息子の2歳から5歳にかけての成長も記録されている。1970年代にアテネ・フランセ文化センターで上映事業の基礎を築いた倉岡は、映画技術・美学講座も主宰・運営したうえ、卒業制作作品『東京クロム砂漠』(1978)に制作者として携わったのが第1作となった。
*途中10分間の休憩をはさみます。
7槙坪夛鶴子
- 2024年2月22日(木) 4:10 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月3日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
若人よ いのちと愛のメッセージ(104分・35mm・カラー)
高校生の妊娠を題材にした教育映画。広島を舞台に、妊娠して恋人から疎んじられる悠子(大高)と出産を親に反対されて家出する恵利(久保田)をめぐって彼女たちの高校では動揺が広がり、避妊や中絶も含めて性教育が見直される。広島出身の槙坪夛鶴子は、スクリプターを経てプロダクションを立ち上げ、1986年から2009年にかけて7本を監督した。
8浜野佐知(計111分)
- 2024年2月28日(水) 3:40 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月2日(土) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
ダブルEカップ 完熟*(58分・35mm・カラー)
華道「亀甲流」に入門した女性たちが秘伝の「裏・生け花」の奥義を伝授されるという、コミカルな芸道物ピンク映画。助監督出身で1972年に監督デビューした浜野佐知は、ピンク映画を300本以上多作したうえ1998年より一般映画も手がけている。『第七官界彷徨 尾崎翠を探して』(1998)以降、海外の女性映画祭にも数多く招待された。
(生)性体験 世にもみだらな女たち [『アブノーマル・ペッティング』改題] *(53分・35mm・カラー)
女性だけでAV鑑賞会をした女子大生、人妻、スナックのママが、三者三様の方法で性的探究を極めようとする。「女の性を女の手に取り戻す」という信念を貫く浜野佐知による、能動的な女性の性を題材にしたピンク映画。
*2月28日(水)3:40PMの回の上映前に浜野佐知監督の挨拶(約10分)があります。
*3月2日(土)7:00PMの上映前に山崎邦紀氏(脚本家)の挨拶(約10分)があります。
9熊谷博子(1)
- 2024年2月29日(木) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月9日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
よみがえれカレーズ(116分・16mm・カラー)
内戦が続いたアフガニスタンで、カレーズと呼ばれる地下水脈を守り続ける人々の営みを伝えるドキュメンタリー。テレビを中心に映像ジャーナリストとして活躍してきた熊谷博子は本作に共同監督として参加し、ソ連軍が撤退を開始した1988年5月から5ヶ月にわたる現地撮影を行ない、戦死者を悼む墓地の女性たちや自衛する農民たちなどを取材した。その後、熊谷は三池炭鉱を扱った作品群を経て、ハンセン病回復者を8年がかりで撮った新作『かづゑ的』を2024年3月に劇場公開するなど地道な活動を続けている。
*2月29日(木)4:00PMの上映後に熊谷博子監督の挨拶(約10分)があります。
10熊谷博子(2)
- 2024年2月20日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月3日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月9日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
映画をつくる女性たち(103分・DCP・カラー)
NEW
日本の女性監督たちが映画作りについて語るドキュメンタリー。1985年からの東京国際女性映画祭で作品が上映された20人以上を取り上げ、羽田澄子、宮城まり子、村上靖子、栗崎碧、槙坪夛鶴子、高山由紀子、藤原智子、浜野佐知、岡本みね子、髙野悦子などに撮り下ろしでインタビューしている。DVCAM原版をもとに作製した DCPでの上映。
◆脚本家◆
11宮内婦貴子
- 2024年2月9日(金) 4:10 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月11日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月15日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
その人は女教師(93分・35mm・カラー)
学園紛争を背景に女性教師と男子高校生の恋愛を描く。着想のもとになったフランス五月革命下の実話では女性教師が自殺する結末だったが、それを逆転させて脚本化し、苦渋の中で生き続けることにより女性が主体性を確立する困難さを印象付けようとした。宮内婦貴子は東宝シナリオ研究生を経て、日活と契約して1963年にデビュー後、1968年からフリーで活動。
12服部佳
- 2024年2月13日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月21日(水) 4:40 PM@長瀬記念ホール OZU
新座頭市物語 笠間の血祭り(87分・35mm・カラー)
NEW
