過去の上映
- 2015.9.12 - 9.24
- 上映企画
第37回PFF
37th Pia Film Festival
会期
2015年9月12日(土)~24日(木)
開催要領
主催:PFFパートナーズ(ぴあ株式会社、株式会社ホリプロ、日活株式会社)/公益財団法人ユニジャパン
共催:東京国立近代美術館フィルムセンター
特別助成:一般社団法人映画演劇文化協会
特別協賛:セガサミーグループ
PFFサポーターズ:株式会社クロックワークス/凸版印刷株式会社/日本映画衛星放送株式会社/株式会社ロボット/有限会社ブレス/一般社団法人 夜景観光コンベンション・ビューロー/朝日新聞社/ドルビー/三井住友VISAカード/JCB
後援:一般社団法人 日本映画製作者連盟/NPO法人 映像産業振興機構(VIPO)/協同組合 日本映画監督協会
協力:日本映画ペンクラブ
「第37回PFF」公式HP
※お問い合わせ:PFF事務局 03-5774-5296(平日11:00~18:00)
会場=大ホール・小ホール
定員=大ホール 310名(各回入替・全席指定制)
小ホール 151名(各回入替・全席指定制)
概要
[コンペティション部門]
○PFFアワード2015 ~最前線20作品が競う~
グランプリノミネート20作品から栄冠を獲得するのはどの1本?
映画の殿堂フィルムセンターに若い才能が集結!
「PFFアワード」は、1977年から変わらず「自主映画」を応援するコンペティション。誰にも頼まれないのに、映画をつくらずにはいられない。その衝動を、情熱を、希望を、より多くの人に伝えたい。
本年は577本の応募作の中から、約4ヶ月の厳正な審査を経て選出された20作品を、フィルムセンターの大スクリーンでお披露目上映します。各回、監督、キャストらも来場し、生の声を聴くチャンスも!そしてそして、あなたの投票で賞が決まる「観客賞」も!
※上映後、来場監督とのトークを予定しています。
※表彰式&グランプリ作品上映 9月24日(木)16:30~
[招待作品部門]
○特集 サミュエル・フラー ~誰もが憧れた奇跡の作家~
サミュエル・フラー。1912年アメリカ生まれ。1997年没。
ジャン=リュック・ゴダール監督作『気狂いピエロ』に本人役で出演を乞われたフラーは次の科白を言う「映画とは戦場のようなものだ。それは愛、憎しみ、アクション、暴力、死、ひとことで言ってエモーションだ」。犯罪事件記者、映画脚本家、第二次世界大戦志願兵といった実体験を基に“事実が私のバイブル”という確固たる信念に基づき、映画黄金期の大スタジオで大プロデューサーのもと、あり得ないほど自由で自分自身の映画を創り得たフラー。スコセッシ、ゴダール、ヴェンダース、ファスビンダー、ジャームッシュらが惚れた、参ったアメリカの偉才=異才フラーを目撃するチャンスが、今!
○映画内映画 ~映画は映画をつくることをどのように描いてきたか~
古今東西、映画の製作現場を映画で描くこと、の熱はやむことがありません。本企画では、鈴木卓爾監督と長崎俊一監督の新作をご紹介するとともに、名作の誉れ高い森﨑東監督の『ロケーション』とそのなかで呟かれる『アメリカの夜』を上映します。PFFでは、1982年にフランソワ・トリュフォー監督を迎えての特集を実施しましたが、それから33年、久々のトリュフォー作品の上映です。
この企画で、映画作りの歓びと苦しみと“何か”を浴びてください。
○特別企画 世界が絶賛した日本の短編たち
近年世界を騒がせ、受賞の相次ぐ短編映画を一挙上映します。
「短編映画」とは何か、このプログラムでその存在に新たな注目が集まることを願ってやみません。
※監督の来場も予定しています。
[PFF講座シリーズ]
○映画のコツ ~こうすればもっと映画が輝く~
映画を構成する様々な要素について更に意識的になることを願うPFF講座シリーズ。これまで、映画の「音」、映画の「撮影」、「映画監督への道」と続けてきたこのシリーズ。今年は視覚の大きなキーである「美術」と、映画の総合的なリーダー「プロデューサー」について迫ります。
チケット料金
分類 | Pコード | 前売券 | 当日券 | ||||||
一般 | 高校・大学・シニア | キャンパスメンバーズ (教職員) | キャンパスメンバーズ(学生) | 小・中学生 | 障害者 介添者 | ||||
コンペティション | PFFアワード2015 | 554-610 | 1,000円 | 1,300円 | 800円 | 800円 | 700円 | 520円 | 520円 |
PFFアワード表彰式 | 1,500円 | 1,800円 | 1,400円 | 1,800円 | 1,300円 | 1,000円 | 1,000円 | ||
PFFアワードフリーパス(限定20枚) | 466-323 | 7,000円 | ── | ── | ── | ── | ── | ── | |
招待作品 | ★特集 サミュエル・フラー/映画内映画/日本の短編たち | 554-611 | 1,300円 | 1,600円 | 1,000円 | 1,000円 | 900円 | 520円 | 520円 |
講座 | ★映画のコツ | 554-612 | 1,000円 | 1,300円 | 800円 | 800円 | 700円 | 520円 | 520円 |
前売券はチケットぴあにて絶賛発売中!
