過去の上映
- 2022.10.4 - 12.25
- 上映企画
東宝の90年 モダンと革新の映画史(2)
The 90th Anniversary of Toho:
A Film History of Modernization and Innovation [Part 2]
会 期 2022年10月4日(火)-12月25日(日)
本特集の休映日:
月曜日および10月15日(土)-16日(日)、25日(火)-30日(日)、12月10日(土)
会 場 小ホール(地下1階)
定 員 151名(各回入替制・全席指定席)
※ 会期、上映スケジュールおよびチケットの発売日、定員の変更等の場合はHPでお知らせします。
※ マスク着用のない方の入館をお断りします。
※ 来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
主 催 国立映画アーカイブ
協 力 東宝株式会社
概要
1932(昭和7)年、阪神急行電鉄社長の小林一三が株式会社東京宝塚劇場を創立してから、本年で90周年を迎えます。本邦初の本格的トーキー企業として発足した写真化学研究所(P.C.L.)と、その自主製作部門にあたるP.C.L.映画製作所、同じくトーキー事業の将来性に着目し、京都で発足したJ.O.スタヂオなど4社が東宝株式会社のもとに吸収合併され、今日にいたる東宝の製作・配給・興行の一貫体制の基盤が確立しました。ハリウッドに範を仰いで導入されたプロデューサー・システムによる経営の合理化や、特撮などの技術革新によって日本映画界に新風を巻き起こし、都会的でモダンな感覚で描かれるミュージカル・コメディから、経験豊かな巨匠の手がける文芸作品にいたるまで、良質な娯楽映画を数多く送り出してきました。
今夏に開催されたPart1に続く本企画では、Part2として、1933年の『音楽喜劇 ほろよひ人生』から2014年の『蜩ノ記』まで、各年代のハイライトといえる名作・ヒット作のみならず、戦中から戦後にかけて東宝の手がけた教育・文化映画や、『三等重役』(1952)をはじめとするサラリーマン喜劇など、プログラム・ピクチャーの隠れた秀作群にも光を当てます。さらには提携作品も含め、さまざまなジャンル・監督の東宝作品計55本(48プログラム)を上映します。また、展示室で開催中の企画展「脚本家 黒澤明」と連動して、黒澤明が脚本を執筆した作品計10本(10プログラム)の上映も行います。皆様のご来場を心よりお待ちしております。
■ NEW とある作品はニュープリントでの上映です。
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
三尺左吾平 (74分・1944・東宝・監:石田民三)
9.ハナ子さん (71分・1943・東宝映画・監:マキノ正博) 10.姿三四郎[最長版](1943年作) (90分・1943・東宝映画・監・脚:黑澤明) 11.東京五人男 (84分・1945・東宝・監:齋藤寅次郎)
歌へ!太陽 (51分・1945・東宝・監:阿部豊)
12.或る夜の殿様 (112分・1946・東宝・監:衣笠貞之助) 13.東宝教育映画秀作選 (計103分) 14.三等重役 (98分・1952・東宝・監:春原政久) 15.プーサン (97分・1953・東宝・監:市川崑) 16.赤線基地 (90分・1953・東宝・監・脚:谷口千吉) 17.宮本武蔵 (93分・1954・東宝・監・脚:稲垣浩) 18.男ありて (109分・1955・東宝・監:丸山誠治) 19.夫婦善哉 (120分・1955・東宝・監:豊田四郎) 20.鬼火 (46分・1956・東宝・監:千葉泰樹)
新しい背広 (57分・1957・東宝・監:筧正典)
21.雪国 (133分・1957・東宝・監:豊田四郎) 22.サラリーマン出世太閤記 (87分・1957・東宝・監:筧正典) 24.貸間あり (112分・1959・宝塚映画・監・脚:川島雄三) 25.野獣死すべし (96分・1959・東宝・監:須川栄三) 23.こだまは呼んでいる (86分・1959・東宝・監:本多猪四郎) 26.黒い画集 あるサラリーマンの証言 (95分・1960・東宝・監:堀川弘通) 27.お姐ちゃんはツイてるぜ (87分・1960・東宝・監:筧正典) 28.名もなく貧しく美しく (129分・1961・東京映画・監・脚:松山善三) 30.喜劇 駅前弁当 (88分・1961・東京映画・監:久松静児) 29.社長道中記 (90分・1961・東宝・監:松林宗惠) 31.マタンゴ (89分・1963・東宝・監:本多猪四郎) 32.江分利満氏の優雅な生活 (102分・1963・東宝・監:岡本喜八) 34.国際秘密警察 火薬の樽 (96分・1964・東宝・監:坪島孝) 33.血とダイヤモンド (96分・1964・宝塚映画・監:福田純) 35.あこがれ (85分・1966・東宝・監:恩地日出夫) 36.俺たちの荒野 (91分・1969・東宝・監:出目昌伸) 37.華麗なる闘い (94分・1969・東宝・監:浅野正雄) 38.白昼の襲撃 (89分・1970・東京映画・監・脚:西村潔) 39.赤頭巾ちゃん 気をつけて (89分・1970・東宝・監・脚:森谷司郎) 40.青春の蹉跌 (84分・1974・東京映画=渡辺企画・監:神代辰巳) 41.急げ!若者 (85分・1974・東宝=ジャックプロ・監:小谷承靖) 43.細雪 (140分・1983・東宝映画・監・脚:市川崑) 42.血を吸う薔薇 (83分・1974・東宝映像・監:山本迪夫) 44.恋する女たち (98分・1986・東宝映画・監・脚:大森一樹) 45.誘拐 (109分・1997・東宝映画・監:大河原孝夫) 46.世界の中心で、愛をさけぶ (138分・2004・『世界の中心で、愛をさけぶ』製作委員会・監・脚:行定勲) 47.悪人 (139分・2010・『悪人』製作委員会・監・脚:李相日) 48.蜩ノ記 (129分・2014・『蜩ノ記』製作委員会・監・脚:小泉堯史) ■ 小特集 脚本家 黒澤明 49.幡随院長兵衛 (81分・1940・南旺映画・監:千葉泰樹) 50.虎造の荒神山 (67分・1940・東宝映画・東京・監:靑柳信雄) 51.青春の氣流 (87分・1942・東宝映画・監:伏水修) 52.愛の世界 山猫とみの話 (93分・1943・東宝映画・監:青柳信雄) 53.肖像 (73分・1948・松竹大船・監:木下惠介) 54.ジャコ萬と鉄 (90分・1949・東宝=49年プロ・監・脚:谷口千吉) 55.