帰郷した盲目の侠客・座頭の市(勝)は、幼馴染みの商人(岡田)らの悪事を知って立ち向かう。シリーズ第25作として、定石的物語を活かし悪役を際立たせながら、フーテン族風の若者描写なども書き込んでいる。服部佳(佳子)は、日活でスクリプターを経て脚本部に移り、『忍びの者 伊賀屋敷』(1965、森一生)で脚本家デビュー。1969年以降はフリーで、TVドラマ「木枯し紋次郎」(1972-73)や映画で活躍した。
13重森孝子
- 2024年2月15日(木) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月17日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
二十歳の原点(88分・35mm・カラー)
ベストセラーとなった、自殺した女子大生の手記をもとに映画化。学園紛争後の挫折感や若者の焦燥をテーマに、理想と現実の狭間で揺れ動く悦子(角)の最後の半年間を京都を舞台に描く。「死を賛美する風には描けなかった。ただ生きたい生きたいと願いながら、ずうずうしくなれなかった女として描いてみるより方法がなかった」と述べた重森孝子は、本作を含む70年代の東宝青春映画の他に『泥の河』(1981、小栗康平)等も執筆している。
14大野靖子
- 2024年2月8日(木) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月11日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月13日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
沖田総司(92分・35mm・カラー)
1960年代から続く新選組ブームの中、オリジナル脚本で時代劇に現代的な人物造型を盛り込んでいる。友情に青春を賭けた若者像を描き、東宝青春映画路線の中で次々に女性脚本家と組んできた出目昌伸が芸術祭参加作品を手がけた。1962年以降テレビで現代劇も含めて幅広く活躍していた大野靖子は、1966年から映画に進出し大作に携わった。
15高山由紀子
- 2024年2月7日(水) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月14日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月18日(日) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
メカゴジラの逆襲(83分・35mm・カラー)
真船博士(平田)の娘・桂(藍)と海洋開発研究所の一之瀬(佐々木)との悲恋を主軸にした「ゴジラ」シリーズ第15作。サイボーグ少女がメカとシンクロするという設定は先駆的と言える。シナリオ学校での脚本コンペにより起用された高山由紀子は、女性を主役にしたゴジラを書いてみたかったと語り、同シリーズ初の女性脚本家となった本作を誇りとした。後年に高山は監督に進出し、『風のかたみ』(1996)と『娘道成寺 蛇炎の恋』(2004)という時代物ファンタジー2本を手がけている。
16鹿水晶子/木村智美(計134分)
- 2024年2月14日(水) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月23日(金) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
団地妻 二人だけの夜*(70分・35mm・カラー)
NEW
「団地妻」シリーズの第19作として、脚本に捻りを加え“団地夫” を主役にした諷刺コメディ。妻・益子(珠)に頭が上がらない夫・六次郎(鶴岡)に転機が訪れる。夫婦間の抑圧と暴力、拝金主義を戯画的に描く。1970年代の大手撮影所のうち、若手脚本家が書ける場として日活に活路を見出した鹿水晶子は、1975年から84年にかけてロマンポルノ作品19本を執筆した。
イヴちゃんの花びら*(64分・35mm・カラー)
夏の避暑地を旅する自由奔放なヒロイン(イヴ)を主軸に、出会った男女たちとの性愛を描く。「新宿歌舞伎町のアイドル」と称されたイヴの映画第1作で、『キャンディ』(1968、クリスチャン・マルカン)をモチーフにしている。シナリオ・センター出身の木村智美は、ロマンポルノ脚本公募を経て1982年に21歳でデビューし、若者向け路線のロマンポルノ作品などを手がけた。
17田中晶子
- 2024年2月15日(木) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月17日(土) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ダイアモンドは傷つかない(104分・35mm・カラー)
NEW
『早稲田文学』に掲載され話題となった同名小説を映画化し、妻も愛人もいる中年の予備校講師と女子大生の恋愛ドラマを描く。田中晶子は第29回新人映画シナリオコンクールに史上最年少の18歳で入選したうえ、『鉄騎兵、跳んだ』(1980、小澤啓一)により20歳で脚本家デビュー。田中は脚本改稿を厭わず、本作では藤田敏八の直しの注文に応じてクランクアップ数日前まで粘り強くラストシーンを考え続けた。
18筒井ともみ
- 2024年2月8日(木) 3:40 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月16日(金) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
それから(130分・35mm・カラー・英語字幕付 with English subtitles)