ただし★「特集 サミュエル・フラー」の日本初上映2作品を除く5作品と、★「映画のコツ」の前売券は、8月15日(土)~発売開始です。これらのプレリザーブは8月11日(火)受付開始!
《前売券の販売について》
※チケットぴあ(店舗、インターネット、電話予約)、サークルK・サンクス、セブン-イレブンで販売
※フィルムセンター窓口での販売はございません。
◎上映日の2日前まで購入可能。(ただし電話予約は5日前まで)
◎前売券を持っていれば、万が一遅れても入場可能です。
◎学生は、当日券が最安値=大幅割引料金で鑑賞可能。ただし、前売券完売の場合、当日券の販売はないので注意。
◎PFFアワードをたくさん観るなら、限定フリーパスがお得!なんと、貴重な表彰式チケットと、さらに映画祭カタログもついてくる!(前売りのみ/20枚限定発売)
※フリーパスは、毎回座席指定券との引き換えが必要です。各回上映時間の30分前から、1F当日券窓口にてお引換えください。
◎表彰式などの人気プログラムはプレリザーブで確実に!
○チケットぴあ、サークルK・サンクス、セブン-イレブンの店舗で直接購入する場合、発券手数料として108円/枚がかかります。
○インターネット、電話予約にて購入された場合、発券手数料およびシステム使用料として、324円/枚がかかります。
チケットぴあ音声認識予約:0570-02-9999
インターネットで購入:pia.jp/t
○前売券の払い戻し、交換、再発行はいたしません。
《当日券の販売について》
※東京国立近代美術館フィルムセンター1F当日券窓口のみで販売
◎当日券は、各回上映の30分前から1F窓口にて販売。
◎開場は開映時間の15分前を予定。ほぼ毎回開映時間が変わります。ご注意ください!
◎開映後、当日券の販売は終了。遅れて来ると購入できません。ただし、前売券を持っていれば特別に入場が可能になります。
◎各回1名につき1枚の販売というルールがあります!複数のチケットをひとりがまとめて購入ができません。前売券ならもちろん複数購入可能。
○当日券の有無は、各上映の前日にフィルムセンターの上映スケジュールのページで確認することができます。
凡例=「当日券:余裕あり」(51枚以上)
「当日券:わずか」(50枚以下)
「当日券:なし」(前売券完売)
○学生、シニア(65歳以上)、障害者の方は証明できるものをご提示ください。障害者介添者は原則1名まで障害者と同じ料金でご入場いただけます。
○国立美術館キャンパスメンバーズの方は、学生証・職員証のご提示により当日料金が割安になります。
○「前方」「中央」「後方」のいずれかを選んでご購入いただけますが、ご希望に添えない場合がございます。
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PFF事務局 03-5774-5296(平日11:00~18:00)
上映作品詳細
[コンペティション部門] PFFアワード2015 ~最前線20作品が競う~
※監督の年齢は応募時のものです。
※上映後、来場監督とのトークを予定しています。
PFFアワード Aプログラム
- 2015年9月12日11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月17日3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
モラトリアム・カットアップ(38分・カラー)
ゆく川の流れは絶えずして現代版
20歳のフミヤは徹頭徹尾アナログ人間、いわば過去に生きる青年だ。思い出話と妄想を現実の地平線上に自由自在に挿入しながら、万物流転をポップに描いた青春コメディ映画。
マイフォーム(15分・カラー)
確かに存在した時間を心に焼きつける
亡き祖父の家で写真を撮り、古いアルバムを開く。家族の記憶が沁み込む家で、彼女は祖父から確かにバトンを受け取る。セリフ無しで多様な感覚を喚起させる奥行き深い作品。
ムーンライトハネムーン(71分・カラー)
男たちの滑稽さに泣き笑い
冴えない純朴な男子大学生は、美人同級生とひそかに交際中だが、ネットで彼女の着用済み下着を売って稼いでいた。性欲という魔物に支配された男たちの滑稽な哀しみよ!!