上映作品解説
1音楽喜劇 ほろよひ人生(77分・35mm・白黒・英語字幕付 with English subtitles)
- 2022年10月4日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月7日(金) 7:20 PM@小ホール
- 2022年10月13日(木) 7:00 PM@小ホール
日本初の本格的トーキースタジオを備えていた写真化学研究所(P.C.L.)が、大日本麦酒とタイアップして製作した記念すべき第1回作品。同社初の専属監督・木村荘十二は、四社協定などで上映の場が洋画専用の映画館に限られていたことを逆手にとって、アメリカ映画を彷彿とさせるモダンで明朗なタッチでビール売り娘(千葉)をめぐる恋の鞘当てを描き、日本映画の新風を印象づけた。
2戀愛の責任(71分・35mm・白黒)
- 2022年10月4日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月8日(土) 3:40 PM@小ホール
- 2022年10月14日(金) 3:00 PM@小ホール
日本の前衛芸術運動の旗手であり、絵画や小説に演劇の演出など、多方面で活躍した村山知義が、新興P.C.L.の期待を背負って監督デビューした作品。亡き父の残した負債のために財産を差し押さえられた姉妹は、行く手に待つ禍を乗り越えて新しい恋に目覚める。村山はテンポの速い台詞廻しや、カットごとのキャメラアングルに才気溢れる工夫を凝らし、男性への隷属から解放されたモダンな女性像を提示した。
3白薔薇は咲けど(77分・35mm・白黒)
- 2022年10月5日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月8日(土) 6:00 PM@小ホール
- 2022年10月12日(水) 3:00 PM@小ホール
P.C.L.入江ユニット製作による音楽映画。銀座の洋品店のお針子・篤子(入江)は恋愛や結婚に強い憧れを持っている。ひとりぼっちの休日、たまたま立ち寄った遊園地で、ある男性(佐伯)と出会うが…。自室で入江が一人夜食をとる場面など三浦光男(光雄)の撮影が素晴らしい。監督の伏水修は1930年代のモダンなP.C.L.=東宝作品を支えた。
4阿部一族(105分・35mm・白黒)
- 2022年10月5日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月11日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月14日(金) 7:00 PM@小ホール
日活多摩川の一翼を担った熊谷久虎の東宝入社第1作。肥後藩主の死去に際して殉死を許されなかった阿部一族の武士たちは、その後の処遇に反旗を翻すも次第に窮地に立たされてゆく。全篇にわたり夜の陰影を繊細に捉えた映像美が印象的で、緻密な時代考証を導入した重厚な歴史映画となった。河原崎長十郎、中村翫右衛門以下、前進座の俳優たちが総出演した。
6樋口一葉(83分・35mm・白黒)
- 2022年10月6日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月8日(土) 1:00 PM@小ホール
- 2022年10月11日(火) 7:00 PM@小ホール
樋口一葉の半生を描いた伝記映画。師と慕う半井桃水(高田)との仲を裂かれた一葉(山田)は、老母と妹を養うため荒物屋をはじめる。一度は恋愛を棄てた一葉が、久しぶりに訪ねた桃水にはすでに将来を約束した女性の存在が…。明治ものを得意とした久保一雄が美術を担当し、荒物屋が営まれていた吉原の遊廓界隈を見事に再現した。
5戰ふ兵隊 他(計79分)
- 2022年11月2日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月5日(土) 6:20 PM@小ホール
戰ふ兵隊(66分・35mm・白黒)
陸軍省の後援による漢口攻略作戦の従軍記録で、監督の亀井文夫自身も戦地へ赴いて撮影が行われた。消耗した兵士たちや家を失った難民たちの姿を静かに見つめた描写が、軍部が期待する戦意昂揚とは相容れず上映不許可となった。また、映画全体の構成を見る演出家とファインダー内の映像に専心するキャメラマンとの姿勢の相違をめぐり、亀井と三木茂との間でいわゆる「ルーペ論争」が戦わされた。
東宝文化映画シリーズ 醫者のゐない村(13分・35mm・白黒)
1939年施行の映画法により、映画興行者に対して文化映画の強制上映が可能になった。その後に製作された本作では、巡回診療班の一行により、多くの病人を抱える村に自前の診療所の設置が促される。戦時下に病人ばかりが登場する映画を厭戦的とみなす内務省検閲官に対し、製作者側は国民衛生上の有益性を説くことで公開にごぎつけた。
7化粧雪(75分・35mm・白黒)
- 2022年10月6日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月9日(日) 1:00 PM@小ホール
- 2022年10月13日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2025年1月10日(金) 12:00 AM@小ホール
成瀨巳喜男の原作を、東宝京都撮影所で実作の道を歩もうとしていた映画評論家の岸松雄が脚色。病気で降板した成瀨に代わり『夜の鳩』(1937)、『花ちりぬ』(1938)などで女性の描写に高い評価を得ていた石田民三が監督を務めた。客足もまばらな寄席を切り盛りする勝子(山田)の苦難に満ちた日々と、さびれた下町の趣が、当時「一流」と称賛された映像美で描き出される。
*10月6日(木) 7:00 PM、10月9日(日) 1:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット(25枚)を販売します。(10/4更新)
8釣鐘草/三尺左吾平(計133分)
- 2022年10月7日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月9日(日) 3:30 PM@小ホール
- 2022年10月12日(水) 6:40 PM@小ホール
釣鐘草(59分・35mm・白黒)
石田民三にとって『花つみ日記』(1939)に続く、高峰秀子主演による吉屋信子原作物。「女学生のバイブル」と呼ばれた少女小説『花物語』の一篇をもとに、不遇な少女(高峰)が弟(小高)のために自活しようと師範学校に進むが、思わぬ展開となる。なお、1935年に新興キネマ(東京)にて川手二郎監督により霧立のぼる主演で初映画化された。
三尺左吾平(74分・35mm・白黒)
身の丈が三尺三寸の左吾平(榎本)は、身長と同じ長さの刀を差し、俊足が自慢のお人好し。伊達騒動を背景に、権力争いの陰謀に巻き込まれた小人物の悪戦苦闘を飄々と描く。石田民三の戦中最後の監督作であり、太平洋戦争末期の状況下で喜劇王エノケンが得意としていた荒唐無稽なギャグやアクロバティックな躍動が抑制されており、淡々とした風情が漂う。
*10月9日(日) 3:30 PMの回と10月12日(水) 6:40 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット(25枚)を販売します。(10/11更新)
9ハナ子さん(71分・35mm・白黒)
- 2022年11月1日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月3日(木) 1:00 PM@小ホール
- 2022年11月5日(土) 1:00 PM@小ホール
轟夕起子を想定して描かれた漫画の映画化。国策にそった形で銃後の暮らしが描かれるが、出演者が軍歌や戦時歌謡をミュージカル・ナンバーのように楽しく歌うシーンにマキノの才気が現れている。五郎(灰田)の出征にハナ子(轟)が涙を流すカットが撮られたが、内務省の検閲により削除された。