『家族ゲーム』(1983)の森田芳光=松田優作コンビが夏目漱石の代表作の映画化に挑んだ作品。現代的な感覚のもと原作の台詞を活かしながら抑制された心理描写を行い、キネマ旬報ベスト・テン脚本賞を受賞するなど高く評価された。本作で本格的な映画脚本家デビューを飾った筒井ともみは、さらに森田作品を3本執筆した。
19那須真知子
- 2024年2月8日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月14日(水) 4:20 PM@長瀬記念ホール OZU
ビー・バップ・ハイスクール(95分・35mm・カラー)
ツッパリ二人組の青春をコミカルに描き、男性中心の作劇の中で女性登場人物たちの機転の利いた台詞が際立つ。人気漫画を原作とする学園アクション物で、大ヒットして第6作までシリーズ化された。1977年にシナリオ公募により日活ロマンポルノで脚本家デビューした那須真知子は、夫の那須博之と組んだ娯楽映画をはじめ、文芸大作など幅広く活躍。
◆製作者◆
20小林佐智子
- 2024年2月27日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月29日(木) 7:10 PM@長瀬記念ホール OZU
極私的エロス・恋歌1974(93分・16mm・白黒)
小林佐智子は第1作『さようならCP』(1974)以来、原一男と組んで先鋭的な映画作りを続けている。本作では、原の元恋人であるウーマン・リブ活動家の武田美由紀から依頼され、沖縄へ渡った武田が東京に戻り自力出産するさまを記録する。現パートナーとして小林も画面に登場し、三角関係の中で女性たちの主体性が前景化され、当事者の原に撮影を促す。
*2月27日(火)3:00PMの回と2月29日(木)7:10PMの回の上映前に小林佐智子プロデューサーの挨拶(約5分)があります。
21原田美枝子
- 2024年2月20日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月25日(日) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ミスター・ミセス・ミス・ロンリー(139分・35mm・カラー)
『青春の殺人者』(1976、長谷川和彦)などの演技で高く評価された原田美枝子が、枠に囚われない新たな映画をめざして自ら製作と共同脚本(筆名・刹那)を手がけた。浮遊する少女(原田)と二人の男たち(宇崎、原田)によるピカレスク・ロマンを描く。
22髙野悦子
- 2024年2月6日(火) 2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月18日(日) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月24日(土) 5:50 PM@長瀬記念ホール OZU
恋の浮島 A Ilha dos Amores(169分・35mm・カラー・日本語字幕付)
明治から昭和初頭に日本に住んだポルトガル人文筆家モラエスの半生を題材にした、日本とポルトガルの合作映画。パウロ・ローシャとフランスの高等映画学院の同窓生でもある髙野悦子は、1968年から岩波ホール支配人として世界の名作を紹介し、1985年から東京国際女性映画祭にも尽力した。
23大林恭子
- 2024年2月7日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月10日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
廃市(106分・16mm・カラー)
大林宣彦の自主映画『絵の中の少女』(1958)に出演した大林恭子は、『転校生』(1982)以降は製作者としても協働した。『時をかける少女』(1983)の大ヒット後に、一転して小規模作品に仲間を募り、長年温めていた企画の映画化を実現した。
24朝倉大介(佐藤啓子)(計123分)
- 2024年2月28日(水) 6:50 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月2日(土) 3:40 PM@長瀬記念ホール OZU
人妻の悶え ザ・不倫 [『狂った情事 おしゃぶり』改題版] *(61分・35mm・カラー)
不倫を題材に男女の行き違いの心理を描き出したピンク映画の秀作。若松孝二や高橋伴明らの助監督を経て、製作集団「ユニット5」を水谷俊之、福岡芳穂、米田彰、周防正行と結成した磯村一路の監督5作目。国映にて朝倉大介という名義を引き継いだ佐藤啓子は、50年以上にわたり1000本以上を製作し、数多くの作家たちを育て続けている。
変態家族 兄貴の嫁さん*(62分・35mm・カラー)
「ユニット5」に参加していた周防正行の監督デビュー作で、シナリオ題名『お嫁さん日和』のもと小津安二郎へのオマージュを込めたピンク映画。朝倉大介名義で製作を手がけた佐藤は、将来性に賭けて若手監督たちの作家性の強い映画作りを尊重した。佐藤は、80年代後半には瀬々敬久などの「ピンク四天王」、90年代以降にはいまおかしんじを含む「ピンク七福神」といった個性豊かな作家たちを送り出している。
*2月28日(水)6:50PMの回の上映前に朝倉大介(佐藤啓子)プロデューサーの挨拶(約10分)があります。
25飯野久
- 2024年2月9日(金) 6:50 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月22日(木) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
黒い雨(123分・35mm・白黒)
