過去の上映
- 2023.2.7 - 3.26
- 上映企画
日本の女性映画人(1)
――無声映画期から1960年代まで
Women Who Made Japanese Cinema [Part 1]: From the Silent Era to the 1960s
会 期 2023年2月7日(火)-3月26日(日)
本特集の休映日:月曜日および3月18日(土)
会 場 小ホール(地下1階)
定 員 151名(各回入替制・全席指定席)
※ マスクの着用をお願いします。
※ 37.5℃以上の方は、入館の見合わせをお願いします。
主 催 国立映画アーカイブ
協 力 協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会
本企画の関連資料として、監督・製作・脚本・美術・衣裳デザイン・結髪・スクリプター・編集などの各分野の女性スタッフの簡易な人名録を作成した。対象として主に1920年代から1960年代前半までとし、略歴などの情報を辿れた人物を取り上げている。(2/3更新)
概要
日本映画の歴史において、監督・製作・脚本・美術・衣裳デザイン・編集・結髪・スクリプターなどの多様な領域で、女性映画人たちが手腕を発揮してきました。
無声映画期には、女優の登場以前から結髪部に女性たちが定着しはじめ、トーキー時代に導入されたスクリプターは撮影所の数少ない女性採用職として、長期キャリアや監督進出などの土壌となりました。また脚本家では、尾上松之助の時代劇の革新を担った林義子、松竹蒲田の水島あやめ、剣戟時代劇を多作した社喜久江などが活躍した後、戦前の日本映画の黄金期には鈴木紀子が日活や東宝で健筆をふるいました。監督としては、女性で初めて坂根田鶴子が劇映画デビューを果たしました。そして戦後には、女優から監督に進んだ田中絹代や望月優子、脚本の水木洋子や田中澄江、製作の水の江瀧子、編集の杉原よ志、美術の村木忍、衣裳デザインの森英恵や柳生悦子、さらに各分野での多くの功績もありました。
当館初の試みとなる本企画では、Part 1として、無声映画期から1960年代以前にキャリアを開始した女性映画人が手がけた作品を対象に、劇映画からドキュメンタリーまで計81作品(44プログラム)を上映します。脈々と築きあげられてきた女性映画人たちの歴史を掘り起こし、その仕事を見直すことにより日本映画への新たな視座が切り拓かれることを願っております。
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (声)=声の出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■各作品に携わった女性映画人の名前は青色で表示しています。また、ノン・クレジットで携わった場合も記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
■ NEW とある作品はニュープリントでの上映です。
2.江戸子守唄 (4分・1930・岡田嘉子プロ・出:岡田嘉子)
3.浪華悲歌 (72分・1936・第一映画・編集:坂根田鶴子・編集助手:岸富美子・監・原:溝口健二)
開拓の花嫁 (21分・1943・満洲映画協会・監・脚:坂根田鶴子)
4.美はしき出發 (66分・1939・東宝東京・編集:井出玉江・監・脚:山本薩夫)
第十回 芸術祭 (22分・1955・読売映画社・監・脚:井出玉江)
岩尾内ダム その建設の記録 ―第二部建設篇― (40分・1969・読売映画社・監:井出玉江)
◆小特集 鈴木紀子と戦前の女性脚本家たち◆ 5.無声映画脚本家集 (計105分) 6.軍國スケッチ 銃後 (24分・1938・日活文化映画部・脚:鈴木紀子・監:山本弘之)
チョコレートと兵隊 (74分・1938・東宝東京・脚:石川秋子・監:佐藤武)
7.花つみ日記 (72分・1939・東宝京都・脚:鈴木紀子・監:石田民三) 8.幼き者の旗 (73分・1939・東宝京都・脚:鈴木紀子・監:佐藤武)
毋を讃へる歌 (53分・1939・松竹大船・脚:森山季子・監:原研吉)
9.女學生記 (76分・1941・東京発声・脚:鈴木紀子・監:村田武雄)
わたし達はこんなに働いてゐる (18分・1945・朝日映画社・脚:厚木たか・監:水木荘也)
◆脚本家◆ 10.キクとイサム (117分・1959・大東映画・脚:水木洋子・監:今井正)
11.乳房よ永遠なれ (110分・1955・日活・監・出:田中絹代・脚:田中澄江・記録:飯村知子)
12.
13.夕やけ雲 (78分・1956・松竹大船・脚:楠田芳子・編集:杉原よ志・監:木下惠介)
木内克とその作品 (30分・1972・隆映社・脚:楠田芳子・監:楠田浩之)
14.黒い十人の女 (102分・1961・大映東京・脚:和田夏十・監:市川崑)
15.お染久松 そよ風日傘 (91分・1959・東映京都・脚:鷹沢和善・記録:田中美佐江・結髪:妹尾茂子・監:沢島忠)
16.狂った果実 (85分・1956・日活・製作:水の江滝子・衣裳デザイン:森英恵・記録:君塚みね子・監:中平康)
◆製作者◆ 17.人間の壁 (146分・1959・山本プロ・製作補佐:宮古とく子・美粧:武田静子・監:山本薩夫)
18.愛情の都 (100分・1958・東宝・美:村木忍・監:杉江敏男)
◆美術監督◆ ◆編集者◆ 19.女性の勝利 (81分・1946・松竹大船・編集:杉原芳子・美粧:増淵いよの・監:溝口健二)
20.胸より胸に (108分・1955・シネマ・プロデウス・サークル=文芸プロダクションにんじんくらぶ・編集:沼崎梅子・監・脚:家城巳代治)
21.女の防波堤 (87分・1958・新東宝・編集:神島歸美・監:小森白)
22.のれんと花嫁 (83分・1961・松竹大船・編集:大沢しづ・衣裳:細井真佐江・監:番匠義彰)
23.女探偵物語 女性SOS (58分・1958・東宝・編集:武田うめ・結髪:伊奈圭子・記録:森淑子・衣裳:浅木節子・監:丸林久信)
妖星ゴラス (88分・1962・東宝・編集:兼子玲子・特技編集:石井清子・特技記録:久松桂子・衣裳デザイン:柳生悦子・衣裳:浅木節子・監:本多猪四郎)
◆スクリプター◆ 24.明日を創る人々 (83分・1946・東宝・監・脚:山本嘉次郎・監:黑澤明、関川秀雄) 25.眞人間 (54分・1940・新興キネマ・記録:三森逸子・監:伊奈精一)
野口英世の少年時代 (48分・1956・東映教育映画・記録:牧田逸子・結髪:土屋すて・監:関川秀雄)
26.宗方姉妹 (112分・1950・新東宝・記録:鈴木伸・監・脚:小津安二郎)
27.忘れられた子等 (86分・1949・稲垣プロ=新東宝・助監督:藤本文枝・記録:左羽玉子・監・脚:稲垣浩)
28.おなじ太陽の下で (50分・1962・東映教育映画・監・脚:望月優子・記録:城田孝子)
結婚する娘へ ―父の愛 (27分・1971・学研映画・監:城田孝子・記録:新沼恵子・編集:丹治光代)
29.母なれば女なれば (100分・1952・キヌタプロ・記録:中尾壽美子・結髪:伊奈モト・衣裳:荒田ヨリエ・監:亀井文夫)
30.地獄門[デジタル復元版] (89分・1953・大映京都・記録:秋山みよ子・結髪:花井りつ・衣裳:吉実シマ・監・脚:衣笠貞之助)
31.夕日と拳銃 (123分・1956・東映東京・記録:宮本衣子・メーキャップ:伊奈モト・監:佐伯清)
32.才女気質 (87分・1959・日活・記録:堀北昌子・監:中平康)
33.蜘蛛巣城 (109分・1957・東宝・記録:野上照代・結髪:松本好子・監・脚:黒澤明)
34.ギターを持った渡り鳥 (77分・1959・日活・記録:白鳥あかね・監:齋藤武市)