10姿三四郎[最長版](1943年作)(90分・35mm・白黒)
- 2022年11月15日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月20日(日) 12:30 PM@小ホール
当時ベストセラーになった柔道小説が原作。山本嘉次郎監督の下で経験を積んだ黒澤明は本作で監督デビューし、旧来の日本映画ばなれしたダイナミックな表現で注目された。1944年の再公開時に77分に短縮された版と、ロシアのゴスフィルモフォンドで発見された約12分の場面を合わせて2003年に復元された最長版を上映。
*11月20日(日) 12:30 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケット(25枚)を販売します。(11/15更新)
11歌へ!太陽/東京五人男(計135分)
- 2022年11月3日(木) 3:30 PM@小ホール
- 2022年11月4日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月6日(日) 12:30 PM@小ホール
東京五人男(84分・35mm・白黒)
「喜劇の神様」斎藤寅次郎による東宝の戦後初のお正月映画。軍需工場の徴用が解除され、東京へ帰還した5人の男たちが復興のために尽力する。GHQが指導した「民主主義思想の育成」という啓蒙性と、喜劇俳優たちの演技がかもし出す娯楽性がうまく融合した傑作。ロケーション撮影によって映し出される終戦直後の東京市街の様子など、貴重なシーンが随所にちりばめられている。
歌へ!太陽(51分・35mm・白黒)
東宝が第二次世界大戦後に初めて公開した作品。とあるレビュー劇場を舞台に繰り広げられる人間模様が、歌と踊りを盛り込んで明るく華やかに綴られる。『音楽喜劇 ほろよひ人生』を皮切りに、モダンで明朗な音楽映画の数々を世に送り出した東宝は、「東寶自慢の豪華音樂映画」という本作の謳い文句で新たな出発を告げ、戦前に築いた良質な娯楽映画の伝統を戦後にも引き継いでいく。
12或る夜の殿様(112分・35mm・白黒)
- 2022年11月1日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月4日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月6日(日) 4:00 PM@小ホール
衣笠貞之助監督の戦後第1作。明治時代の鉄道敷設を巡る利権争いを背景に、欲に目の眩んだ人間の浅薄な姿を、笑いと皮肉をこめて描き出した喜劇映画。鉄道敷設の決定を左右する水戸家当主の弟が失踪中であるのをよいことに、大阪商人の3人組は苦学生と思しき書生(長谷川)を代役に仕立てるが…。時代劇の巨匠が占領期に手がけた本作は、戦後社会に明るい笑いを届け大ヒットを飾った。
13東宝教育映画秀作選(計103分)
- 2022年11月2日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月5日(土) 3:30 PM@小ホール
すて猫トラちゃん(21分・35mm・白黒)
東宝教育映画部は、戦後に解体された東宝の航空教育資料部門を母体とし、全国の子供たちを対象に組織的な映画教室運動を展開した。1947年に最初に発表された作品の一つである本作は、日本アニメーションの近代化に貢献した政岡憲三が、戦災孤児の問題から着想した「トラちゃん」シリーズ第1作。すて猫トラちゃんは三毛猫一家の母猫に救われるが、嫉妬した末猫ミケちゃんは家出をしてしまう。トラちゃんが悪戦苦闘してミケちゃんを連れ戻すまで、優雅さをたたえたキャラクターの動きと音楽が見事に共鳴している。
卵は語る(18分・35mm・白黒)
戦前から映画教育分野の第一線で活躍した太田仁吉の手がけた科学映画。雌鶏の羽の下と同じ環境で温められた卵から、ヒヨコが誕生するまでの形態変化の過程を丹念にたどることで、始祖鳥以来の鳥の進化の歴史が語られる。
名探偵ヒロシ君(35分・35mm・白黒)
東宝争議下で一時閉鎖されていた東宝教育映画部の後継・東宝教育映画株式会社が製作した児童劇映画。探偵小説好きの小学生ヒロシが可愛がっている義弟の二郎は、かつて収容施設を脱走した戦災浮浪児である。二郎がやむを得ず犯してしまった罪を隠そうとするヒロシの兄弟愛を描く。
こんこん鳥物語(29分・35mm・白黒)
野鳥生態映画の分野で名高い下村兼史が鹿児島の米ノ津町荒崎(現・出水市)で長期ロケを敢行し、雄が抱卵育雛を行う奇鳥・タマシギ(こんこん鳥)や、葦茎に擬態する習性を持ったヨシゴイの生態に迫る。
14三等重役(98分・35mm・白黒)
- 2022年11月8日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月12日(土) 12:30 PM@小ホール
前社長が公職追放となったことで、思いがけず社長となった桑原(河村)は、人事課長(森繁)と一緒に会社の様々な問題に対処していく。「やとわれ社長」の桑原を中心にサラリーマンの哀歓を喜劇的に描く。大ヒットとなり、課長役の森繁久彌をスターに押し上げ、1956年から始まる「社長」シリーズにつながった。製作の藤本真澄はサラリーマン喜劇、「若大将」シリーズなどの明朗な娯楽作から、成瀨巳喜男監督作など文芸映画まで、数多くの名作を世に送り出した。
15プーサン(97分・35mm・白黒)
- 2022年12月22日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月24日(土) 12:30 PM@小ホール
気の弱い補習学校講師の野呂(伊藤)は、たまたま参加したメーデーで逮捕され、職を失う。市川崑が、連載が始まった頃から目をつけていた横山泰三の4コマ漫画「プーサン」に「ミス・ガンコ」を加えて仕上げた風刺コメディ。不穏な空気が漂う世相をデフォルメした多彩な人間模様と遊び心あふれる画面の構図に、J.O.スタヂオでアニメーターとして活躍した市川の才能が息づいている。
16赤線基地(90分・35mm・白黒)
- 2022年12月9日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月15日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月17日(土) 4:00 PM@小ホール
注目を集めた米軍基地問題を取り上げた唯一の大手作品であるが、駐日米国人記者からの反米的という批判を受け公開が延期された。富士山麓の御殿場、復員した浩一(三國)は基地のため様変わりした故郷に驚くが…。浩一の実家に間借りする、米兵相手の売春婦・由岐子(根岸)がオリジナル脚本により主体的な存在として捉えられている。基地周辺の生活を冷静に描写した作品と評された。
17宮本武蔵(93分・35mm・カラー)
- 2022年11月15日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月19日(土) 12:30 PM@小ホール
東宝のイーストマンカラー第1作。「国民文学」と評された吉川英治の小説を映画化した3部作の第1部で、若き宮本武蔵(三船)が侍を目指し奮闘する姿を描く。お通役には宝塚歌劇団出身の若手・八千草薫が抜擢され、一躍スターに。本作は前年の大映製作『地獄門』(衣笠貞之助)に続き、第28回アカデミー賞で名誉賞(現在の国際長編映画賞)の栄冠に輝いた。
18男ありて(109分・35mm・白黒)
- 2022年12月21日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月25日(日) 4:00 PM@小ホール