広島への原爆投下による黒い雨を浴びた後の人生を題材に、敗戦から5年後の矢須子(田中)の結婚話をめぐり、原爆症や心身の戦争後遺症を抱えながら懸命に生きる人々の悲喜劇を描く。本作で藤本賞・新人賞を受賞した飯野久は、横浜放送映画専門学院を卒業後の1978年に今村プロに入社し、81年からは取締役となり今村昌平作品の製作を担った。
26岡本みね子
- 2024年2月7日(水) 3:40 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月25日(日) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月12日(火) 6:50 PM@長瀬記念ホール OZU
大誘拐 RAINBOW KIDS(120分・35mm・カラー)
若者三人組に誘拐された82歳の資産家女性(北林)が、誘拐犯たちを手玉に取って主導権を握る痛快な犯罪コメディ。『肉弾』(1968)から岡本喜八作品の製作に携わってきた岡本みね子は、1974年に喜八プロダクションを設立し、本作で藤本賞を受賞した。他に浅井慎平や高山由紀子の監督作も製作し、自らも『ゆずり葉の頃』(2015)を中みね子名義で監督している。
◆美術監督◆
27朝倉摂
- 2024年3月1日(金) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月10日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
修羅 (134分・35mm・パートカラー)
赤穂浪人・薩摩源五兵衛(中村)は仇討資金を惚れた芸者につぎ込むが、裏切られたと知り復讐する。鶴屋南北作品を下敷きに、凄惨な殺人に追い込まれてゆく不条理な状況を描いた野心作。絵画や舞台美術で活躍していた朝倉摂は、松本俊夫の前作『薔薇の葬列』(1969)も担当したが、本作では大胆な発想によるミニマルな美術セットが際立っている。
28菊川芳江(計147分)
- 2024年2月17日(土) 6:20 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月21日(水) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
四疊半襖の裏張り*(71分・35mm・カラー)
大正中期の争乱の世相を背景に、東京・山の手の花街での色事を描いたロマンポルノの代表的作品。料亭と芸者置屋や周辺の情景など重厚な美術により時代性を表現している。菊川芳江は1954年に日活に入社し、美術助手としてプログラム・ピクチャー量産期を担い、1972年に一本立ちしてロマンポルノの秀作群で活躍した。
江戸川乱歩猟奇館 屋根裏の散歩者*(76分・35mm・カラー)
江戸川乱歩の「屋根裏の散歩者」と「人間椅子」を翻案したロマンポルノ作品。大正末期の浅草の退廃的ムードあふれる美術の中で、田中登=いどあきおの名コンビによる背徳的官能世界が展開される。
29星埜恵子
- 2024年2月9日(金) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年2月10日(土) 6:50 PM@長瀬記念ホール OZU
ウンタマギルー(120分・35mm・カラー)
米軍統治下で日本復帰に揺れ動く1969年の沖縄を舞台に、義賊の民話を下敷きとして超能力を得た青年の活躍を幻想的に描く。高嶺剛の劇場用長篇第2作であり、ベルリン国際映画祭など国内外で高く評価された。星埜恵子は1970年に小劇場の舞台美術からキャリアをはじめ、75年から映画にも進出。
*2月9日(金)1:00PMの回と2月10日(土)6:50PMの回の上映前に星埜恵子氏(映画美術)の挨拶(約10分)があります。
◆実験映画◆
30出光真子(計91分)
- 2024年3月2日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月8日(金) 4:40 PM@長瀬記念ホール OZU
日本の女性映像作家の先駆者の一人である出光真子は、1970年代からフィルムとビデオで作品を発表してきた。高感度フィルムで光を捉えた『AT YUKIGAYA TWO』では、日本を飛び出し20代をアメリカで過ごした出光が、帰国後に日米いずれにも属していないという心象風景を表現した。『父の情景』は、出光興産創業者である父の死後半年を経て、愛憎相半ばする父親を偲ぶ作品。『たわむれときまぐれと』では、日常風景の中に冬の日差しと影を写し取りながら、子離れ後の母親としての自身の心象を語る。『ざわめきのもとで』は、木陰の詩的な映像と亡き母をめぐるモノローグを重ねた。『加恵、女の子でしょ!』では、女性がアーティストとして活動するうえでジェンダーロールが足枷となる点に着目し、芸術家カップルに起きる問題を戯画化して描く。ビデオ作品として作られたが、当時のキネコ16mmネガから作製したDCPでの上映。
AT YUKIGAYA TWO(11分・16mm・白黒)
父の情景(6分・16mm・カラー)
ざわめきのもとで(11分・16mm・カラー)
たわむれときまぐれと(16分・16mm・カラー)
加恵、女の子でしょ!(47分・DCP・カラー)
NEW
31九條映子/田中未知(計81分)
- 2024年3月1日(金) 1:00 PM@小ホール
- 2024年3月10日(日) 4:30 PM@小ホール
戦後の日本アングラ演劇の旗手であり、詩人、写真家、映画作家など多岐にわたり活躍した寺山修司。九條映子、そして田中未知は、劇団「天井桟敷」にも携わるとともに、さまざまな実験を試みた寺山の映画作りにも貢献した。『迷宮譚』はスクリーンをドアに見立てて無限の世界を表現し、カンヌ国際映画祭監督週間に正式招待された。イメージを皮膚になぞらえた『疱瘡譚』では、疫病のように伝染するさまを描く。『審判』では、あらゆる物に釘が打ち込まれ、スクリーンの境界がメタ構造として示される。