PFFアワード Bプログラム
- 2015年9月12日2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月18日12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
ゴロン、バタン、キュー(54分・カラー)
釜ヶ崎のホームレスに愛を込めて
21歳のあたるは横暴な父から離れ、心優しい老人とブルーテントに暮らす。だが、やがて冷酷な現実を突きつけられる。ホームレス生活を躍動感いっぱいに愛を持って描く。
異同識別(20分・カラー)
細部に没頭する喜びよ!
強盗事件の証拠物件として科捜研に送られてきた大量のガムテープ。研究員たちはガムテの奥深さに分け入り、ガムテの匂いを語りだしては盛り上がる。ガムテはロマンだ!!
海辺の暮らし(37分・カラー)
英語習得と時給にこだわる浜の女
ネコムシの密漁をするハードボイルドな女は密漁監視員の男と出会う。魅力満点の人物たちと笑えるセリフ満載の天才的センスが、現実から浮遊した町のすみずみに行きわたる。
PFFアワード Cプログラム
- 2015年9月13日11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月18日3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
嘘と汚れ(92分・カラー)
勇気を出せなかったゆえに広がる罪
自分の失敗を同僚の老人に結果的になすりつけた女性ゆい。自責の念と自己弁護が渦巻く彼女の内面を背中で表現させ、その「汚れ」を観客に突きつける、長回しの力作。
わたしはアーティスト(24分・カラー)
それって、フツーじゃん!
友達のいない高校生の沙織は自撮りのビデオアート作りに夢中。という孤高の自己陶酔ぶりを揶揄する、もうひとりの私。非凡と凡庸に揺れる、ラブリーでキュートな成長物語。
PFFアワード Dプログラム
- 2015年9月13日2:15 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月17日12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
チュンゲリア(37分・カラー)
スプラッター+ゾンビ+亀!
映画『念力先輩』を観終ると、外はゾンビが跋扈! 僕を「先輩」と呼ぶ女の子と川を目指す。予測不能な展開と愛や宇宙論にまで広がるセリフが、麻薬のように観客を痺れさせる。
大村植物標本(19分・カラー)
死んだおじいちゃんの影を求めて
祖父が遺した植物標本に魅せられた少女チズは、会ったことのない祖父の影を求める。煙草を吹かすチズの年齢不詳感と仰天のラストで、多くの境界線をすんなり越える異色作。
THE ESCAPE(67分・カラー)
つねに誰かに監視されている恐怖
ある日、突然、何者かに執拗に狙われる。つねに監視されている恐怖がじわじわと迫り、ついに逃亡を決意するが…。画面に映るすべてが不穏な空気に満ちる真正ホラー。
PFFアワード Eプログラム
- 2015年9月15日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月22日11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
いさなとり(91分・カラー)
かつて鯨が泳いでいた町で、生きる
広島県三次市。化石探しに熱中する中学生男子は、町の歴史に触れ、身辺の変化も体験。ドラマとドキュメンタリーなど、いくつもの素材を融合させ、土地と時間を描く意欲作。
幽霊アイドルこはる(35分・カラー)
死んでもアイドルになってやる!