35.独立機関銃隊未だ射撃中 (92分・1963・宝塚映画・記録:梶山弘子・衣裳:斉藤はな、北沢政子・監:谷口千吉)
36.五番町夕霧楼 (137分・1963・東映東京・記録:佐々木禮子・結髪:伊奈もと・題字:朝倉摂・監・脚:田坂具隆)
37.或る保姆の記録 (35分・1942・科学映画社・構成:厚木たか・監:水木荘也)
少女たちの発言 (20分・1948・新世界映画社・脚:厚木たか・監:京極高英)
新しい歌声 (29分・1950・東宝教育映画・脚:石山一枝・監:丸山誠治)
産業科学映画大系 化学せんい (15分・1951・東宝教育映画・監:石山一枝)
◆文化・記録・教育映画◆ 38.小さな芽ばえ (35分・1958・日映科学映画製作所・監・脚:中村麟子)
明治の絵画 (22分・1968・日映科学映画製作所・監:中村麟子・脚:藤原智子)
五島列島の若者組 (34分・1986・記録映画社・監:中村麟子)
39.理科映画大系 ころと車 (11分・1956・日本視覚教材・構成:西本祥子)
理科映画大系 雨水のゆくえ (10分・1959・日本視覚教材・監:西本祥子)
町の政治 べんきょうするお母さん (31分・1957・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
絵図に偲ぶ江戸のくらし ―吉左衛門さんと町の人々― (33分・1977・岩波映画製作所・監・脚:時枝俊江)
光った水とろうよ ―幼児の知的好奇心をさぐる― (22分・1979・岩波映画製作所・監:時枝俊江)
40.村の婦人学級 (25分・1957・岩波映画製作所・監・脚:羽田澄子)
女たちの証言 ―「労働運動のなかの先駆的女性たち」― (93分・1996・自由工房・監・構成:羽田澄子・編集:加納宗子・演出助手:小高美奈、堀山博子)
41.友だちのできない子 (20分・1957・新世映画社・監・脚:かんけまり)
8ミリと教室 (12分・1958・サンケイ8ミリセンター・監・脚:かんけまり)
ガジュマルは生きている ―沖縄小笠原の返還をめざして― (32分・1965・労農記録映画社・監:かんけまり)
鳴らせ自由の号笛 ―人権と民主主義を守るたたかい― (23分・1975・全動労のたたかいを記録する会・監:かんけまり)
42.花と昆虫 (19分・1956・日映科学映画製作所・脚:岡野薫子・監:奥山大六郎、飯田勢一郎)
受胎の神秘 (16分・1958・日映科学映画製作所・脚:岡野薫子・監・脚:奥山大六郎、坂谷英男)
猫の散歩 (26分・1962・桜映画社・脚:岡野薫子・編集:沼崎梅子・監:大橋秀夫)
冬の日 ごごのこと (22分・1964・アジア映画社・監・脚:杉原せつ)
43.オランウータンの知恵 (39分・1960・日本映画新社・監:藤原智子、山口淳子)
挑戦 (33分・1963・電通・監・脚:渋谷昶子)
わが映画人生 藤原智子監督 (68分・2007・日本映画監督協会・出:藤原智子・編集・出:渋谷昶子)
44.グリム童話より くつやとこびと (14分・1960・学習研究社・監・脚:神保まつえ・アニメーション:有馬征子、中村協子)
もりのおんがくたい グリム童話より (14分・1960・学習研究社・監:神保まつえ・アニメーション:有馬征子、飯田純子)
ジャータカものがたり しろいぞう (12分・1962・学研映画・監・脚:神保まつえ・アニメーション:有馬征子、飯田純子)
セロひきのゴーシュ (19分・1963・学習研究社・監・脚:神保まつえ・アニメーション:飯田純子、和田京子)
泣いた赤おに (17分・1964・学研映画・監・脚:神保まつえ・アニメーション:和田京子、飯田純子)
上映作品解
◆戦前からの先駆的な歩み◆
1坂井羊子/増淵いよの
- 2023年3月16日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月21日(火) 3:40 PM@小ホール
婦系図(135分・16mm・白黒)
新派悲劇の代表的演目として知られる泉鏡花の小説を初映画化した、明治末の書生と元芸者の悲恋物語。日本の女性スクリプター第1号と推定される坂井羊子は、松竹脚本研究所出身で1932年に松竹蒲田のトーキー部に入社。増淵(旧姓・菊地)いよのは、日活向島で女形の結髪を手がけた後、1920年より1949年まで松竹で女優の結髪に携わった。
2岡田嘉子/入江たか子(計100分)
- 2023年2月21日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月23日(木) 1:00 PM@小ホール
江戸子守唄(4分・35mm・染色)
新劇と映画でスターになった岡田嘉子は、1930年に日本で初めて女優として独立プロダクションを設立。黎明期のトーキーに着目して、小唄映画などの短篇を自らの主演により十数本送り出した。
雁來紅 (96分・35mm・白黒)
ブルジョワ家庭を舞台にしたモダンな音楽喜劇で、イギリス映画『社長様のお出で』(1933、ジャック・ブキャナン)を翻案した作品。台湾系企業の東京支社の支配人(渡邊)は妻(入江)とケンカし、来日した本社社長(汐見)を接待するため浮気相手(伊達)を妻役に仕立てるが…。入江たか子は、1932年に長篇劇映画の独立プロダクションを興して『瀧の白糸』(1933、溝口健二)などを送り出し、本作で初めてトーキー映画に取り組んだ。
3坂根田鶴子(計93分)
- 2023年2月21日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月23日(木) 4:00 PM@小ホール
浪華悲歌(72分・35mm・白黒・英語字幕付 with English subtitles)
坂根田鶴子は1929年に日活太秦へ入社後、溝口健二の監督助手として各社を渡り歩き、日本の女性監督第1号として『初姿』(1936)を発表。その後も溝口組に参加し、編集を手がけた本作では、男性からの搾取に嫌気がさして自立に目覚めるモダンガールの姿を鮮烈に印象付けている。
開拓の花嫁(21分・35mm・白黒)
NEW
現存する唯一の坂根田鶴子監督作は、満洲移民の嫁不足対策として独身女性を募るために企画された啓民映画。農業移民の日常生活を紹介するため、共同炊事や育児、農作業などを満洲北部の埼玉村開拓団にて撮影した。理想郷的な情景を打ち出して、のびのびした女性像を描き出している。
4井出玉江(計128分)
- 2023年2月19日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2023年3月8日(水) 6:50 PM@小ホール
美はしき出發(66分・35mm・白黒)
父の遺産で贅沢に暮らしてきた一家が、没落の危機に陥り出直しを図る家族再生のドラマ。芸術家になる夢を捨てきれない兄(三木)と姉(原)の代わりに、末娘(高峰)は働いて家計を支えようとする。井出玉江は戦前の東宝における唯一の女性編集技師として、1939-40年に6本を担当した。
第十回 芸術祭(22分・35mm・白黒)
第10回芸術祭を紹介するPR映画。参加舞台芸術作品として、松本幸四郎、市川猿之助、坂東三津五郎による歌舞伎の「楼門五三桐」や劇団民藝の舞台などの抜粋を含む。戦後の井出は読売映画社を拠点に文化・記録映画の脚本や監督などに携わった。
岩尾内ダム その建設の記録 ―第二部建設篇―(40分・35mm・カラー)
北海道の大河・天塩川に作られた岩尾内ダム建設の記録映画。1957年に佐久間ダムや井川ダムの記録映画にも携わった井出は、北海道開拓百年記念ドキュメンタリー『北海道物語』(1968、杉原文治)では共同脚本として参加した。
◆小特集 鈴木紀子と戦前の女性脚本家たち◆