*小型の特殊スクリーンを用いて小ホールで上映します。(2/16更新)
疱瘡譚(31分・16mm・カラー)
迷宮譚(16分・16mm・カラー)
審判(34分・16mm・カラー)
◆アニメーション◆
32アニメーション作品集(計141分)
- 2024年2月29日(木) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月5日(火) 6:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ピカドン(9分・16mm・カラー)
広島の朝の日常風景を一変させた原爆投下による惨状を描写する。木下小夜子は、木下蓮三との協働により現代史を扱った作品で国際的に評価され、本作をきっかけに広島国際アニメーションフェスティバルを立ち上げて運営に尽力した。
水仙月の四日(11分・16mm・カラー・英語字幕付 with English subtitles)
宮沢賢治の童話をもとにした詩情豊かな人形アニメーションで、海外映画祭で高く評価された。岡本忠成に師事した長崎希は自社プロダクションを主宰し、様々な素材によるアニメーションを手がけている。
火の鳥2772 愛のコスモゾーン(121分・35mm・カラー)
漫画「火の鳥」シリーズをもとに手塚治虫が新たなSFストーリーを構築した作品。中村和子は、東映動画で『白蛇伝』(1958、藪下泰司)等に携わり、1962年に虫プロに入社して原画や作画監督を経て、本作では日本映画における女性アニメーションディレクター第1号となった。
◆小特集Ⅰ 時枝俊江◆
1951年に岩波映画製作所に入社した時枝俊江(1929-2012)は社会教育、紀行、伝統文化などさまざまな題材で100本以上を手がけ、特に幼児教育をめぐる作品にライフワーク的に取り組んだ。「音声は画と対等」と捉えて革新的なドキュメンタリーを打ち出した映画作家である。
33初期作品集(計89分)
- 2024年3月13日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月21日(木) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
実質的な監督デビュー作と時枝自身が語っている『町の政治』では、東京郊外の国立で主婦たちによる町政の勉強会の活動を取材した。『This is TOKYO』は、日本政府観光局(JNTO)の企画による海外向けの観光映画として東京の新旧の魅力を紹介し、英語ナレーションを付けた作品。東京ガスのPR映画『新しいガス源をもとめて』では、エネルギー革命を背景に油田ガスや天然ガスの供給を躍動的な映像で捉えた。
町の政治 べんきょうするお母さん(31分・16mm・白黒)
This is TOKYO(28分・16mm・カラー)
*本作には日本語字幕が付いていません。
新しいガス源をもとめて(30分・35mm・カラー)
NEW
34夜明けの国(110分・35mm・カラー)
- 2024年3月14日(木) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月15日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月20日(水) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
もともと中国で撮影するドキュメンタリーを準備しており、入国初日に中国共産党による文化大革命の声明があったが、半年間にわたり北京、瀋陽、撫順、鞍山、長春、ハルピンを巡って工場や炭鉱・農村などを取材した。紅衛兵による長征隊の姿も捉え、大きな反響を呼んだ作品。リアルな表現を重視した時枝は、編集の際に長いカットを選びモンタージュを意識的に避けたという。
35文京区作品集(計102分)
- 2024年3月14日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月21日(木) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
1975年から東京・文京区の企画のもと、時枝は郷土文化を題材に6本を連作した。第1作『文教の歩みをたずねて』では、江戸から明治にかけての教育の歩みをテーマに湯島聖堂や旧東京医学校などの遺構を巡る。第4作『建造物との対話』では、寺社や西洋建築などについて時代背景や建築様式を読み解く。第6作『ぶんきょうゆかりの文人たち』では、森鷗外の書斎・観潮楼を中心に、夏目漱石や樋口一葉など文人たちとの交流を描く。
文教の歩みをたずねて 文京の文化財(30分・16mm・カラー)
建造物との対話(34分・16mm・カラー)
NEW
ぶんきょうゆかりの文人たち 観潮楼をめぐって(38分・16mm・カラー)
NEW
36伝統文化の記録映画集(計77分)
- 2024年3月15日(金) 4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月17日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月21日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
新潟県の魚沼地域に伝わる麻織物を取り上げた『越後上布』では、原料である苧麻(ちょま)の栽培法から、上布が織り上げられるまでを丹念に撮影。現実音を用い、手織りする老婆の息遣いも含めて雪国の風土に培われた手工芸の真髄に迫る。国立劇場が企画した歌舞伎紹介シリーズの一篇『歌舞伎の魅力 舞台』では、市川海老蔵(十二代目・市川團十郎)による『貞操花鳥羽恋塚』の公演を取材して、準備から上演まで舞台装置に携わる人々の努力を描く。
