過去の上映
- 2022.2.11 - 2022.2.27 ※金・土・日曜のみ
●上映の感染症予防の対策およびご来館の皆様へのお願いにつきましては、当該ページ「新型コロナウイルス感染症拡大防止策」をご覧ください。 - 上映企画
NFAJコレクション 2022 冬
Films from the NFAJ Collection: Winter 2022
会 期 2022年2月11日(金・祝)-2月27日(日)※金・土・日曜のみ
会 場 小ホール(地下1階)
定 員 151名(各回入替制・全席指定席)※1/26(水)更新
※ 新型コロナウイルス感染拡大などの状況により、変更が生じる可能性がございます。
随時、当館HPにて最新情報をご確認ください。
・マスク着用のない方の入館をお断りします。
・来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
・各回の開映後の入場はできません。
・館内でのチケット販売・発券はございません。障害者(付添者は原則1名まで)、
国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、未就学児、優待の方も前売指定席券をお求めください。
概要
上映会番号 447
週末、映画に会いに行く。
――ようこそフィルムの世界へ。
今年度からスタートする新たな上映企画「NFAJコレクション」は、所蔵コレクションから多彩な映画の面白さを詰め合わせてご紹介する企画です。宝探しのように未知の映画に出会う醍醐味も交えて、改めてスクリーンで見たい名作や個性的な作品などを堪能していただけます。
今年度は秋、冬の2期にわたり、日本映画をはじめ外国作品も含めて、劇映画、ドキュメンタリー、アニメーション、実験映画など様々なジャンル、また、古典期から現代までの広範囲にわたる約80,000本の国立映画アーカイブ所蔵コレクションから厳選したラインナップを上映します。週末に、フィルム上映をお楽しみください。
■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (声)=声の出演 (解)=解説・ナレーション
■スタッフ、キャスト欄の人名は原則として公開当時の表記を記載しています。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
上映作品詳細
1赤道越えて(86分・35mm・白黒・英語字幕付 with English Subtitles)
- 2022年2月20日(日) 12:00 PM@小ホール
- 2022年2月26日(土) 3:20 PM@小ホール
後に「特撮の神様」と呼ばれる円谷英二が、撮影と監督を務めた海軍省後援による長篇の国策記録映画。1935年春に横須賀を出航し、台湾、香港、フィリピン、タイ、シンガポール、ジャワ(オランダ領東インド)、オーストラリア、ニュージーランド、ハワイ、南洋諸島をめぐる海軍の練習艦隊に半年間にわたって同行し、練習生の艦上生活をスケッチしつつ、寄港先の国々の民情風俗を紹介している。アニメーション・パートに村田安司が参加。アメリカ議会図書館から返還されたフィルムから作製したデュープネガと、その後国内で見つかったオリジナルの可燃性音ネガを合せて復元したプリント。
2泥だらけの靑春(92分・35mm・白黒)
- 2022年2月13日(日) 12:00 PM@小ホール
- 2022年2月18日(金) 4:00 PM@小ホール
1954年に製作再開した日活の「東洋一」と謳われた新しい撮影所で撮られた、スターの栄光と破滅を描くバックステージもの。劇団員だった茂樹(三國)は、エキストラを経てニューフェイスに合格し、ベテラン女優・真弓(高杉)とのコンビによりスターの座にのぼり、豪奢に振る舞う。俳優たちの青春群像や映画会社の社員たちの行動様式なども描写。名脇役として活躍するベテラン俳優・菅井一郎の第1回監督作で、数多くの俳優仲間たちが賛助出演として顔見せしている。三國連太郎はデビュー翌年の1952年に松竹から東宝への移籍問題で物議をかもし、日活での本作への出演により五社協定違反俳優1号とされたが、演技の幅を広げた主演作となった。
4町奉行日記 鉄火牡丹(90分・35mm・白黒)
- 2022年2月18日(金) 1:00 PM@小ホール
- 2022年2月27日(日) 1:00 PM@小ホール
三隅研次が娯楽時代劇の作り手としての実力を発揮した痛快作。「白塗り」時代の勝新太郎が、女に目がない新任町奉行に扮し、濠外と呼ばれる悪所に身分を隠して入り浸り、悪業を根絶しようとする。勝の切れ味鋭いアクションと愛嬌ある立ち居振る舞いが、快調なテンポで繰り出される。原作は山本周五郎の短篇で、1981年には岡本喜八が「着ながし奉行」としてテレビドラマ化(主演は仲代達矢)、2000年には市川崑が『どら平太』として映画化(主演は役所広司)した。