鈴木紀子(1909-1985)は、無声映画期から戦中期にかけて活躍した女性脚本家として代表的な存在である。
石川県能美郡寺井町(現・能美市)出身。東京帝国女子専門学校卒業後、松竹映画脚本研究所を経て1931年に不二映画入社。33年には日活に移り、メロドラマから喜劇まで多作した。石川秋子の筆名により、『チョコレートと兵隊』(1938)を書いた後、東宝へ移籍して『花つみ日記』(1939)などを執筆。製作本数が制限された1940年代には紙芝居やラジオドラマなどを手がけたが、1945年春に病身となり帰郷した。戦後は地元でラジオドラマや演劇脚本を書き、その後は、婦人運動を牽引して全国地域婦人団体連絡協議会石川支部の要職を務めた。
5無声映画脚本家集(計105分)
- 2023年2月22日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月25日(土) 12:30 PM@小ホール
無声映画成熟期の1920-30年代には女性たちが様々なジャンルの脚本を書いていた。1924年2月に日活入社第1作が公開された林義子は、日活で尾上松之助の晩年の監督兼出演作で新機軸を打ち出し、大作『鞍馬天狗』(1925、高橋寿康)などを手がけたが、当館所蔵の現存フィルムは宮本武蔵を初めて主人公にした片岡千恵蔵主演作の断片のみ。1924年11月に脚本家デビューした水島あやめは松竹で母ものや少女ものを手がけ、高尾光子主演によるコンビで人気を博した。社喜久江は帝国キネマ、マキノ御室、東亜キネマなどを渡り歩いて剣戟時代劇を多作したが、唯一現存するのは現代劇『辻占賣の少女』である。
日活太秦での鈴木紀子の脚本作として唯一現存する作品『母の微笑』(全6巻のうち2巻分のみ)は、簡易保険局とのタイアップによるメロドラマ。令嬢(山路)との恋愛が岐路を迎えている青年技師(中田)は、危篤の母(伊藤)から簡易保険による蓄えを受け取り、令嬢の窮地を救う。
『お父さんの歌時計』は、病身の父に尽くす娘の優しさを叙情豊かに描く。『制服の処女』(1931、レオンティーネ・ザーガン)を翻案した『嫁入り前の娘達』(1936、吉村廉)で好評を得た鈴木が、同作でデビューした橘公子の初主演のためにオリジナル脚本を書いた。トーキー作品から無声短縮版として再編集された16mm版だが、日活多摩川で鈴木が書いた劇映画13本のうち上映可能な唯一の現存フィルムである。
*上映前に当館研究員による解説(約5分)があります。
宮本武藏[玩具フィルム](1分・16fps・35mm・無声・調色・部分)
親(41分・20fps・35mm・無声・白黒)
辻占賣の少女(7分・24fps・35mm・無声・白黒・部分)
母の微笑(23分・18fps・35mm・無声・白黒・部分)
お父さんの歌時計[無声短縮版](33分・24fps・35mm・無声・白黒)
6チョコレートと兵隊 他(計98分)
- 2023年2月19日(日) 4:20 PM@小ホール
- 2023年2月24日(金) 7:00 PM@小ホール
軍國スケッチ 銃後(24分・35mm・白黒)
愛国婦人会の委嘱により、慰問袋作りの活動などを紹介する文化映画。慰問袋を媒介として前線と銃後とを繋げる描写は、劇映画の『チョコレートと兵隊』においても重要なモチーフとなった。
チョコレートと兵隊(74分・35mm・白黒)
中国戦線の父親(藤原)が慰問袋からチョコレート包装紙を集めて自宅へ送り、息子(小高)が製菓会社の懸賞に応募したという新聞美談をもとに映画化。日常風景を細やかに書き込んで小市民的ペーソスをかもしだし、後半では戦場と家庭と製菓会社とを舞台として「銃後の守り」という題材を多元的な物語として展開した。日活在籍中に石川秋子の筆名で執筆し、キネマ旬報年間ベスト12位となる高評価を得た。鈴木は1971年の回想記事にて「私の代表作となった」と述懐している。
7花つみ日記(72分・35mm・白黒)
- 2023年2月15日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月24日(金) 3:00 PM@小ホール
大阪を舞台に、儚く繊細な女学生の友情を描いた傑作。吉屋信子の原作「天国と舞妓」は転校生みつる(清水)の視点から点描された短篇だが、大幅な脚色が施されている。栄子(高峰)を主軸として新たに物語を組み立て、女性教師(葦原)ほかの登場人物に重要な舞台となるケーブルカーや、時局を反映した千人針といったモチーフが書き加えられた。
*上映後に当館研究員による解説(約10分)があります。
8鈴木紀子と森山季子(計126分)
- 2023年2月22日(水) 6:50 PM@小ホール
- 2023年2月25日(土) 3:30 PM@小ホール
幼き者の旗(73分・35mm・白黒)
『チョコレートと兵隊』の佐藤武とのコンビ作として、銃後の児童生活を詩情豊かに描く。父が応召した兄弟(小高たかし、まさる)は、母(沢村)とともに祖父(汐見)宅に身を寄せ、同級生たちと戦争ごっこに興じる。弟の修一郎(小高まさる)は出征中の家族がいることを示す旗を友達の家よりも高く掲げようとするが…。
毋を讃へる歌(53分・35mm・白黒)
「健康優良児表彰制度」10周年記念タイアップ映画。寡婦となった母(吉川)は、生計のために保険外交員となる。10年後、病弱だった息子(三井)を含め三児は立派に成長したが、同僚(小林)との揉め事で母が辞職するに至り、子どもたちは母の苦労を思い知る。森山季子は戦前松竹大船での唯一の女性脚本家であり、鈴木とはシナリオ作家協会の活動などを通じて交流もあった。
9鈴木紀子と厚木たか(計94分)
- 2023年2月25日(土) 6:50 PM@小ホール
- 2023年3月1日(水) 3:00 PM@小ホール
女學生記(76分・35mm・白黒)
教育現場に携わった細川武子の短篇小説集をもとにして女学生の日常を綴った群像劇で、鈴木の最後の映画脚本作。物理や体育、家庭科などの授業の描写とともに、修学旅行や恩師との別れを通じて多感な少女たちの物語が展開される。女学校における良妻賢母教育から銃後の挺身へという社会世相が反映された点も興味深い。
わたし達はこんなに働いてゐる(18分・35mm・白黒)
P.C.L.にて『処女花園』(1936、矢倉茂雄)で脚本家デビューした深町松枝は、1938年から文化・記録映画に転じて厚木たかの筆名で活動した。海軍衣糧廠で軍服作りをする女子挺身隊の激務を取材した本作では、検閲による切除を免れた「わたし達はこんなに働いているのになぜサイパンは陥ちたの」というナレーションが批判的視点を際立たせている。
◆脚本家◆
10水木洋子
- 2023年2月7日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月11日(土) 12:30 PM@小ホール
キクとイサム(117分・35mm・白黒)
日本映画の代表的脚本家の一人として名高い水木洋子は、成瀨巳喜男などによる文芸映画および今井正と組んだ社会派ドラマの二系統で活躍。本作は水木の持ち込み企画として、磐梯山麓で暮らす祖母と混血児の姉弟の物語をオリジナル脚本で描く。姉役の人選にこだわった水木は、一目で「キク役はこの子だ!」と決め、すでに二稿まで進んでいた脚本を高橋惠美子に合うように大幅に書き変え、監督やプロデューサーの反対を押し切った。
11田中澄江
- 2023年2月7日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月9日(木) 3:00 PM@小ホール
乳房よ永遠なれ(110分・35mm・白黒)