高校生こはるは、目覚めると幽霊になっていた! 霊感がある人だけに見えるアイドルとして大人気に! 現実逃避を続けてきた女の子の逆転成功物語を描くコメディ・ホラー。
PFFアワード Fプログラム
- 2015年9月15日11:30 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月22日2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
したさきのさき(45分・カラー)
彼の唾液をなめつくしたい
高校生の咲紀は智哉に片思い。彼の唾液に触れたい願望が抑えられずエスカレートしていくが…。思春期の痛さを咲紀と同級生たちを通してスリリングに描く、青春残酷物語。
船(16分・カラー)
メダカとドライブと小舟で宇宙を見せる
メダカを愛する都会暮らしの青年3人は、拾ったかわいい小舟を川に流すため、奈良の山へ。心地いい音楽に乗ったのどかなドライブが人生&宇宙讃歌へと広がっていく快感!
帰ってきた珈琲隊長(52分・白黒)
戦争中の生体実験と現代恋愛話の融合!
娘の体を借りた亡き隊長が元部下を訪れ、戦時の生体実験の記憶と現在の恋愛話が交錯する。重さと軽さを絶妙に織り込みつつエロスも濃厚に漂わせた、8mmフィルムの異色作。
PFFアワード Gプログラム
- 2015年9月16日11:30 AM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月20日2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
あるみち(85分・カラー)
僕たちが辿ってきた日々を見つめる
トカゲ獲りに夢中だった小学生時代。念願の美大には入ったけど、トカゲ獲りのあのワクワクはどこに? 友や母との何気ないやりとりや間合いが臨場感あふれる平成男子物語。
甘党革命 特定甘味規制法(38分・カラー)
独裁政治に今こそ革命を起こせ!
この国ではチョコレートが厳しく規制され、今や政府による甘党掃討作戦が進行中。日本甘党過激派のゲリラ青年たちと家出娘は、スニッカーズを食べつつ革命を目指す!
PFFアワード Hプログラム
- 2015年9月16日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月20日11:00 AM@長瀬記念ホール OZU
ひとつのバガテル(72分・カラー)
音楽の効能と真摯に向き合う
少女アキは、ピアノで繰り返し同じ曲を弾く。さまざまな人の感情や言葉を受け止めながら彼女がブレないのは、音楽という道しるべがあるから。音楽の意味を映画で探る野心作。
みんな蒸してやる(41分・カラー)
主演も兼ねる監督の切実なる妄想、爆発!
エビ焼売屋で働くカヨコ。かかしになりたい男。おかしみあふれる人々とセリフが次々に登場し、主演も兼ねる監督の妄想センスが田園風景を背景に細部まで爆裂、爆笑の渦に。
PFFアワード2015/表彰式&グランプリ作品上映
- 2015年9月24日4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
[招待作品部門] 特集 サミュエル・フラー ~誰もが憧れた奇跡の作家~
ベートーヴェン通りの死んだ鳩(1972年・123分・カラー)
Tatort: Tote Taube in der Beethovenstraße
- 2015年9月12日6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月20日12:15 PM@小ホール
ドイツで撮られた噂の傑作、遂にヴェールを脱ぐ!
完成から40余年を経て遂に日本へ! アメリカの私立探偵がドイツで巻き込まれるクライムサスペンス。CANが音楽を担当。
最前線物語(1980年・113分・カラー)
The Big Red One
- 2015年9月15日6:30 PM@長瀬記念ホール OZU
戦争とはつまり“個人”なのである
第二次世界大戦欧州前線を百戦錬磨の鬼軍曹と4人の新兵が生き抜く。自身の所属部隊名をタイトルにした代表作。
東京暗黒街・竹の家(1955年・102分・カラー)
House of Bamboo
- 2015年9月17日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月22日4:15 PM@小ホール
戦後初の米メジャー映画日本ロケ作品
日本で暗躍する米国人ギャングを追う米調査員との恋。白人がアジア人に扮する常識を破り山口淑子が出演した異色作。
殺人地帯U・S・A(1961年・98分・白黒)
Underworld, U.S.A.