仕事一徹のプロ野球監督(志村)が、昔気質では通用しないと悟り、家庭を顧みなかったことを反省するが…。企画の実現を志村喬自身が熱望し、代表作とした。端正な演出で滋味をかもし出した丸山誠治は、プログラム・ピクチャーを担った有能な職人監督達の一人で、1936年P.C.L.入社。従軍を経て監督昇進は1951年と遅かったものの、家庭劇から戦争映画まで多岐に活躍。
*12月25日(日) 4:00 PMの回は、オンライン完売しました。オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前までチケットを限定枚数を販売します。(12/24更新)
19夫婦善哉(120分・35mm・白黒)
- 2022年12月23日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月24日(土) 6:45 PM@小ホール
昭和初期の大阪を背景に、俗にまみれた放蕩息子と、そんな男を捨てられない芸者出身の女との切っても切れない腐れ縁を描く。豊田四郎が人情の機微をきめ細かく描写し、文芸映画作家としての本領を発揮した。どこか憎めないダメ男を演じた森繁久彌と、彼を叱咤しながらあくまで尽くしぬく女を演じた淡島千景が、絶妙に呼吸の合った演技を見せる。
20鬼火/新しい背広(計103分)
- 2022年11月29日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月2日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月4日(日) 4:00 PM@小ホール
鬼火(46分・35mm・白黒)
高度経済成長期を迎えて映画人口も増大した状況の中で、2本立てによる新作封切が定着。1956年には「ダイヤモンド・シリーズ」と銘打ち、メイン作に伯仲する手練れの監督と名優陣による文芸色豊かな併映中篇で新機軸を打ち出した。同年に東宝専属となった千葉泰樹が第1弾を任され、ガス集金係(加東)が困窮家庭の人妻(津島)を訪れたことを発端に魔が差したような顛末を描く。『白夫人の妖恋』(豊田四郎)の併映として封切。
新しい背広(57分・35mm・白黒)
兄弟愛のドラマを軸として、貧しい境遇にありながらも慎ましさと優しさに満ちた人々を描いた傑作。「ダイヤモンド・シリーズ」の1本で、文部省特選作品となった。『智恵子抄』(熊谷久虎)の併映として封切。
21雪国(133分・35mm・白黒)
- 2022年12月20日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月23日(金) 6:40 PM@小ホール
戦前から小津安二郎、五所平之助などが映画化を狙っていたが実現できずにいた川端康成の同名小説を豊田四郎が映画化。雪深い温泉場を舞台に、結ばれぬと知りながらどうしても離れられない男女の愛の悶えが切々と綴られる。原作の有名な冒頭を再現したオープニングをはじめ、原作の行間に込められた情感が、雪国の美しい風物と岸惠子、池部良の繊細な演技によって画面ににじみ出る。
22サラリーマン出世太閤記(87分・35mm・白黒)
- 2022年11月8日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月11日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月13日(日) 1:00 PM@小ホール
NEW
東宝お家芸の「サラリーマンもの」新シリーズ第1作。北海道出身の大学4年生である木下秀吉(小林)は、ワンマン社長(加東)の鶴の一声で自動車会社に入社する。しかし型破りな性格と持ち前の闘志が空回りして、研修中に相撲自慢の社長を打ち負かしてしまう。戦後のサラリーマン社会をシニカルに描いた喜劇映画だが、前作の『大安吉日』(1957)でも腕の冴えを見せた新進の筧正典がシリーズ全5作品を手がけた。
24貸間あり(112分・35mm・白黒)
- 2022年12月21日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月24日(土) 3:30 PM@小ホール
大阪のアパート屋敷を舞台に、奇妙な住人たちが騒動を繰り広げる。原作者の井伏鱒二を怒らせたといわれる異色作だが、川島雄三にとっては、汚さの中から生きることの悲しさを浮かび上がらせようと「悲鳴」をあげたと語る思い入れの一作。「出来損ないのゲテモノ」と自分を恥じ、ついに逃避するフランキー堺扮する男は、喜劇の形で積極的逃避というテーマを描き続けた川島に重なる人物である。
25野獣死すべし(96分・35mm・白黒)
- 2022年12月1日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月4日(日) 1:00 PM@小ホール
相次ぐ殺人事件の真相を追う真杉(小泉)は、ある大学院生(仲代)が書いた文章を読み、彼が犯人だと直感するが…。日本におけるハードボイルド小説の先駆者と評される大藪春彦のデビュー作を映画化。既成の道徳を否定してのし上がろうとする男の物語が、監督の須川栄三をはじめとする20代のスタッフ、俳優によって畳み込むようなテンポで展開され、次世代の登場を強烈に印象づけた。
23こだまは呼んでいる(86分・35mm・白黒)
- 2022年12月20日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月22日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月25日(日) 1:00 PM@小ホール
山あいを走るバスの運転手(池部)と車掌(雪村)のドラマを主軸として、地方の町村部の人間模様を描いた好篇。抒情的な音楽は、成瀨巳喜男とのコンビ作で定評のある斎藤一郎が手がけた。本多猪四郎は特撮映画で知られるが、文芸作品や女性ドラマにも携わり、ウェルメイドな娯楽映画の路線を支えた。本多は助監督時代に山本嘉次郎と成瀨に付いており、淡々としたリズムの心理描写に影響を受けたと語っている。
26黒い画集 あるサラリーマンの証言(95分・35mm・白黒)
- 2022年11月10日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月12日(土) 6:20 PM@小ホール
松本清張による「黒い画集」の一篇「証言」が原作で、ある殺人事件で証人となった男が、自らの浮気を隠すために偽証し、その嘘が思わぬ結果を招いていく。主演の小林桂樹は、明朗なサラリーマン喜劇で人気を博したが、本作では窮地に立たされた男を演じ、その年の主要な映画賞を総なめにした。
27お姐ちゃんはツイてるぜ(87分・35mm・カラー)
- 2022年12月13日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月15日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月18日(日) 1:00 PM@小ホール
NEW
「三人娘」シリーズの発展型といえる「お姐ちゃん」シリーズは自由な女性像を打ち出したコメディで、1作完結式で設定が変遷する。この6作目では、TVアシスタントディレクター、自動車教習所の指導員、オートクチュールのお針子である3人がルームシェアして同居し、お互いの恋人に目移りする。既成概念に縛られず人生を謳歌する女性たちの連帯が描かれ、「シスターフッド」の観点からも興味深い。
28名もなく貧しく美しく(129分・35mm・白黒)
- 2022年12月9日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月17日(土) 12:30 PM@小ホール