3仮面の女(95分・35mm・白黒)
- 2022年2月19日(土) 12:00 PM@小ホール
- 2022年2月25日(金) 12:40 PM@小ホール
芝木好子が週刊サンケイに連載した同名小説を原作に、女性映画を得意とするベテラン・阿部豊が手がけたメロドラマ。大学助教授の朝吹(葉山)は、飯坂温泉への旅で出会った亜美子(筑波)と銀座のバーで再会して恋に落ちる。しかし、彼女は情夫の菊川(岡田)との爛れた関係や赤線で働いていた過去ゆえに苦悩する。『肉体の反抗』(1957、野口博志)で人気となりヴァンプ役が続いていた筑波久子のイメージを逆手に取り、真実の愛を題材として男女の悲哀を描きだす。木村威夫による精巧な美術も見どころ。なお、筑波は、後にアメリカに移住してプロデューサーとなり『ピラニア』(1978、ジョー・ダンテ)などをヒットさせた。
5コタンの口笛(126分・35mm・カラー)
- 2022年2月11日(金) 3:20 PM@小ホール
- 2022年2月26日(土) 12:00 PM@小ホール
原作は北海道出身の児童文学者・石森延男の代表作。北海道の千歳近くにあるコタン(アイヌ村落)で、差別意識と闘いながら強く正しく生きていこうとするアイヌ姉弟のマサ(幸田)とユタカ(久保賢、後の山内賢)を描く。女性や夫婦を主人公とするメロドラマを得意とした成瀨巳喜男が、久々に子どもを主役とする題材を取り上げた作品。玉井正夫のキャメラが、夏から秋にかけての北海道の風景を叙情味あふれる画面に収めている。北海道出身でアイヌ音楽にも造詣の深い伊福部昭が音楽を手掛けた。
7蓮如とその母(92分・35mm・カラー)
- 2022年2月12日(土) 3:20 PM@小ホール
- 2022年2月20日(日) 3:20 PM@小ホール
室町中期に現れ、親鸞の教えを広く人々に伝えた宗教家・蓮如の生涯をドラマ化した歴史アニメーション。近江での民衆との交流や幼少期に生き別れになった生母への想いを綴った平井清隆による小説を原作とした川本喜八郎作品で、シナリオには新藤兼人を迎え、一度に90体もの人形を動かすダイナミックな群衆シーンもある。特に「堅田大責」と呼ばれた堅田の焼き討ちの描写は圧巻。撮影は1年を超え、武満徹による音楽や豪華な声の出演陣も注目に値する。
6女の叫びA Dream of Passion (105分・35mm・カラー・英語/日本語字幕付 with English/Japanese Subtitles)
- 2022年2月11日(金) 12:00 PM@小ホール
- 2022年2月19日(土) 3:20 PM@小ホール
『裸の町』(1948)などで知られるジュールス・ダッシンが製作と監督、脚本を兼ねた後期の作品。ギリシャ悲劇「メディア」のリハーサルに没頭するギリシャ人の女優(メルクーリ)と、メディアのごとく我が子を殺して服役中のアメリカ人女性(バースティン)との葛藤を描く。2人の女性の意識の共有や同一化など、映画内でも引用されるイングマール・ベルイマン監督『仮面/ペルソナ』(1966)に刺激された題材に、メリナ・メルクーリとエレン・バースティンが熱演で応えた。撮影はテオ・アンゲロプロス作品で知られるヨルゴス・アルヴァニティス。
8ドグラ・マグラ(109分・35mm・カラー)
- 2022年2月12日(土) 12:00 PM@小ホール
- 2022年2月27日(日) 4:00 PM@小ホール
日本の推理小説界の三大奇書の一篇として名高い夢野久作の同名小説の映画化。日本の実験映画を代表する作家であり映画理論家としても活躍した松本俊夫の最後の長篇劇映画。大正末期の九州帝大医学部精神科病棟で、記憶喪失となった呉一郎(松田)は、彼が関与したとされる殺人事件と正木教授(桂)による狂人の研究について若林教授(室田)から聞かされるが…。メタフィクション構造を持つ「幻魔怪奇探偵小説」と銘打たれた原作をもとに幻想や妄想が混交しためくるめく映像で展開され、鈴木達夫の撮影と木村威夫の美術により、摩訶不思議な世界観が際立つ。
9LAST SCENE(100分・35mm・カラー)
- 2022年2月13日(日) 3:20 PM@小ホール
- 2022年2月25日(金) 4:00 PM@小ホール
撮影所を舞台に、映画作りに懸ける人々の想いを浮き彫りにした秀作。映画斜陽期の1965年、スター俳優の三原健(西島)は相手役の恵子(麻生祐未)の引退をきっかけに転落する。時が流れて2000年、TVドラマの映画化に携わる小道具係のミオ(麻生久美子)は、代役に起用されて撮影所に現れた老いた三原(吉長)に心動かされる。『女優霊』(1996)、『リング』(1998)でホラーの旗手として脚光を浴びた中田秀夫が、ジャンルの枠組みにとらわれず、巧妙な視線の切り返しにより演出力を発揮している。
■チケットは前売指定席券のみです。館内でのチケット販売・発券はありません。