- 2015年9月18日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年9月23日12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
自分の手は汚さずに父の仇をとると男は誓った
犯罪事件記者として活躍した実体験を生かし、復讐を狙う若者を通し暗黒街の組織とビジネスの現実を活写する。
フラーライフ(2013年・80分・カラー&白黒)
A Fuller Life
- 2015年9月19日12:00 PM@小ホール
- 2015年9月22日1:45 PM@小ホール
フラーを通してアメリカ史を、映画史を体験
娘サマンサが、父を敬愛する人々と共に創り上げたドキュメンタリー。アメリカの歴史とフラーの映画人生がクロスする!
ストリート・オブ・ノー・リターン(1989年・93分・カラー)
Street of No Retern
- 2015年9月20日3:00 PM@小ホール
- 2015年9月23日4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
最後の映画となったフラー流メロドラマを堪能
街のボスの愛人と恋に落ち喉を切られた人気歌手マイケルは今やアル中のホームレス。復讐のチャンスに遭遇した彼は……。
ホワイト・ドッグ(1982年・90分・カラー)
White Dog
- 2015年9月20日5:15 PM@小ホール
- 2015年9月22日11:30 AM@小ホール
アメリカで公開禁止となった問題作
黒人だけを襲うよう躾けられた犬を知らずに飼うことになった女優。ロマン・ガリ原作、クリスティ・マクニコル主演。
[招待作品部門] 映画内映画 ~映画は映画をつくることをどのように描いてきたか~
ロケーション(1984年・99分・カラー)
- 2015年9月16日6:30 PM@長瀬記念ホール OZU
女優を妻に持つピンク映画カメラマンと、脚本を変えながら、映画を完成させるロケ隊の姿を笑いと涙で綴る。ホントとウソが交錯する構造が、絶妙な臨場感を生み出す傑作。
アメリカの夜(1973年・115分・カラー)
- 2015年9月19日2:45 PM@長瀬記念ホール OZU
フランスの撮影スタジオを舞台に、現場で次々に起こるトラブルと、人間模様をコミカルに描いた群像劇。世界中で愛され続ける、トリュフォーの映画愛と情熱が詰まった名作。
[プレミア上映] ジョギング渡り鳥(2015年・159分・カラー)
- 2015年9月19日10:30 AM@長瀬記念ホール OZU
母船が壊れ、地球から帰れなくなったモコモコ星人たち…登場人物がカメラを回し、マイクを握る。爽快感あふれる感動のラストシーンは必見!映画制作の可能性を探る意欲作。
トーク予定:鈴木卓爾監督×諏訪敦彦監督
[プレミア上映] 唇はどこ?(2015年・100分・カラー)
- 2015年9月22日6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
映画に出演するため集まった5人の学生。リハーサルでダメ出しを浴び、衝突しながら、自分と、映画と、向き合っていく。自主映画の本質に迫る、エキサイティングな1本。
トーク予定:長崎俊一監督×渡部 眞撮影監督
[サプライズ上映] 闇打つ心臓(1982年・72分・カラー)
- 2015年9月19日2:15 PM@小ホール
新作『唇はどこ?』で見事な俳優ぶりをみせた長崎俊一監督の8mm傑作。
日本の自主映画の熱い季節を体験する!
自分たちの幼い子供を殺して逃げる若い男・リンゴォと女・伊奈子。友人である島本の斡旋で空きアパートの一室に転がり込む2人だが、犯してしまった過ちに苦しみ、もがき、自分自身に追い詰められていく…。80年代の自主映画の金字塔として語り継がれる、長崎俊一監督の伝説的8mm映画。今もなお観るものの 心を揺さぶり続ける傑作。後に、自身の手で35mm版『闇打つ心臓 Heart beating in the dark』をリメイクした。
※上映後、長崎俊一監督、山本政志監督、諏訪敦彦監督による特別鼎談あり!
[招待作品部門] 特別企画 世界が絶賛した日本の短編たち
- 2015年9月20日6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
663114(2011年・8分・カラー)
実写やアニメーションの短編で世界三大映画祭を制した平林監督の人気作。短編の可能性に最も自覚的な作家に注目!