短歌作りに打ち込むふみ子(月丘)は、身勝手な夫に疲れ二児を連れて実家に戻るが、乳がんに冒される。巨匠監督が書いた脚本で演出経験を積んだ田中絹代が、監督第3作にあたって初めて女性脚本家と組んだ作品。歌人でもある田中澄江は、実話をもとに表現者としての苦悩や女性同士の繋がりを緻密にシナリオ化している。
12橋田壽賀子
- 2023年2月8日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月11日(土) 6:40 PM@小ホール
姉妹 (100分・35mm・白黒)
NEW
動物病院の三姉妹をめぐる婚約騒動を描く。高校生の美鳩(美空)は姉たちの恋路に気を揉むが…。花嫁に憧れる末娘を主人公として、仕事で自己実現を目ざす長姉と状況に流されやすい次姉が対比される。橋田壽賀子は、松竹シナリオ研究所から松竹脚本部に入り、大船調のホームドラマ路線の中での模索期を経て、60年代以降はテレビドラマで活躍した。
13楠田芳子(計108分)
- 2023年2月9日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月11日(土) 3:40 PM@小ホール
夕やけ雲(78分・35mm・白黒)
下町でささやかに暮らす人々の淡い夢と、ほろ苦い現実への諦念を詩情に昇華させたホームドラマ。船乗りになりたいと夢見る高校生の洋一(田中)は、病弱な父(東野)のために家業の魚屋を継ぐよう懇願され、貧乏を嫌う姉(久我)は打算的な結婚をするが…。楠田芳子のオリジナル脚本で、実兄の木下惠介が映画化した唯一の作品。
木内克とその作品(30分・35mm・カラー)
彫刻家の木内克についてのドキュメンタリー。楠田芳子が自由な発想で執筆し、木下惠介作品の撮影で知られる夫の楠田浩之が監督にあたっている。
14和田夏十
- 2023年2月10日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月12日(日) 1:00 PM@小ホール
黒い十人の女(102分・35mm・白黒)
NEW
浮気性のテレビ局プロデューサーをめぐって、その妻と9人の愛人たちが共謀して復讐を図るブラック・コメディ。オリジナル脚本によって現代社会への鋭い批評が込められている。「和田夏十」を夫婦共同筆名としてデビューした市川(旧姓・茂木)由美子は、1951年から同筆名により単独で執筆。主に、夫の市川崑作品に携わり、原作物の脚色にも手腕を発揮した。
15鷹沢和善
- 2023年2月8日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月10日(金) 3:00 PM@小ホール
お染久松 そよ風日傘(91分・35mm・カラー)
多くの歌舞伎や浄瑠璃が作られた「お染久松」を下敷きにした時代劇ミュージカル。商家の娘と丁稚との道ならぬ恋という題材を機知に富んだコメディに鮮やかに転換している。映画人一家に生まれた沢島(旧姓・高松)冨久子は、スクリプターとして渡辺邦男作品などに携わった後、夫の沢島忠との共同筆名「鷹沢和善」により娯楽時代劇を中心に25本を執筆した。
16水の江瀧子
- 2023年2月14日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年2月17日(金) 3:00 PM@小ホール
狂った果実(85分・35mm・白黒)
「太陽族」と呼ばれた裕福な若者たちの享楽的な風俗を背景に、大学生の夏久(石原)と高校生の春次(津川)の兄弟と恵梨(北原)の三角関係を描いた青春映画。1930年代に松竹歌劇団の男役として国民的スターとなり、芸能界でのキャリアを築いた水の江瀧子は、1954年に製作再開した日活と契約して日本初の大手映画会社における女性プロデューサーとなった。75本を手がけ、石原裕次郎や中平康はじめ数多くの俳優や監督を育てた。
◆製作者◆
17宮古とく子
- 2023年2月14日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月18日(土) 12:30 PM@小ホール
人間の壁(146分・35mm・白黒)
1957年の佐賀県教職員組合の労働争議をモデルにした石川達三による同名小説を映画化した社会派ドラマ。人件費削減のため退職勧告を受けた小学校教師のふみ子(香川)は、同僚たちとともに組合運動に目覚めてゆく。宮古とく子は、新星映画社を経て1955年の設立時より山本プロに参加し、『不毛地帯』(1976、山本薩夫)などを製作した。
18村木忍
- 2023年2月12日(日) 4:00 PM@小ホール
- 2023年2月16日(木) 7:00 PM@小ホール
愛情の都(100分・35mm・カラー)
NEW
社長後継者である邦夫(宝田)は女性遍歴の果てに、愛子(司)との運命的な恋に目覚めるが…。夜の街を舞台として、キャバレーやバーなどの華やかな美術セットにより、メロドラマ的情緒を盛り上げている。村木(旧姓・長岡)忍は、戦中に東宝文化映画部に入り、1945年に東宝に移り松山崇に師事。1953年から美術監督としてプログラム・ピクチャーを支え、1980年代以降の市川崑の大作でも手腕をふるった。
◆美術監督◆
◆編集者◆
19杉原よ志
- 2023年2月18日(土) 7:10 PM@小ホール
- 2023年3月7日(火) 3:00 PM@小ホール
女性の勝利(81分・35mm・白黒)
弁護士のひろ子(田中)は、生活困窮のすえ我が子を殺めた女学校時代の同級生(三浦)のために、保守的な検事(松本)と法廷で対決する。封建的思想からの解放と男女同権をテーマにした民主主義啓蒙映画で、溝口健二の戦後第1作となった。杉原よ志(芳子)は1943年に編集技師としてデビューし、木下惠介はじめ多くの松竹作品で高度な技術と天才的センスを発揮している。
20沼崎梅子
- 2023年2月15日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月18日(土) 4:10 PM@小ホール
胸より胸に(108分・35mm・白黒)
浅草を舞台に流転する女性の人生を描く。踊り子の志津子(有馬)は大学助教授(富田)との恋に破れ、トランペット奏者の吉植(大木)と暮らすが…。原作に惚れ込んだ有馬稲子が映画化を熱望し、有馬が久我美子と岸惠子らとともに興した独立プロ「文芸プロダクションにんじんくらぶ」の第1作とした。沼崎(旧姓・豊島)梅子は、戦前の東宝でスクリプターから編集に転じ、1953年からフリーで独立プロ作品に携わった。
21神島歸美
- 2023年2月16日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年2月17日(金) 7:00 PM@小ホール
女の防波堤(87分・35mm・白黒)
終戦直後に設けられた進駐軍兵士向けの慰安所「特殊慰安施設協会(RAA)」で働いた女性の体験記とされる同名原作を映画化。戦火で焼け出されて行くあてのないふみ子(小畑)は、RAAの求人に応募したことを発端に波瀾万丈の人生を歩む。新東宝後期の「エログロ」路線の一篇として企画された。神島歸美は、新東宝にて1949-62年に52本の編集を担当し、その後もフリーで活躍した。
22大沢しづ
- 2023年3月15日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月17日(金) 7:00 PM@小ホール
のれんと花嫁(83分・35mm・カラー)
NEW
世代の違う3組のカップルが右往左往するウェルメイドな恋愛コメディ。のれん騒動に揺れる老舗カステラ屋を舞台として、音楽活動に打ち込む城太郎(津川)をめぐる三角関係が巻き起こる。杉原よ志に師事した大沢しづは、番匠義彰と多く組み、東京から長崎へ舞台が移り変わる目まぐるしい群像喜劇をテンポのよい編集で盛り上げている。