松山善三が日比谷で見かけたろう者の靴磨きの夫婦からヒントを得て、戦後の混乱した時代を貧しくも健気に生きる夫婦の姿を描いた監督第1作。周縁的な存在だったろう者同士の会話を、字幕を通して見せる/聞かせる試みが注目されたが、空間的隔たりや騒音にも途切れなく続く2人の会話が数々の美しい場面を生み出している。高峰秀子はサンフランシスコ国際映画祭で主演女優賞を受賞した。
30喜劇 駅前弁当(88分・35mm・カラー)
- 2022年11月9日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月11日(金) 7:00 PM@小ホール
NEW
『駅前旅館』(1958、豊田四郎)に始まる「駅前」シリーズの第3作。浜松駅前の弁当屋を舞台に、店を切り盛りする未亡人(淡島)とその弟(堺)、未亡人に想いを寄せる織物会社社長(森繁)とストリップ劇場の経営者(伴)が巻き起こす騒動を描く。おなじみの面々に加えて喜劇界の大物・花菱アチャコや当時人気絶頂の坂本九らが顔を揃え、シリーズ最高傑作との呼び声も高い。
29社長道中記(90分・35mm・カラー)
- 2022年11月9日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月12日(土) 3:30 PM@小ホール
東宝のドル箱となった「社長」シリーズ中の1本で、黒澤明の『用心棒』との2本立て公開により大ヒット。久々の大阪出張に心躍らせる道楽社長(森繁)と随行する堅物社員(小林)との掛け合いが軽妙な喜劇映画だが、「現場ではアドリブの連続」(鈴木斌)だったという。松林宗惠はシリーズ全33本中23本を監督した。
31マタンゴ(89分・35mm・カラー)
- 2022年12月13日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月17日(土) 7:00 PM@小ホール
7人の男女が巨大キノコのマタンゴが棲息する無人島に漂着する。『ゴジラ』(1954、本多猪四郎)の立役者・田中友幸プロデューサーが特撮映画の新たなモデルを模索中にW・H・ホジスンの「闇の声」に目をとめたことで始まった企画。新素材だった発泡スチロールで具現化した生々しい質感のマタンゴと不気味に響く笑い声が、人間を極限まで追い込む恐怖の世界を作り上げている。
32江分利満氏の優雅な生活(102分・35mm・白黒)
- 2022年11月10日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月13日(日) 4:00 PM@小ホール
戦後の復興を担った戦中派サラリーマンのほろ苦い心情を吐露した直木賞受賞作を、作者と同年代の監督と主演者が共感をこめて映画化したインテリ小市民の戦後史。軽妙洒脱、融通無碍を旨とする岡本喜八流演出の粋が冴えわたる。ひょんなことから作家デビューする平凡な会社員を演じた小林桂樹の原作者・山口瞳に似せた役作りも話題となった。
34国際秘密警察 火薬の樽(96分・35mm・カラー)
- 2022年12月1日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月3日(土) 1:00 PM@小ホール
NEW
「007」シリーズに刺激され、「暗黒街」シリーズに次ぐアクションものとして企画された「国際秘密警察」シリーズの第3作。地球上に散在するミサイルをわが物にし、世界を制覇しようと企む世界統一同盟と国際秘密警察官との息詰まる闘いを描く。和製ジェームズ・ボンド三橋達也の華麗な銃さばきから工夫を凝らした14種類の特殊武器まで、見どころ満載の痛快なアクション・コメディ。
33血とダイヤモンド(96分・35mm・白黒)
- 2022年11月29日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月3日(土) 4:00 PM@小ホール
神戸税関を通過したダイヤ原石をめぐり、4人組強奪犯は緊迫した一夜を過ごし、ギャング団や悪徳探偵が横取りを狙う。福田純の緻密な演出が冴える秀作。東宝傘下の宝塚映画製作所は戦前の宝塚映画を前身として1951年開設、1953年の全焼を経て1956年に再建された大規模な設備を誇った。アクションをはじめ時代劇から恋愛映画や文芸作品まで、関西を舞台とする作品を強みとして、1978年までに176本の映画を製作した。
35あこがれ(85分・35mm・カラー)
- 2022年10月19日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月23日(日) 1:00 PM@小ホール
信子(内藤)は同じ養護施設で育った一郎(田村)と再会して惹かれあうが、周囲の反対に揺れ動く。『赤ひげ』(1965、黒澤明)でデビューし、東宝テレビ部が制作に携わったドラマ「氷点」(1966)で人気沸騰した内藤洋子の初主演作。木下惠介執筆のドラマ「記念樹」(1966-67)をもとに弟子の山田太一が脚色した。恩地日出夫が2年のブランクを脱し、名脇役陣と敏腕スタッフに支えられて新鮮な青春メロドラマを開花させた。
36俺たちの荒野(91分・35mm・カラー)
- 2022年10月20日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月22日(土) 6:20 PM@小ホール
米軍基地のある福生で、夢を語りあい恋に戯れる男女3人が刹那的に輝く。本作製作の金子正且は成瀨巳喜男、鈴木英夫、岡本喜八らの作品を手がけ、1960-70年代には若手を起用して青春映画の傑作群を送り出した。友の会会報誌『東宝映画』の寄稿者・中井正より着想を得て、脚本に山田信夫に師事した20代の重森孝子を抜擢。男同士の愛に似た関係性や寄る辺ない少女の優しさを鮮烈に演出した出目昌伸は、日本映画監督協会新人奨励賞を受賞した。
37華麗なる闘い(94分・35mm・カラー)
- 2022年12月14日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月16日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月18日(日) 4:00 PM@小ホール
NEW
有吉佐和子の小説『仮縫』を大野靖子が脚色、岸、内藤のスター共演による「東宝女性映画大作」として公開された。洋裁学校に通う隆子(内藤)は、著名なデザイナーの松平ユキ(岸)にスカウトされて彼女の店で働くことになる。新進気鋭のデザイナーとして注目を集め始める隆子だったが、同時に嫉妬と競争の渦に飲み込まれていく。アンドレ・クレージュの作品を使用したショー場面など、当時のファッション業界の動向を取り入れつつ、一人の少女の変化をヴィヴィッドに描く。『街に泉があった』(1968)で監督昇進した浅野正雄の3作目。
38白昼の襲撃(89分・35mm・カラー)
- 2022年11月30日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月3日(土) 7:00 PM@小ホール
NEW
1960年代から70年代にかけて、東宝は須川栄三や西村潔を監督に、「東宝ニューアクション」と呼ばれるスタイリッシュかつ陰影のあるアクション映画を数多く生み出した。本作は前年の『死ぬにはまだ早い』で鮮烈なデビューを飾った西村の監督第2 作目。大学生や学生運動に複雑な想いを抱く若者(黒沢)が拳銃を手に入れる…。ジャズ・トランぺッターの日野皓正が初めて映画音楽を担当。黒沢年男(年雄)はワイルドな魅力と繊細さを兼ね備えたスターとして、60 年代から70 年代にかけて東宝の青春、アクション映画で活躍した。
39赤頭巾ちゃん 気をつけて(89分・35mm・カラー)