Oh Lucy!(2014年・21分・カラー)
昨年のカンヌを湧かせた桃井かおり主演作。ルーシーという名前と金髪のカツラで英会話の授業を受けるうちに変わっていく女。
グレートラビット(2012年・7分・カラー)
グレートラビットとは何か?「 間」と「気持ちいい動き」を大きなテーマに置く世界が注目するアニメーション作家の話題作。
最後の天使(2014年・33分・カラー)
世界で最も有名な実験映画作家の最新作は、存在の不確実さ世界の不条理を透明な諦観と共に言葉のない雄弁さで活写する。
頭山(2002年・10分・カラー)
落語「あたま山」がアニメーションで驚愕の展開を! 浪曲師・国本武春が物語るアイデアと圧倒的な画力に米アカデミーも仰天。
[サプライズ上映] ひと夏のファンタジア(2014年・96分・カラー)
- 2015年9月19日5:15 PM@小ホール
韓国で異例の大ヒット!! 映画監督の夢の映画をめぐるファンタジー
韓国ではインディーズ映画としては異例の大ヒットを記録した、俊英チャン・ゴンジェの長編第3作。前作『眠れぬ夜』が全州国際映画祭でグランプリと観客賞をW受賞し、本作も釜山、ロッテルダムなどに選出され、第二のホン・サンスとして世界から注目を集めている。映画は奈良県五條市にシナリオ・ハンティングにやってきた監督と人々との邂逅を描く第1部、そしてそこから生まれた物語という2部構成を同じキャストが演じている。プロデュースは河瀬直美。なら国際映画祭映画製作プロジェクトNARAtive2014年度作品。
※上映後、チャン・ゴンジェ監督、来場!
[PFF講座シリーズ] 映画のコツ ~こうすればもっと映画が輝く~
21世紀から観る小津安二郎の映画と空間(対談)
- 2015年9月13日5:30 PM@長瀬記念ホール OZU
種田陽平 | × | 周防正行 |
美術監督 | 監督 |
1984年公開当時、低予算のピンク映画にもかかわらず大きな話題を呼んだ周防正行監督の『変態家族 兄貴の嫁さん』。小津映画にオマージュを捧げたこの映画の美術は、一般映画で助手として仕事をしていた種田陽平氏だった。出会いから30年たった今、この二人が、小津映画独特の美術、また、映画と映画美術の関係について対談する。上映は、小津安二郎監督が唯一東宝に招かれオール東宝スタッフで撮ったアグファカラーの美しいオールスター映画『小早川家の秋』。
<参考上映>小早川家の秋(1961年・103分・カラー)
with English subtitle *英語字幕版での上映
撮影所なき時代に映画をつくる方法(対談)
- 2015年9月19日5:45 PM@長瀬記念ホール OZU
伊地智 啓 | × | 濱口竜介 |
プロデューサー | 監督 |
相米慎二作品ほか100作品以上を手がけた伊地智啓プロデューサーは、日活の助監督から監督に昇進する直前に会社の路線変更により、その後を新時代のプロデューサーとして駆け抜ける。ロマンポ ルノから独立プロへと続く多彩なフィルモグラフィーから、淀川長治氏絶賛のエンターテインメント映画(萩原健一主演!西島秀俊デビュー!)を上映し、ユニークな活動を続ける若手監督濱口竜介氏が聞き手になり、撮影所の映画と現在の映画の違い、そして、これからの映画を探る。
<参考上映>居酒屋ゆうれい(1994年・117分・カラー)
[サプライズ上映] 変態家族 兄貴の嫁さん(1984年・62分・カラー)
- 2015年9月23日2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
周防正行監督&種田陽平美術監督出会いの一作
始まりの富士山から、セット、撮影、科白まわし、小津が溢れるピンク映画
1984年、周防正行監督と種田陽平美術監督が「ピンクで小津映画を!」と果敢に挑んだ周防監督デビュー作。間宮家の長男の元に嫁いだ百合子。同居する長女はソープ嬢、次男は万引きで逮捕、父は亡き妻とそして百合子にも似るスナックのママに惚れ込み…。ストーリー、音楽、カメラアングル、台詞回しにお辞儀の仕方まで小津へのオマージュが満載。中でも、大杉漣の笠智衆を思わせる老け役の怪演は必見!
ゲスト続々決定中!詳細は後日お知らせします。