過去の上映
- 2023.10.3 - 10.8
- 上映企画
サイレントシネマ・デイズ2023
Silent Film Days 2023
会 期 2023年10月3日(火)-8日(日)
会 場 長瀬記念ホール OZU(2階)
定 員 299名(各回入替制・全席指定席)
主 催 国立映画アーカイブ
協 力 株式会社橋本ピアノ
概要
■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (出)=出演
■『死の南極 ロアロア』以外の外国映画には、すべて日本語字幕が付いています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
輝く愛 (38分・1931・日本:松竹文化映画部・監:西尾佳雄、清水宏)
6.乙女シリーズ その一 花物語 福壽草 (67分・1935・日本:新興キネマ・監・脚:川手二郎)
上映作品詳細
1颱風 The Typhoon(63分・16fps・35mm・無声・白黒)
- 2023年10月3日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月6日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
パリで諜報活動を行う日本人エリート(早川)が、恋人との別れ話がもつれて破滅するまでを描く。LAの日本人劇団でキャリアを始めた早川雪洲は、アメリカ人観客も呼べる企画として、当時欧米で評判の舞台「タイフーン」を選択。彼の芝居に目を留めたプロデューサーのトーマス・H・インスから映画版での主演を提案されたことを機にハリウッド・スターへの道を歩み始める。
10月3日(火) 3:00 PM
上映前に当館館長による解説(約10分)があります。
10月6日(金) 7:00 PM ♪伴奏付上映
伴奏:長谷川慶岳
2イタリアの麦藁帽子 Un chapeau de paille d’Italie(109分・18fps・35mm・無声・白黒)
- 2023年10月3日(火) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月8日(日) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
結婚式を目前にした花婿の馬が、逢引き中の女性の麦藁帽子を食いちぎってしまったことから巻き起こる追っかけ劇。同名人気ヴォードヴィル喜劇を脚色し、亡命ロシア人の製作会社アルバトロスによって製作された。時代設定を映画誕生黎明期に置き換え、軽妙なリズムを取り入れながら独自のアプローチを試みたクレール無声時代後期の傑作。
伴奏:柳下美恵
3死の南極 ロアロア Roah Roah(87分・16fps・16mm・無声・白黒・英語字幕のみ with English subtitles)
- 2023年10月4日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月7日(土) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
南極大陸への玄関口・英領サウスジョージア島で初めて行われた鳥類、海豹、鯨等の生態観測に伴い撮影されたドキュメンタリー。捕鯨基地での鯨の解体場面を含め、近代的捕鯨業の貴重な歴史資料といえる。米国・バード少将の飛行機による極地到達に刺激され、日本では「南極」の名を冠して1930年に公開された。
*本作には日本語字幕が付いておりません。該当回の入場時に、採録日本語テキストを配布します。
伴奏:鳥飼りょう
4怪奇猿男空谷猿声(77分・18fps・35mm・無声・白黒・不完全・英語字幕付 with English subtitles)
- 2023年10月4日(水) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月7日(土) 12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
後年リメイクもつくられた『深夜の歌声』(1937)で知られる馬徐維邦監督の初期作品。ある日、不気味な大猿に誘拐された富豪の令嬢。彼女は隙を見て逃げ出すが…。この監督らしい怪奇映画テイストにハリウッド的な探偵映画の要素を組み込んでいる。
伴奏:小林弘人
5九條武子夫人 無憂華 他(計77分)
- 2023年10月5日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月8日(日) 4:10 PM@長瀬記念ホール OZU
九條武子夫人 無憂華 (39分・35mm・白黒・解説版)
九条武子(1887-1928)は西本願寺に生まれ九条良致男爵に嫁いで、大正三美人の一人に挙げられた歌人。関東大震災後の救済事業に奔走して夭逝した生涯を悼み、伝記映画が作られた。無声映画として製作されたが、解説音声が加えられた短縮版での上映。
輝く愛(38分・35mm・白黒・弁士説明版)
隣同士の対照的な家庭で育つ二人の少年たちを題材に勤勉の美徳を説く。文部省委嘱の教育映画で、撮影中に病気で降板した西尾佳雄に代わり清水宏が監督を引き継いだ。現存プリントは、後年に伴奏音楽や弁士の解説が付された「弁士説明版」。
6乙女シリーズ その一 花物語 福壽草(67分・24fps・35mm・無声・白黒・英語字幕付 with English subtitles)
- 2023年10月5日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月6日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2023年10月5日(木) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