23武田うめ/兼子玲子/石井清子(計146分)
- 2023年3月12日(日) 3:40 PM@小ホール
- 2023年3月17日(金) 3:00 PM@小ホール
女探偵物語 女性SOS(58分・35mm・白黒)
NEW
女性探偵の手記を下敷きにした恋愛コメディ。探偵社に勤務する信江(白川)は同僚の木下(佐原)とコンビを組み、富豪令嬢が熱を挙げている男の素行調査をするが…。武田うめは、新興キネマと日本映画社を経て、戦後に東宝に移り1956年に編集技師として一本立ちし、多くの作品を担当した。
妖星ゴラス(88分・35mm・カラー)
地球滅亡の危機に立ち向かう科学者や宇宙船乗組員たちを描いたSF映画。新星ゴラスとの衝突を回避するため、地球の軌道を変えるプロジェクトが進められる。兼子玲子は1950年代末から1960年代にかけて本多猪四郎作品などの編集を手がけ、石井清子は円谷組の編集技師として特撮パートの編集を専門とした。東宝が得意とした特撮映画においても多くの女性スタッフたちが活躍した。
◆スクリプター◆
24明日を創る人々(83分・35mm・白黒)
- 2023年3月8日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月10日(金) 7:00 PM@小ホール
参考上映
各職場での労働問題に目覚める人々を描いた群像劇。終戦後GHQの民主化政策により設けられた東宝の労働組合の指導のもとで作られた。製鋼会社や私鉄、レビュー劇場と並んで撮影所が舞台となり、主役級である入社2年目のスクリプター・よし子(中北)には、発言する若き女性像として戦後民主主義を象徴する役柄が設定されている。スクリプターが描かれた映画であるが、三班体制で撮られた本作を担当したスクリプターたちはクレジットされておらず不詳である。
25三森逸子(計102分)
- 2023年3月24日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2023年3月26日(日) 1:00 PM@小ホール
眞人間(54分・35mm・白黒)
浅草でケンカに明け暮れていた不良青年(若原)が、出征した親友を思って改心するという時局映画。前年に日本公開されたフリッツ・ラングの『真人間』(1938)を翻案している。本作が公開1作目となった三森逸子は、1939年に新興キネマに入社してスクリプターとなり、戦後はフリーで新東宝を中心に活躍した。
野口英世の少年時代(48分・35mm・白黒)
不自由な左手や貧困にもめげず勉学に励んだ野口英世の高等小学校時代を描いた秀作ドラマ。東映の児童向け中篇劇映画として初めて著名人の伝記を取り上げた本作は、猪苗代にて無雪期と有雪期のロケ撮影を行なった。三森(旧姓・牧田)逸子は東映教育映画にも数多く携わった。
26鈴木伸
- 2023年3月7日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年3月11日(土) 12:30 PM@小ホール
宗方姉妹(112分・35mm・白黒)
昔の恋人(上原)と気難しい夫(山村)との間で揺れる姉(田中)に対して、妹(高峰)は歯がゆく思うが…。ままならぬ人生への諦念を描く群像劇。小津安二郎が初めて松竹以外で撮り、渡米後にバッシングを受けた田中絹代が再起をかけて主演した。監督志望だった鈴木伸(ノブ)は1939年に東宝に入社したが、希望が容れられずスクリプターとなった。戦後は新東宝で巨匠の文芸作品を一手に担当。後に宝塚映画での小津作品『小早川家の秋』(1961)も手がけた。
27藤本文枝
- 2023年3月9日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月11日(土) 6:30 PM@小ホール
忘れられた子等(86分・35mm・白黒)
小学校の特殊学級の担任となった教師(堀)が、子どもたちとの触れ合いの中で成長してゆく。藤本文枝は、1938年に新興キネマでスクリプターとなり、戦時統合により大映へ移籍。『壮士劇場』(1947)から稲垣浩につき、以降の全作品に携わった。稲垣自身の独立プロによる本作では助監督を務め、稲垣が東宝に移った直後の『佐々木小次郎』(1950)においても記録担当にとどまらず助監督を補佐した。
28城田孝子(計77分)
- 2023年3月22日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2023年3月26日(日) 4:00 PM@小ホール
おなじ太陽の下で(50分・16mm・白黒)
女優から監督に進出した望月優子の2作目として、混血児差別問題を取り上げた児童向け中篇劇映画。在日米軍兵士と日本人女性の間に生まれた小学生は偏見によって孤立するが…。望月の前作『海を渡る友情』(1960)に引き続いて記録を担当した城田孝子は、1939年に東宝入社、戦後は東宝争議後にフリーとなり独立プロや教育映画に携わる。1950年にフリーの互助組織「東京スクリプター協会」を中尾壽美子、上田圭子、片山全子、中川芳子、君塚峯子とともに結成した。
結婚する娘へ ―父の愛(27分・16mm・白黒)
社会教育映画として、結婚相手選びをテーマに、工場で働く父(大久保)と娘・節子(荒木)の葛藤を描く。スクリプターとして47年間のキャリアを歩んだ城田孝子は、監督として本作と『わが家のおこづかい教育』(1972)の2本を演出した。
29中尾壽美子
- 2023年3月11日(土) 3:40 PM@小ホール
- 2023年3月16日(木) 7:00 PM@小ホール
母なれば女なれば(100分・35mm・白黒)
子どもを抱えた戦争未亡人の再婚を題材にヒューマニズム的観点で描いた社会派ドラマ。原作はプロレタリア作家の徳永直が書き下ろし、第4次東宝争議の解決金をもとに設立されたキヌタプロダクションの第1作として撮られた。中尾壽美子は、1946年に東宝に入り『醉いどれ天使』(1948、黒澤明)などを担当し、東宝争議後にフリーとなり独立プロ作品に携わった。
30秋山みよ
- 2023年3月14日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月25日(土) 4:20 PM@小ホール
地獄門[デジタル復元版](89分・35mm・カラー・英語字幕付 with English subtitles)
大映によるイーストマンカラー第1作として国内外で注目された絢爛豪華な時代劇。平安時代末、平氏に仕える武士・遠藤盛遠(長谷川)は袈裟御前(京)に心奪われ、武勲を立てて彼女を得ようとするが…。秋山みよ(みよ子)は、1947年に大映京都に入り衣笠貞之助作品を多く担当。1954年に製作再開した日活に引き抜かれて量産体制を支え、1981年以降は製作に転じた。
31宮本衣子
- 2023年3月14日(火) 6:50 PM@小ホール
- 2023年3月19日(日) 12:30 PM@小ホール
夕日と拳銃(123分・35mm・カラー)
東映東京撮影所による初カラー作品として、大陸浪人の冒険を描いたスペクタクル大作。大正から昭和初期にかけて馬賊たちが群雄割拠する中国東北部を舞台に、伊達麟之介(東)は情熱的に生きる。宮本衣子は、1947年に大泉スタジオ入社後、1949年にスクリプターに転じて大内小枝子に師事。東映に吸収合併後は、『飢餓海峡』(1965、内田吐夢)や数多くの任侠映画、澤井信一郎作品などを手がけた。
32堀北昌子