越後上布(43分・35mm・カラー)
歌舞伎の魅力 舞台(34分・35mm・カラー)
NEW
37幼児教育60年代作品集(計112分)
- 2024年3月16日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月22日(金) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
隠しキャメラを使って4歳児の幼稚園入園から夏休みまでを記録した『ともだち』は、幼児教育をめぐる映画に対して時枝の足場固めとなった作品。大型機材の時代ながらも、音声に重きを置いて小さなつぶやきまで丹念に拾い、活かそうとする姿勢が特徴的である。『ケンちゃんたちの音楽修行』では、時枝は音楽教室で半年間のレッスンを取材し、編集時にピアノの音が週ごとに違うことに気付いて現実音を活かす重要性を認識したという。
ともだち(59分・35mm・白黒)
ケンちゃんたちの音楽修行 ヤマハ音楽教室四才児初期の記録(53分・35mm→16mm・白黒)
*3月22日(金) 1:00 PMの回は16mm上映に変更となりました。(3/18更新)
38幼児教育70年代作品集(計88分)
- 2024年3月16日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月22日(金) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
時枝がダイレクトシネマ的手法を推し進めた軌跡が見て取れる70年代の連作を上映。東京の区立幼稚園での自由保育の実践を記録した『学級集団の成長』では、約4週の観察取材をしたうえ撮影を1週間行い、ある5歳児を主軸に編集して保育士の視点からの解説音声を付けた。『子どもをみる目』は、同じ素材によるロング・バージョンとして、幼児相互の関係性を俯瞰的に捉え、第三者的なナレーションを伴う。引き続き同じ園で撮った『光った水とろうよ』では、ナレーションを廃し、映像と現場音によって幼児の自由奔放な好奇心を観る者に体感させる。
学級集団の成長 ある教師の保育日誌から(21分・16mm・カラー)
子どもをみる目 ある保育者の実践記録から(45分・16mm・カラー)
光った水とろうよ 幼児の知的好奇心をさぐる(22分・16mm・カラー)
39幼児教育80年代作品集(計86分)
- 2024年3月16日(土) 6:40 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月22日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
幼児教育をめぐり多角的にアプローチした時枝は、80年代には幼児の主体的な成長を扱ったケース・スタディ的作品群を発表。映像と音声を活かす試みを進化させながら、ナレーションの代わりに対話形式による解説音声を付け、作品の主題を観客に共有する。『こころをひらく』では、集団行動になじめない幼児たちの振る舞いから個々の心理を表すサインに着目する。『みどりぐみ』では、砂場を工事現場に見立てて活動する5歳児たちを通じて、幼児期の自己充実のための環境作りを考える。3歳児たちを取材した『みる、きく、たしかめる』では、視覚や聴覚を軸にして体験を広げていくさまを観察する。『いいこといいこと考えた』では、5歳児たちが箱積木やコマで遊びながら数量の概念を体得していく様子を描く。
こころをひらく 育ちあいをもとめる保育(21分・16mm・カラー)
みどりぐみ こ・う・じ・げ・ん・ば 幼児の自己充実をもとめて(22分・16mm・カラー)
NEW
みる、きく、たしかめる 創りだす自分のせかい(22分・16mm・カラー)
いいこといいこと考えた 遊びでひろがる数量の世界(21分・16mm・カラー)
40病院はきらいだ 老人の在宅ケアを支えるネットワーク(137分・16mm・カラー)
- 2024年3月13日(水) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月23日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
NEW
長野県の佐久総合病院による高齢者の在宅ケアの取組みを2年間にわたり取材したドキュメンタリー。ケアを受ける側の様々なケースを取り上げながら病院チームの在宅支援システムを描き、老人介護を家庭の問題として矮小化せず地域コミュニティの課題として提示する。
41農民とともに 地域医療にとりくみ50年(80分・16mm・カラー)
- 2024年3月13日(水) 4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月14日(木) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月23日(土) 4:20 PM@長瀬記念ホール OZU
前作『病院はきらいだ』(1991)で取り上げた佐久総合病院について、1944年の設立以来の活動史をひもとき、高齢化と過疎化が進む中で地域医療の今後の在り方を示唆する。1990年代には総長を務めていた若月俊一が、院長に就任した1945年から農村医療を変革してきた軌跡を、病院付属映画部が撮影した50-60年代の記録フィルム等も挿入して構成した。
42地域をつむぐ 佐久総合病院小海町診療所から(125分・16mm・カラー)