- 2022年10月19日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月22日(土) 12:30 PM@小ホール
NEW
『日本沈没』(1973)以前に青春映画の名手として評価されていた森谷司郎の代表作。ブームとなった芥川賞受賞作をもとに、生き方を模索する18歳の自意識と欲望を描く。一般公募による新進コンビが主演し、顔が知られていないゆえ自然な街頭ロケが成功した。ベテラン撮影監督の中井朝一は若手作家と組むのを好み、各作品に変幻自在なタッチで貢献したが、本作では繊細な映像感覚を発揮。
40青春の蹉跌(84分・35mm・カラー)
- 2022年10月21日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月22日(土) 3:30 PM@小ホール
石川達三のベストセラー小説を映画化した神代辰巳初の一般作品。学生運動に挫折した法学生の賢一郎(萩原)は、資産家の令嬢(檀)と結婚して打算的な人生を送ろうとするが、やがて恋人(桃井)との関係のうちに追いつめられていく。主人公が口ずさむ「エンヤトット」のリズムや随所に挿入されるTV画面など、倦怠感に苛まれる同時代の若者の「気分」が横溢している。
41急げ!若者(85分・35mm・カラー)
- 2022年10月18日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年10月20日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月23日(日) 3:40 PM@小ホール
ジャニーズ事務所の人気4人組フォーリーブスを主演に、孤児院を出た少年たちがスターの座をつかむまでの苦い経験を描く青春映画。1970年代にはグループ・サウンズの退潮とともにアイドル歌謡が隆盛を迎え、男性アイドルの中ではダンスと歌を華麗に織り交ぜたフォーリーブスが絶大な人気を誇った。当時人気上昇中の郷ひろみも好演している。本作を皮切りに、小谷承靖は東宝のアイドル映画路線の一翼を担うことになる。
43細雪(140分・35mm・カラー)
- 2022年12月6日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月8日(木) 3:00 PM@小ホール
過去に2度映画化された谷崎潤一郎の同名小説を、市川崑監督が東宝創立50周年記念作品として再映画化。佐久間、吉永、岸、古手川というスター女優を配し、大阪船場の旧家に生まれた4姉妹の日々の営みを描いている。市川は、戦前の大阪の上流家庭を再現すべく美術や話し言葉の細部にまでこだわると同時にモダンな感覚を盛り込み、絢爛たる映像絵巻に仕立ててみせた。
42血を吸う薔薇(83分・35mm・カラー)
- 2022年12月14日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月16日(金) 7:00 PM@小ホール
女子大学に赴任してきた教員(黒沢)が大学に巣食う吸血鬼と対決する。ミステリー・SF小説家でもあるプロデューサーの田中文雄のもと、カルト的な人気となった和製ホラー「血を吸う」シリーズの3作目。眞鍋理一郎の音楽も相まって、山本迪夫監督によるロマンチシズム溢れる恐怖世界が展開する。当時、『急げ!若者』と2本立てで上映された。
44恋する女たち(98分・35mm・カラー)
- 2022年10月18日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年10月21日(金) 3:00 PM@小ホール
氷室冴子の同名小説の映画化。金沢を舞台に、恋愛に慎重な多佳子(斉藤)ら少女たちの揺れる心情を瑞々しいタッチで描いている。前年に東宝映画『雪の断章―情熱―』(相米慎二)で映画女優として注目を浴びた斉藤由貴のコメディエンヌ的資質が開花した一作であり、以後、大森一樹監督とのコンビで『トットチャンネル』(1987)、『「さよなら」の女たち』(1987)などの主演作が立て続けにつくられた。
45誘拐(109分・35mm・カラー)
- 2022年11月30日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年12月2日(金) 3:00 PM@小ホール
特撮映画や時代劇を中心としていた1990年代の製作状況の中、現代劇の娯楽大作として企画された意欲作。新人女性脚本家・森下直の城戸賞受賞作により、街中での公開身代金受け渡しが度肝を抜く刑事サスペンスを展開する。1973年に東宝に入社した大河原孝夫は助監督時代に森谷司郎作品や『影武者』(1980、黒澤明)に付き、この監督6作目で新機軸を打ち出した。
46世界の中心で、愛をさけぶ(138分・35mm・カラー)
- 2022年12月6日(火) 6:40 PM@小ホール
- 2022年12月11日(日) 12:30 PM@小ホール
NEW
同名ベストセラー小説の映画化だが、原作には書かれていない大人になった主人公を主軸に据え、失踪した婚約者を探すミステリー的展開と高校時代の純愛を交錯させて描く。新進作家として起用された行定勲は35mmフィルム撮影による映像表現を追求し、近年では異例な「天気待ち」を経て、ヴィヴィッドな色調の晴天での回想場面と荒涼とした曇天での現在描写を対照的に際立たせた。
47悪人(139分・35mm・カラー)
- 2022年12月7日(水) 6:40 PM@小ホール
- 2022年12月11日(日) 4:00 PM@小ホール
NEW
吉田修一の同名小説の映画化。殺人事件の加害者と彼を愛した女性、そして被害者遺族それぞれの葛藤が描かれる。それまで善良な青年のイメージが強かった妻夫木聡が、鬱屈を抱えた主人公を演じ、新境地を開いた。本作は2010年のキネマ旬報ベストテン第1位に選出されたほか、海外でも高く評価され、第34回モントリオール世界映画祭では深津絵里が最優秀女優賞に輝いた。
48蜩ノ記(129分・35mm・カラー)
- 2022年12月7日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年12月8日(木) 6:40 PM@小ホール
NEW
無実の罪で3年後に切腹する運命にある秋谷(役所)。監視役の藩命を受けた庄三郎(岡田)は、秋谷の気高い生き方に触れて成長していく。黒澤明に師事し、彼の遺作脚本『雨あがる』(2000)を演出した小泉堯史が、葉室麟の直木賞受賞作を映画化。複数のキャメラ、望遠レンズの使用など、黒澤組の技法を駆使した演出に窺える小泉の師への思いは、秋谷と庄三郎の師弟愛に重なる。
■ 小特集 脚本家 黒澤明
展示室で開催中の企画展「脚本家 黒澤明」に関連し、自身の監督作ではないが、黒澤明が脚本を創作した10作品を上映する。その中には、若き修業時代のノンクレジット作品もあれば、谷口千吉、稲垣浩、堀川弘通など東宝撮影所の盟友たちにシナリオを捧げた映画、同世代の俊英木下惠介との交流を示す仕事もあり、演出の鮮やかさだけではない、黒澤の物語世界の広大さや人脈の幅広さを感じ取ることができるだろう。
49幡随院長兵衛(81分・35mm・白黒)
- 2022年11月16日(水) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月23日(水) 4:00 PM@小ホール
- 2022年11月26日(土) 3:30 PM@小ホール
NEW
江戸時代に起こった侠客と旗本の対立を描く時代劇で、黒澤脚本の中でも最初期に映像化された作品。完成作では山本嘉次郎と吉田二三夫(千葉泰樹の筆名)が脚本担当になっているが、黒澤が記した創作ノートには自ら手がけたものとして記されている。前進座のために書かれた戯曲を原作とし、河原崎長十郎はじめ同劇団の俳優が多数出演している。
*現存する元素材の状態により、画面の不鮮明さや音声の聞き取りづらい箇所がございます。あらかじめご了承ください。(11/7更新)