- 2023年3月12日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2023年3月15日(水) 7:00 PM@小ホール
才女気質(87分・35mm・白黒)
京都を舞台に、表具屋を切り盛りする登代(轟)を主役としたコメディ。子どもたちの結婚にあたり、時代の流れの中で変わりゆく家庭像を描く。1950年に大映京都に入った堀北昌子は、1954年に日活に移り中平康作品を数多く担当。日活退社後は三船プロや伊丹十三作品などに携わり、1992年創立の日本映画スクリプター協会(現、協同組合 日本映画・テレビスクリプター協会)の初代会長を務めた。
33野上照代
- 2023年3月9日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年3月10日(金) 3:00 PM@小ホール
蜘蛛巣城(109分・35mm・白黒)
シェイクスピアの『マクベス』を日本の戦国時代の物語に翻案した黒澤明の野心作。首に矢が刺さる描写をストップモーションによってトリック撮影するアイデアはスクリプターの野上照代が発案した。野上は1949年に大映に入社し、『羅生門』(1950)を皮切りに東宝に移って『生きる』(1952)以降の黒澤作品全てに携わった。『デルス・ウザーラ』(1975)からは協力監督やプロダクション・マネージャーとして参加。
34白鳥あかね
- 2023年3月22日(水) 4:00 PM@小ホール
- 2023年3月25日(土) 1:00 PM@小ホール
ギターを持った渡り鳥(77分・35mm・カラー)
函館にやって来た流れ者の滝伸次(小林)が地元のボス(金子)とその一味の悪巧みと戦うというプログラム・ピクチャー全盛期の娯楽活劇。18日間という短期ロケで撮られたが、大ヒットしてシリーズ化された。齋藤武市と多く組んだ白鳥あかねは、1955年に日活入社後、秋山みよと君塚みね子に師事し、多くの作品を手がけた。1980年代以降はフリーとして多方面で活躍。
*3月25日(土) 1:00 PMの回はバリアフリー上映を行います。詳細はこちらをご覧ください。
35梶山弘子
- 2023年3月23日(木) 4:00 PM@小ホール
- 2023年3月25日(土) 7:00 PM@小ホール
独立機関銃隊未だ射撃中(92分・35mm・白黒)
NEW
ソ満国境のトーチカを舞台に、1945年8月11日からの守備兵5名の苦闘を描いた戦争映画。ラストシーンは、当時の米ソ冷戦問題への配慮により大幅に変更して再撮影することになり、現場では大変に苦労したという。梶山弘子は1960年に宝塚映画に入社してスクリプターとなり、1968年に東宝へ移籍。1981年以降はフリーで活動し、田中絹代や小林正樹についての資料整理や顕彰活動も行っている。
36高岩禮子
- 2023年3月19日(日) 3:50 PM@小ホール
- 2023年3月24日(金) 3:30 PM@小ホール
五番町夕霧楼(137分・35mm・カラー・英語字幕付 with English subtitles)
金閣寺放火事件を題材に取り入れた水上勉の同名小説を映画化。1950年の京都の五番町遊郭を舞台に、貧しい漁村出身で娼婦となった夕子(佐久間)と学僧(河原崎)との悲恋を描く。東映東京撮影所に広大なオープンセットを建てて撮影された。大内小枝子に師事した高岩(旧姓・佐々木)禮子は本作でスクリプターとして一本立ちし、石井輝男や村山新治などの作品を多く手がけた。
37厚木たか/石山一枝(計99分)
- 2023年2月26日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2023年3月1日(水) 7:00 PM@小ホール
厚木たかは1930年に日本プロレタリア映画同盟に参加し、P.C.L.を経て1938年から文化・記録映画の脚本や製作に携わる。ポール・ローサの著書を翻訳した『文化映画論』(1938)によって記録映画作家たちに多大な影響を及ぼした。『或る保姆の記録』では、保育所を媒介にした働く母親たちの連帯をテーマとして、多様な女性労働者像を描き出した。『少女たちの発言』は、繊維産業で働く女工たちに向けて組合運動の意義を訴える啓発映画。
石山一枝は、1937年から東宝でスクリプターを務め、1948年以降は東宝教育映画の演出助手として編集や脚本を手がけた。『新しい歌声』は労働組合についての社会教育映画として、父の昇進を望む娘が女性候補を推す組合に反感を持つが、やがて自らの過ちに気づくという物語。監督作『化学せんい』は、産業・化学を取り上げるシリーズの一篇として、東邦レーヨン徳島工場での化学繊維の製造工程を紹介する。なお、石山一枝は後に、かんけまり名義で活動したと推定される。
*途中『少女たちの発言』上映後に当館研究員による解説(約15分)があります。
或る保姆の記録(35分・16mm・白黒)
少女たちの発言(20分・16mm・白黒)
新しい歌声(29分・35mm・白黒)
産業科学映画大系 化学せんい(15分・35mm・白黒)
◆文化・記録・教育映画◆
38中村麟子(計91分)
- 2023年2月28日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月4日(土) 1:00 PM@小ホール
中村麟子は日本映画社を経て、1952年より日映科学映画製作所にて40本以上の監督や脚本を手がけ、1972年以降はフリーとして活動。科学映画をはじめ美術を題材とする作品で定評があった。
文部省の企画による『小さな芽ばえ』は、知的障害を持つ児童のために設けられた特殊学級について紹介する作品。『明治の絵画』では、明治初期に西洋の写実技法を採り入れたことから日本画の名作の数々が生まれた過程を解説する。晩年の代表作『五島列島の若者組』では、長崎県・福江島での年齢ごとの集団生活の風習における共同作業を取材し、民俗学的にも貴重な記録となった。
小さな芽ばえ(35分・35mm・白黒)
明治の絵画(22分・35mm・カラー)
五島列島の若者組(34分・35mm・カラー)
39西本祥子/時枝俊江(計107分)
- 2023年3月3日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月5日(日) 4:00 PM@小ホール
西本祥子は、1954年に日本視覚教材に入り、1962年以降はフリーで教育映画などの監督や脚本を手がけた。監督第1作『ころと車』ではテコの原理と車への応用過程について示し、『雨水のゆくえ』では雨水が川から海へ至り蒸発して雲になるという循環を解説する。
時枝俊江は、日本映画社を経て、岩波映画製作所で1952年のデビュー以来100本以上を監督。1984年以降はフリーで地域医療をテーマに撮り続けた。
市民の政治参加についての社会教育映画『町の政治べんきょうするお母さん』では、東京郊外の国立での主婦たちによる町政の勉強会を取り上げた。1974-88年に時枝が手がけた文京区の企画による6作品のうち、3作目『絵図に偲ぶ江戸のくらし』では、江戸時代の庶民生活を題材として気さくな語り口のナレーションによる斬新な演出が注目された。音声を重んじる方法論は、ライフワークともなった幼児教育をめぐる作品群でも展開され、『光った水とろうよ』では4歳児たちの行動をいきいきした肉声とともに捉えている。
理科映画大系 ころと車(11分・16mm・白黒)
理科映画大系 雨水のゆくえ(10分・16mm・白黒)
町の政治 べんきょうするお母さん(31分・16mm・白黒)
絵図に偲ぶ江戸のくらし ―吉左衛門さんと町の人々―(33分・16mm・カラー)
光った水とろうよ ―幼児の知的好奇心をさぐる―(22分・16mm・カラー)
40羽田澄子(計118分)