- 2024年3月15日(金) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月23日(土) 6:50 PM@長瀬記念ホール OZU
NEW
佐久総合病院の地域医療の最前線を担う小海町診療所に焦点をあて、65歳以上が人口の26%を占めるという高齢化を背景に、診療所スタッフたちの日常的実践を追う。在宅患者の看取りから、保健や福祉など隣接分野と連携するネットワーク作りまで、地域医療をめぐる課題も含めて取り上げた。
◆小特集Ⅱ 藤原智子◆
藤原智子(1932-2018)は、日本映画新社在籍時にユーモラスなデビュー作『オランウータンの知恵』(1960)で評価され、フリーになって以降も美術映画の脚本などで力を発揮した。後年には、監督として近現代日本の女性史を取り上げた長篇ドキュメンタリーを精力的に発表した。
43文化映画集(計106分)
- 2024年3月7日(木) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月19日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
『歌舞伎の立廻り』では国立劇場の歌舞伎研修生向けの教材シリーズとして、見せ場となる格闘場面の「立廻り」について解説する。「立廻りの神様」と称された坂東八重之助による指導や演出プロセスなどを記録。『歌舞伎の後見』では、舞台上で役者の衣裳などを整えて補助する「後見」の役割について、稽古や公演の模様とインタビューを通じて伝える。『誕生 その歓び』では、自然分娩に向けての日常的心構えをテーマに、月数の異なる妊婦3名の生活を描きながら解説し、夫の立ち合い分娩なども含め現代的に変わってきた夫婦の姿も捉えている。
歌舞伎の立廻り(34分・16mm・カラー)
歌舞伎俳優研修教材シリーズ No.8 歌舞伎の後見(44分・16mm・カラー)
誕生 その歓び(28分・16mm・カラー)
44杉の子たちの50年 学童疎開から明日へのメッセージ(100分・16mm・カラー)
- 2024年3月5日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月7日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月20日(水) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
NEW
戦後50年を振り返り、疎開学童や引率教員、受け入れ地側も含め30人以上の証言を集めた作品。イギリスやドイツの疎開政策も踏まえて多面的に検証する。藤原智子は監督デビュー後に育児のためシナリオライターに専念したが、復帰して長篇第1作となった本作では同世代が体験した学童集団疎開を取り上げた。
45ルイズ その旅立ち(99分・16mm・カラー)
- 2024年3月6日(水) 7:10 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月12日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
大杉栄とともに憲兵隊に殺害された思想家・伊藤野枝の四女で、市民運動家である伊藤ルイの波乱の生涯とその晩年についてのドキュメンタリー。54歳から草の根の人権運動に取り組んだルイは、74歳直前に癌の宣告を受けた際に延命処置を断り、自然死を選択した。
46伝説の舞姫 崔承喜 金梅子が追う民族の心(89分・16mm・カラー)
- 2024年3月7日(木) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月9日(土) 6:50 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月19日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
現代韓国舞踊の旗手として国際的に活躍する金梅子を案内人に、時代に翻弄されたダンサー・崔承喜の生涯を辿る。日本統治下の朝鮮で生まれた崔は、モダンダンスの石井漠に師事して1930年代に日本や欧米で公演して人気を博した後、1960年代半ばから消息不明となった。
47ベアテの贈りもの(92分・35mm・カラー)
- 2024年3月6日(水) 4:40 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月8日(金) 7:20 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2024年3月24日(日) 4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
NEW
日本国憲法に「法の下の平等」と「家庭生活における両性の平等」を草案したベアテ・シロタ・ゴードンの功績と、それを受けての日本女性たちの地位向上の歩みを語り継ぐ。ゴードン本人への取材や戦後の山川菊栄や市川房枝に関する証言をはじめ、国際婦人年の背景も踏まえながら緒方貞子など要職を務めた女性たちに光を当てる。
■チケットのオンライン発売は各上映日の3日前正午からとなります。
■チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
■*が付いている作品は、公開当時成人指定を受けた作品です。当該の上映回に女性専用席を設けます。
2024年2月6日(火)
11:00 AM 開館
2024年2月7日(水)
11:00 AM 開館
2024年2月8日(木)
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2024年2月9日(金)