50虎造の荒神山(67分・35mm・白黒)
- 2022年11月16日(水) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月26日(土) 1:00 PM@小ホール
博徒たちの縄張り争いに清水次郎長一家が絡むという、講談や浪曲でよく知られた「荒神山の喧嘩」をもとにした青柳信雄のデビュー作。完成時の脚本家クレジットは八住利雄単独になったが、黒澤の創作ノートには自身の仕事としてリストアップされている。のちに青柳は小説『姿三四郎』の映画化権を黒澤が得ようとした際に手助けをした。
51青春の氣流(87分・35mm・白黒)
- 2022年11月17日(木) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月26日(土) 6:00 PM@小ホール
助監督時代の黒澤は脚本執筆を精力的に行い、コンクールで入賞するなど着実に業績を築いていた。本作は、彼が脚本家として初めてクレジットされたものである。若き設計士(大日方)が理想の航空機作りに邁進する様子を、恋愛模様と絡めて綴るメロドラマ。黒澤の兄弟子で、若くして病没した伏水修の遺作。
52愛の世界 山猫とみの話(93分・35mm・白黒)
- 2022年11月17日(木) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月22日(火) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月27日(日) 1:00 PM@小ホール
幼くして親を失った少女とみ(高峰)は、引き取られた曲馬団から助けられ養護院に入所した。先生の指導をよそにとみは院を抜け出すが、食べ物を盗みに入った農家で幼い兄弟と知り会い徐々に心を開いてゆく。こうしたとみの設定には、黒澤が敬愛するドストエフスキーの『虐げられた人びと』の影響を見ることも可能である。脚本の黒川愼は黒澤の筆名とされる。
53肖像(73分・35mm・白黒)
- 2022年11月18日(金) 3:00 PM@小ホール
- 2022年11月25日(金) 7:00 PM@小ホール
黒澤と木下惠介、1943年監督デビューの2人によるコラボレーション。上映会で隣同士になったことがきっかけで、木下が黒澤に脚本を依頼した。不動産屋の愛人(井川)が、同居した一家の善良さに感化されていく。返礼として木下も黒澤に脚本を託すが、企画は実現せず、木下自身の手で『日本の悲劇』(1953)として映画化された。東宝作品ではないが、黒澤脚本作として上映。
54ジャコ萬と鉄(90分・35mm・白黒)
- 2022年11月19日(土) 6:30 PM@小ホール
- 2022年11月27日(日) 4:00 PM@小ホール
梶野悳三の『鰊漁場』を黒澤と谷口千吉の共同で脚色。黒澤の兄弟子に当たる谷口の監督第2作目である。北海道の鰊漁場を舞台に繰り広げられる、無法者・ジャコ萬(月形)と網元の息子・鉄(三船)による男同士の闘い。1964年に高倉健、丹波哲郎主演、深作欣二監督で再映画化されたが、その際も黒澤と谷口による脚本が用いられている。
55殺陣師 段平(104分・35mm・白黒)
- 2022年11月18日(金) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月23日(水) 1:00 PM@小ホール
髪結いの妻お春(山田)に支えられ、歌舞伎流の殺陣一筋で生きてきた市川段平(月形)が、新国劇の澤田正二郎(右太衛門)の目指すリアリスティックな新しい剣劇に魅せられ、命の限り奮闘する。マキノの回想によると、映画化にあたってマキノは黒澤の脚本を大幅に手直ししたという。東宝作品ではないが、黒澤脚本作として上映。
56戰国無賴[短縮版](105分・35mm・白黒)
- 2022年11月19日(土) 3:30 PM@小ホール
- 2022年11月24日(木) 7:00 PM@小ホール
東宝の創立20周年記念作品として企画され、井上靖の同名小説を黒澤と稲垣浩が脚色、稲垣が監督を務めた。織田信長に滅ぼされた浅井長政の家臣たちの流転を、男女のロマンスを絡めて骨太に綴る。音楽を担当した團伊玖磨の長篇映画デビュー作で、当時話題となっていた團の歌劇『夕鶴』を見た稲垣や山口淑子からの推薦で起用に至ったという。
57あすなろ物語(108分・35mm・白黒)
- 2022年11月22日(火) 7:00 PM@小ホール
- 2022年11月25日(金) 3:00 PM@小ホール
黒澤組の助監督を務めた堀川弘通の初監督作。監督昇進を記念して黒澤が脚本を執筆した。一人の少年が人々との交流を通じて青年へと成長するさまを3部構成で描く。第3部はツルゲーネフの『初恋』を下敷きとする。本作で堀川は黒澤譲りの粘り強い製作を展開したものの、予算や日程を度外視した態度が経営陣から問題視され、数本のあいだ助監督に逆戻りとなった。
58姿三四郎(1965年作)(159分・35mm・白黒)
- 2022年11月20日(日) 3:30 PM@小ホール
- 2022年11月24日(木) 3:00 PM@小ホール
若き黒澤明の『姿三四郎』(1943)と『續 姿三四郎』(1945)の内容を合わせ、オリジナルの黒澤脚本により近い構成の大長篇となったリメイク作品。「若大将」シリーズで人気絶頂期の加山雄三を主演に、前作主演の藤田進より若々しい、伸び伸びとした三四郎像を生み出している。三船と加山の師弟関係は同年公開の『赤ひげ』にもつながる。
■「チケット購入」ボタンを押すと公式チケットサイトへ進みます。
■証明書にて割引・無料のチケットをご予約いただけるのは、ご来館者おひとりにつき、各回1枚のみです。ご来館者おひとりで複数枚の割引・無料チケットをご予約することはできません。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
2022年10月4日(火)
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2022年11月3日(木)
11:00 AM 開館
2022年11月4日(金)
11:00 AM 開館
2022年11月5日(土)
11:00 AM 開館
2022年11月6日(日)
11:00 AM 開館
2022年11月8日(火)
11:00 AM 開館
2022年11月9日(水)
11:00 AM 開館
2022年11月10日(木)
11:00 AM 開館
2022年11月11日(金)
11:00 AM 開館
2022年11月12日(土)
11:00 AM 開館
2022年11月13日(日)
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2022年11月15日(火)
11:00 AM 開館
2022年11月16日(水)
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2022年11月17日(木)
11:00 AM 開館
2022年11月18日(金)
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2022年11月19日(土)
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2022年11月20日(日)
11:00 AM 開館
2022年11月22日(火)
11:00 AM 開館
2022年11月23日(水)
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2022年11月24日(木)
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2022年11月25日(金)