- 2023年3月2日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2023年3月5日(日) 1:00 PM@小ホール
羽田澄子は、岩波映画製作所にて1957年から80本以上を監督し、1980年に定年退職後は工藤充プロデューサーとのコンビにより精力的に長篇を発表。幅広い作品群の中から女性史研究の観点からも興味深い2本を上映する。
岩波映画の自主企画である監督第1作『村の婦人学級』では、全国的な婦人学級の活動を背景として、滋賀県の農村で主婦たちが新時代の考え方に目覚めていく姿を取材した。『女たちの証言』は、大正から昭和初期に活動した社会主義運動家の妻たちが一堂に会して、1982年に行われた座談会のドキュメンタリー。進歩的とされた労働運動における女性への差別などの経験も語られ、真の女性解放について問いを投げかける。
村の婦人学級(25分・DCP・白黒)
女たちの証言 ―「労働運動のなかの先駆的女性たち」―(93分・16mm・カラー)
41かんけまり(計87分)
- 2023年2月26日(日) 4:00 PM@小ホール
- 2023年3月3日(金) 7:00 PM@小ホール
かんけまりは、1937年から東宝でスクリプターを務め、1948年から東宝教育映画部の演出助手として脚本や編集を担当。1953年以降はフリーで、文化・教育映画やPR映画などの監督、脚本、編集に携わる。
『友だちのできない子』は、幼稚園児3名の発達障害の事例を児童心理学をもとに解説する。学校教材向けの『8ミリと教室』は、主体性のある視聴覚教育のすすめとして、教材映画の自作例を取りあげ、8mm映画作りをする小学校を紹介する。『ガジュマルは生きている』は、沖縄の祖国復帰運動と連携して、当時の那覇や伊江島を取材した作品。『鳴らせ自由の号笛』では、全国鉄動力車労働組合(全動労)の活動を伝え、労働者の団結を呼びかける
友だちのできない子(20分・16mm・白黒)
8ミリと教室(12分・16mm・白黒)
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ガジュマルは生きている ―沖縄小笠原の返還をめざして―(32分・16mm・白黒)
NEW
鳴らせ自由の号笛 ―人権と民主主義を守るたたかい―(23分・16mm・白黒)
42岡野薫子/杉原せつ(計83分)
- 2023年2月28日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2023年3月4日(土) 3:40 PM@小ホール
岡野薫子は、科学映画の脚本家として1954年から日映科学映画製作所を拠点に活動し、1964年以降は児童文学に転じた。岡野の企画が日映科学の自主作品として初採用された『花と昆虫』では、花と昆虫の共生の巧妙さを捉えた。『受胎の神秘』は人間の受胎のメカニズムを題材に、岡野が書いた脚本をもとに演出にあたった奥山大六郎と坂谷英男が脚色した。中外製薬の提供による『猫の散歩』は、衛生問題のPR映画として、野良猫の視点から真夏の害虫騒動を物語る。
杉原せつは、日本映画社を経て、戦後はフリーで文化・記録映画の脚本や演出を手がけ、美術映画の秀作『鳥獣戯画』(1966、松川八洲雄)にも参加。後年は童話作家に転じた。『冬の日 ごごのこと』は、冬の陽ざしの中、人々の優しさによって、少女とはぐれてしまった仔犬とが再会するまでを詩情豊かに描く。「小さな親切」運動キャンペーンの一環で企画された。
花と昆虫(19分・35mm・カラー)
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受胎の神秘(16分・35mm・カラー)
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猫の散歩(26分・35mm・白黒)
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冬の日 ごごのこと(22分・35mm・白黒)
43藤原智子/渋谷昶子(計140分)
- 2023年3月2日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2023年3月4日(土) 6:20 PM@小ホール
藤原智子は、新理研映画から日本映画新社に移り、1960年に監督デビュー。育児などで現場を離れて美術映画などの脚本家として活躍し、1981年に監督復帰。1990年代以降は女性史をテーマに撮り続けた。ユーモラスな監督第1作『オランウータンの知恵』は、多摩動物公園のオランウータンの知能テストを観察する。
渋谷昶子は、スクリプター出身で1961年よりPR映画やテレビ作品などの企画、脚本、演出に携わる。『挑戦』は、東京オリンピックに向けて猛練習する日紡貝塚女子バレーボールチームを迫力ある映像で捉え、カンヌ国際映画祭短篇部門グランプリを受賞した。
『わが映画人生 藤原智子監督』は、日本映画監督協会が製作したインタビュー映画シリーズの一篇として、渋谷が聞き手を務めている。
オランウータンの知恵(39分・35mm・白黒)
挑戦(33分・35mm・カラー)
NEW
わが映画人生 藤原智子監督(68分・DCP・カラー)
44神保まつえ(計76分)
- 2023年3月21日(火) 1:00 PM@小ホール
- 2023年3月23日(木) 7:00 PM@小ホール
神保まつえは、学習研究社にて小学校向け視聴覚教材の人形アニメーションに取り組み、1966年以降は主にプロデューサーとして受賞作を多数送り出した。1960年代前半の監督・脚本作5本を上映する。
『くつやとこびと』では素朴な雰囲気とミュージカル的楽しさを打ち出した。『もりのおんがくたい』では、テレビなどの影響でテンポの速い映像に慣れた子どもたちを意識して、従来の人形アニメーションより速い調子でコミカルに演出。『しろいぞう』は、ぬいぐるみを用いてインドの説話を描く。『セロひきのゴーシュ』はメルヘン的世界をリアリスティックに描写して高く評価された。『泣いた赤おに』では、美しい色彩によって深みのある心情表現をしている。
グリム童話より くつやとこびと(14分・35mm・カラー)
もりのおんがくたい グリム童話より(14分・35mm・カラー)
ジャータカものがたり しろいぞう(12分・35mm・カラー)
セロひきのゴーシュ(19分・35mm・カラー)
泣いた赤おに(17分・35mm・カラー)
■証明書にて割引・無料のチケットをご予約いただけるのは、ご来館者おひとりにつき、各回1枚のみです。ご来館者おひとりで複数枚の割引・無料チケットをご予約することはできません。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
2023年2月7日(火)
11:00 AM 開館
2023年2月8日(水)
11:00 AM 開館
2023年2月9日(木)
11:00 AM 開館
2023年2月10日(金)
11:00 AM 開館
2023年2月11日(土)
11:00 AM 開館
2023年2月12日(日)
11:00 AM 開館
2023年2月14日(火)
11:00 AM 開館
2023年2月15日(水)
11:00 AM 開館
2023年2月16日(木)
11:00 AM 開館
2023年2月17日(金)
11:00 AM 開館
2023年2月18日(土)
11:00 AM 開館
2023年2月19日(日)
11:00 AM 開館
2023年2月21日(火)
11:00 AM 開館
2023年2月22日(水)
11:00 AM 開館
上映前解説あり 5無声映画脚本家集