吉屋信子の少女小説を原作に、繊細な乙女の心情と年上女性との友愛を描く。女学生の薫(江川)は兄嫁となった美代子(久松)を慕うが、親密な日々は続かず、不況や戦争の暗い影が近づく。「生駒山麓の伝説のコレクター」安部善重氏旧蔵フィルムから発掘された作品。サウンド版として作られたが、現存プリントは無声版である。
弁士:片岡一郎/伴奏:上屋安由美
■チケットのオンライン発売は各上映日の3日前正午からとなります。
■チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。
■各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
2023年10月3日(火)
11:00 AM 開館
上映前解説(約10分) 1
♪伴奏:柳下美恵 2イタリアの麦藁帽子
2023年10月4日(水)
11:00 AM 開館
♪伴奏:小林弘人 4怪奇猿男
2023年10月5日(木)
11:00 AM 開館
★弁士:片岡一郎/伴奏:上屋安由美 6乙女シリーズ その一 花物語 福壽草
2023年10月6日(金)
11:00 AM 開館
♪伴奏:長谷川慶岳 1
2023年10月7日(土)
11:00 AM 開館
♪伴奏:鳥飼りょう 3死の南極 ロアロア
2023年10月8日(日)
11:00 AM 開館
弁士・伴奏付上映出演者
★10月5日(木) 7:00 PM 『乙女シリーズ その一 花物語 福壽草』
片岡一郎(かたおか・いちろう)/活動写真弁士
2002年に澤登翠に入門。22か国で公演。手がけた無声映画は約350作品。行定勲監督『春の雪』、奥田民生のパンフレットDVD、「いだてん」にも出演。周防正行監督『カツベン!』では出演、指導、時代考証で参加。弁士の歴史をまとめた『活動写真弁史』を共和国より刊行。
上屋安由美(かみや・あゆみ)/作曲、ピアノ
愛知県名古屋市出身。桐朋学園大学音楽学部作曲専攻卒業、同大学研究科修了。同大学音楽学部附属子供のための音楽教室ソルフェージュ講師。これまでポルデノーネ無声映画祭、東京国際映画祭等に出演。ピアノを故・松岡晴子、三輪郁、作曲を三瀬和朗、大家百子の各氏に師事。
伴奏付上映出演者[出演順]
♪10月3日(火) 7:00 PM 『イタリアの麦藁帽子』
柳下美恵(やなした・みえ)/ピアノ
武蔵野音楽大学有鍵楽器専修(ピアノ)卒業。1995年の映画生誕百年祭「光の生誕 リュミエール!」以来、国内外の映画館、映画祭で伴奏多数。欧米スタイルの無声映画伴奏を日本で普及し、「映画館にピアノを!」、「ピアノ&シネマ」、「ピアノdeフィルム」など映画館の上映環境作りに注力している。
♪10月4日(水) 7:00 PM 『怪奇猿男』
小林弘人(こばやし・ひろと)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。2004年東京国際映画祭に出演。国立映画アーカイブのほか、神保町シアターに定期的に出演している。東京藝術大学特任准教授、東京音楽大学および洗足学園音楽大学講師。
♪10月6日(金) 7:00 PM 『颱風』
長谷川慶岳(はせがわ・よしたか)/作曲、ピアノ
東京藝術大学音楽学部作曲科を経て、同大学院修士課程作曲専攻を修了。その後フランスに留学し、パリ・エコール・ノルマル音楽院作曲科にてディプロム・スュペリウールを首席で取得。現在、静岡大学教育学部准教授。作曲や音楽理論を担当している。
♪10月7日(土) 4:00 PM 『死の南極 ロアロア』
鳥飼りょう(とりかい・りょう)/ピアノ
サイレント映画の楽士。ピアノ、打楽器を演奏。全ジャンルの映画に即興で伴奏をつけ、これまでに伴奏した作品数は700以上。国内外の映画祭や劇場等での伴奏上映に多数出演、年間の公演数は100を超える。無声映画振興会代表。大阪在住。
一般 | 高校・大学生・ 65歳以上 |
小・中学生 | 障害者手帳をお持ちの方(付添者は原則1名まで) | キャンパスメンバーズ(教職員) | キャンパスメンバーズ(学生) | |
通常料金 | 520円 | 310円 | 100円 | 無料 | ||
特別料金 (★印♪印の回) |
1,050円 | 840円 | 600円 | 無料 | 500円 | 400円 |
オンライン販売 | 各上映日の3日前正午から各上映回の開映15分前まで |
|||||
窓口販売 (1F) |
各上映回の開映1時間前から5分前まで若干数販売(座席選択不可) |
★印の回は弁士・伴奏付上映、♪印の回は伴奏付上映です。
電子チケット購入方法
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・申込済みチケットの照会はこちらの「申込済みチケット照会」を選択ください。
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・チケット購入方法についての「よくあるご質問」はこちらをご覧ください。
・未就学児、優待の方は「障害者手帳をお持ちの方または付添者等券」をお求めください。
入場方法
・入場時に、QRコードを表示したスマホ画面、またはQRコードを印刷したものをご提示ください。
・学生、65歳以上、障害者手帳をお持ちの方、国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方はご入場できません。
・料金区分の違うチケットでは入場できません。差額のお支払で観覧することはできません。
・各回の開映後の入場はできません。予告篇はなく、本篇から上映します。
・開場は開映30分前です。
ご注意ください!
・電子チケットには特集名や作品名が表示されません。上映日時のみ表示されます。お間違いのないようご購入・ご提示ください。
・窓口でご購入いただける当日券は各回1名につき1枚のみです。
・チケットのオンライン完売情報は、公式チケットサイトにてご確認ください。