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2022年11月26日(土)
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2022年11月27日(日)
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2022年11月29日(火)
11:00 AM 開館
2022年11月30日(水)
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2022年12月1日(木)
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2022年12月2日(金)
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2022年12月3日(土)
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2022年12月4日(日)
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2022年12月6日(火)
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2022年12月7日(水)
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2022年12月8日(木)
11:00 AM 開館
2022年12月9日(金)
11:00 AM 開館
2022年12月11日(日)
11:00 AM 開館
2022年12月13日(火)
11:00 AM 開館
2022年12月14日(水)
11:00 AM 開館
2022年12月15日(木)
11:00 AM 開館
2022年12月16日(金)
11:00 AM 開館
2022年12月17日(土)
11:00 AM 開館
2022年12月18日(日)
11:00 AM 開館
2022年12月20日(火)
11:00 AM 開館
2022年12月21日(水)
11:00 AM 開館
2022年12月22日(木)
11:00 AM 開館
2022年12月23日(金)
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2022年12月24日(土)
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2022年12月25日(日)
11:00 AM 開館
チケット
・9月27日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、翌週(火~日)上映回のチケットを当館HPより公式チケットサイトにて各回の開映15分前までオンライン販売します。チケットぴあでの販売はありません。
・上映当日、当館1階窓口にて各回開映1時間前から5分前まで、チケットを若干数販売します。座席選択はできません。窓口に並ばず購入でき、座席選択可能なオンライン購入をお勧めします。オンライン完売となった場合も、当日の窓口販売はございますが、25枚のみとなります。
チケット料金
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円/障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料
・料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズの方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・未就学児、優待の方は「障害者または付添者等券」をお求めください。
電子チケット購入方法
電子チケットなら ・手数料無料 ・紙のチケットの発券不要 ・座席選択可 |
上映日時ページより電子チケットをオンライン販売します。詳しい購入手順の説明はこちら(PDF)をご参照ください。上映日時ページから購入される場合は、3ページ目からご覧ください。
発売日
9月27日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、翌週(火~日)上映回のチケット(全席指定席)をオンライン販売
販売期限
各回の開映15分前まで
購入方法
1. 本ホームページの上映日時ページからご覧になりたい作品の上映日時を選択。
2. 座席と券種を選択。
3. メールアドレスやクレジットカードまたはd払いの情報等必要事項を入力。
・無料券の方はクレジットカードやd払いの情報は不要です。
4. 申込が完了しますと、3. で入力したメールアドレスにQRコード付きのチケットが届きます。
・etix.comからのメールを受信できるよう予め設定をお願いします。
・申込済みチケットの照会はこちらの「申込済みチケット照会」を選択ください。
入場方法
・入場時に、QRコードを表示したスマホ画面、またはQRコードを印刷したものをご提示ください。
(QRコードのご提示がない場合はご入場できませんので、PCにより電子チケットをご購入された方は、必ずQRコードのPDFを印刷してご持参ください。)
・学生、65歳以上、障害者、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
・各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
・開場は開映30分前です。
【ご注意ください!】
電子チケットには特集名や作品名が表示されません(上映日時のみ表示されます)。お間違いのないようご購入・ご提示ください。
下記の上映回は、オンライン完売しました。(12/24更新)
10月6日(木)7:00 PM『化粧雪』
10月9日(日)1:00 PM『化粧雪』
10月9日(日)3:30 PM『釣鐘草』/『三尺左吾平』
10月12日(水)6:40 PM『釣鐘草』/『三尺左吾平』
11月20日(日) 12:30 PM『姿三四郎』[最長版](1943年作)
12月25日(日) 4:00 PM『男ありて』
【当日の窓口販売あり】
オンライン完売となった上映回につきましても、上映当日、当館1階窓口にて開映1時間前から5分前まで、チケットを限定枚数を販売します。
マスク着用のない方の入館をお断りします。
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
・来館者全員への検温を実施。
・館内各所に手指用消毒液を設置。
・清掃・消毒を強化。
・ホール内の換気を強化。
・スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
・受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
・発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。
・咳エチケットにご協力ください。
・館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
・こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
・ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
・感染発生時の入館者追跡のため、ご自身で入館日時の記録をお願いいたします。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。