2023年2月23日(木)
11:00 AM 開館
2023年2月24日(金)
11:00 AM 開館
上映後解説あり 7花つみ日記
2023年2月25日(土)
11:00 AM 開館
2023年2月26日(日)
11:00 AM 開館
2023年2月28日(火)
11:00 AM 開館
2023年3月1日(水)
11:00 AM 開館
2023年3月2日(木)
11:00 AM 開館
2023年3月3日(金)
11:00 AM 開館
2023年3月4日(土)
11:00 AM 開館
2023年3月5日(日)
11:00 AM 開館
2023年3月7日(火)
11:00 AM 開館
2023年3月8日(水)
11:00 AM 開館
2023年3月9日(木)
11:00 AM 開館
2023年3月10日(金)
11:00 AM 開館
2023年3月11日(土)
11:00 AM 開館
2023年3月12日(日)
11:00 AM 開館
2023年3月14日(火)
11:00 AM 開館
2023年3月15日(水)
11:00 AM 開館
2023年3月16日(木)
11:00 AM 開館
2023年3月17日(金)
11:00 AM 開館
2023年3月19日(日)
11:00 AM 開館
2023年3月21日(火)
11:00 AM 開館
2023年3月22日(水)
11:00 AM 開館
2023年3月23日(木)
11:00 AM 開館
2023年3月24日(金)
11:00 AM 開館
2023年3月25日(土)
11:00 AM 開館
2023年3月26日(日)
11:00 AM 開館
チケット料金
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料
・料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・未就学児、優待の方は「障害者または付添者等券」をお求めください。
オンライン販売
・1月31日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、翌週(火~日)上映回の電子チケットを当館HPより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売します。
窓口販売
・上映当日、当館1階窓口にて各回開映1時間前から5分前まで、チケットを若干数販売します。座席選択はできません。窓口に並ばず購入でき、座席選択可能なオンライン購入をお勧めします。オンライン完売となった場合も、当日の窓口販売はございますが、枚数は限定数となります。
電子チケット購入方法
電子チケットなら ・手数料無料 ・紙のチケットの発券不要 ・座席選択可 |
上映日時ページより電子チケットをオンライン販売します。詳しい購入手順の説明はこちら(PDF)をご参照ください。上映日時ページから購入される場合は、3ページ目からご覧ください。
販売期限
各回の開映15分前まで
購入方法
1. 本ホームページの上映日時ページからご覧になりたい作品の上映日時を選択。
2. 座席と券種を選択。
3. メールアドレスやクレジットカードまたはd払いの情報等必要事項を入力。
4. 申込が完了しますと、3. で入力したメールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
・etix.comからのメールを受信できるよう予め設定をお願いします。
・申込済みチケットの照会はこちらの「申込済みチケット照会」を選択ください。
入場方法
・入場時に、QRコードを表示したスマホ画面、またはQRコードを印刷したものをご提示ください。
(QRコードのご提示がない場合はご入場できませんので、PCにより電子チケットをご購入された方は、必ずQRコードのPDFを印刷してご持参ください。)
・学生、65歳以上、障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
・各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
・開場は開映30分前です。
【ご注意ください!】
電子チケットには特集名や作品名が表示されません(上映日時のみ表示されます)。お間違いのないようご購入・ご提示ください。
『ギターを持った渡り鳥』バリアフリー上映のお知らせ
3月25日(土) 1:00 PMの回は、聴覚障害の方向けの日本語字幕と、映画の音声を増幅するヒアリングループシステム座席をご用意しています。また、視覚障害の方向けの音声ガイドをFM配信し、ラジオ貸出もいたします。
予約について
ヒアリングループ座席と音声ガイドラジオ貸出はメールまたはFAXによる事前予約制です。
また、聴覚・視覚障害の方で、字幕でご覧になる方やラジオとイヤホンを持参される方も、お席の予約を受け付けますので、3月22日(水)までにご連絡ください(席数や貸出ラジオ台数には限りがございます。お早めにお申し込みください)。
※ヒアリングループご希望の方は磁気コイル付補聴器(“T”マーク付補聴器)をご持参下さい。
メールおよびFAX予約方法
件名:字幕/ヒアリングループ/音声ガイド(いずれかをご記入ください)
記入事項:
①来場者全員のお名前(付添者は人数だけでも可)
②希望席数/ラジオ希望台数
③返信用連絡先(当日も連絡がとれる電話番号またはメールアドレス)
※日曜・月曜に予約申込された場合、予約受付の返信は後日お送りします。
※個人情報は上記の目的にのみ使用し、使用後は適切に破棄します。
申込期間:3月3日(金)~3月22日(水)*定員に達し次第、締め切ります。
申込先:assist@nfaj.go.jp FAX: 03-3561-0830
協 力:日活株式会社、Palabra株式会社、社会福祉法人 聴力障害者情報文化センター
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
・来館者全員への検温を実施。
・館内各所に手指用消毒液を設置。
・ホール内の換気の実施。
・スタッフはマスク・手袋を着用して対応。
・受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
・咳エチケットにご協力ください。
・館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
・手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
・ホール内での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。
交通規制のお知らせ
3月5日(日)は、9:00amごろから3:00pmごろまで「東京マラソン2023」の開催により、当館の周辺でも車道交通規制が行われます。規制時間中は、中央通りを横断することができません。ご来館を予定されている方は、お時間に余裕をもってお越しください。
・徒歩で東京駅方面からお越しの方へ
規制時間中は、中央通りを横断することができません。京橋エドグラン付近の7番、8番出口から東京メトロ銀座線京橋駅に降りていただき、構内を通って1番出口をご利用ください。
どの出口から地下に下りられても、改札を通らずに1番出口から出ることができます。
・東京メトロ有楽町線銀座一丁目駅からお越しの方へ
規制時間中は、中央通りを横断することができません。銀座一丁目駅9番出口をご利用ください。
※当日はマラソンコース周辺の歩道も観戦する人などで混雑が予想されます。お時間に余裕をもってお越しください