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2024年2月10日(土)
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2024年2月11日(日)
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2024年2月13日(火)
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2024年2月14日(水)
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2024年2月15日(木)
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11:00 AM 開館
途中休憩あり 6六ヶ所人間記
2024年2月28日(水)
11:00 AM 開館
2024年2月29日(木)
11:00 AM 開館
2024年3月1日(金)
11:00 AM 開館
2024年3月2日(土)
11:00 AM 開館
2024年3月3日(日)
11:00 AM 開館
2024年3月5日(火)
11:00 AM 開館
2024年3月6日(水)
11:00 AM 開館
途中休憩あり 6六ヶ所人間記
2024年3月7日(木)
11:00 AM 開館
2024年3月8日(金)
11:00 AM 開館
2024年3月9日(土)
11:00 AM 開館
2024年3月10日(日)
11:00 AM 開館
2024年3月12日(火)
11:00 AM 開館
2024年3月13日(水)
11:00 AM 開館
2024年3月14日(木)
11:00 AM 開館
2024年3月15日(金)
11:00 AM 開館
2024年3月16日(土)
11:00 AM 開館
2024年3月17日(日)
11:00 AM 開館
2024年3月19日(火)
11:00 AM 開館
2024年3月20日(水)
11:00 AM 開館
2024年3月21日(木)
11:00 AM 開館
2024年3月22日(金)
11:00 AM 開館
2024年3月23日(土)
11:00 AM 開館
2024年3月24日(日)
11:00 AM 開館
一般 | 高校・大学生・ 65歳以上 |
小・中学生 | 障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ | |
チケット料金 | 520円 | 310円 | 100円 | 無料 |
オンライン販売 | 各上映日の3日前正午から各上映回の開映15分前まで | |||
窓口販売(1F) | 各上映回の開映1時間前から5分前まで若干数販売(座席選択不可) |
電子チケット購入方法
1. 本ホームページの上映日時(チケット購入)からご覧になりたい上映日時の「チケット購入」ボタンを選択。
2. 座席と券種を選択。
3. メールアドレスやクレジットカードまたはd払いの情報等必要事項を入力。
4. 申込が完了しますと、3. で入力したメールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
・etix.comからのメールを受信できるよう予め設定をお願いします。
・申込済みチケットの照会はこちらの「申込済みチケット照会」を選択ください。
・詳しい購入手順の説明はこちら(PDF)をご参照ください。
・チケット購入方法についての「よくあるご質問」はこちらをご覧ください。
・未就学児、優待の方は「障害者手帳をお持ちの方または付添者等券」をお求めください。
・*印が付いている作品は、公開当時成人指定を受けた作品です。当該の上映回には女性専用席を設けます。料金区分は通常の上映回と同じです。小・中学生券はございません。
入場方法
・チケットのQRコードをスマホ画面、または印刷紙面でご提示ください。
・学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
・料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
・各回の開映後の入場はできません。予告篇はございません。
・開場は開映30分前です。
ご注意ください!
・特集名、作品名は電子チケットに表示されませんので、お間違いないようご購入、ご提示ください。
・窓口でご購入いただける当日券は各回1名につき1枚のみです。
・チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
交通規制のお知らせ
3月3日(日)は、9:35amごろから3:00pmごろまで「東京マラソン2024」の開催により、当館の周辺でも車道交通規制が行われます。規制時間中は、中央通りを横断することができません。ご来館を予定されている方は、お時間に余裕をもってお越しください。
・徒歩で東京駅方面からお越しの方へ
規制時間中は、中央通りを横断することができません。京橋エドグラン付近の7番、8番出口から東京メトロ銀座線京橋駅に降りていただき、構内を通って1番出口をご利用ください。
どの出口から地下に下りられても、改札を通らずに1番出口から出ることができます。
・東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅からお越しの方へ
規制時間中は、中央通りを横断することができません。銀座一丁目駅9番出口をご利用ください。
※当日はマラソンコース周辺の歩道も観戦する人などで混雑が予想されます。お時間に余裕をもってお越しください。