■各回の開映後の入場はできません。
■前売指定席券の最新の完売情報は、チケットぴあのページをご覧ください。当館HPは情報の更新にタイムラグがございます。
2022年2月11日(金)
11:00 AM 開館
2022年2月12日(土)
11:00 AM 開館
2022年2月13日(日)
11:00 AM 開館
2022年2月18日(金)
11:00 AM 開館
2022年2月19日(土)
11:00 AM 開館
2022年2月20日(日)
11:00 AM 開館
2022年2月25日(金)
11:00 AM 開館
2022年2月26日(土)
11:00 AM 開館
2022年2月27日(日)
11:00 AM 開館
チケットは前売指定席券のみ販売
2月1日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、チケットぴあにて翌週(金~日)上映回の前売指定席券(151席・全席指定席)を販売します。
[Pコード:551-911]
チケットは前売指定席券のみです。館内でのチケット販売・発券はありません。
障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待の方も前売指定席券をお求めください。
料金 *別途手数料がかかります。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料(*別途手数料がかかります)
・未就学児、優待の方は「障害者または付添者等」券をお求めください。
・料金区分の違う前売指定席券では入場できません。差額のお支払いで観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・原則払い戻しはいたしません。ただし、感染症の状況に応じて変更することがございます。その場合は、HPにて発表いたします。
下記に該当する方は購入をお控え願います。
新型コロナウイルス感染症について
・陽性判定、あるいは医師に自宅待機指示を受けている方
・検査結果待ち、あるいは体調不良の諸症状がある方
・ご自身の身近に感染の疑いがある方
・過去14日間以内に、陽性の方と濃厚接触がある方、感染が拡大している国・地域への訪問歴がある方
前売指定席券の購入方法
セブン-イレブン(店頭のマルチコピー機)で購入
各回の上映1時間前まで
チケットぴあのサイトで購入(https://w.pia.jp/t/nfaj-2022winter/)
購入時期によってご利用可能な決済方法が異なります。上映当日はクレジットカードまたはちょコム決済で各回の上映1時間前まで購入可能です。
決済方法によって1件につき決済手数料がかかる場合があります。
購入方法別の手数料一覧はこちらをご覧ください。
・前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
・必ず紙のチケットを発券してからご来館ください。
・購入サイトは準備でき次第アップされますが、ご利用は2月1日(火)10:00amからです。
・チケットぴあのサイトは毎週火・水2:30am ~ 5:30amはシステムメンテナンスのため受付休止となります。
・セブン-イレブンでの購入では座席選択ができません。中央→後列→前列の順に自動で割り振られます。
・手数料等の詳細や購入方法に関する最新情報については、チケットぴあのサイトhttps://t.pia.jp/をご覧ください。
・本前売指定席券購入に、システム利用料はかかりません。
入場方法
・前売指定席券は来館前に必ず発券をお願いします。
・開場は開映20分前です。
・各回の開映後の入場はできません。
マスク着用のない方の入館をお断りします。
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
・来館者全員への検温を実施。
・館内各所に手指用消毒液を設置。
・清掃・消毒を強化。
・ホール内の換気を強化。
・スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
・受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
・発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。
・咳エチケットにご協力ください。
・館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
・こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
・ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
・感染発生時の入館者追跡のため、ご自身で入館日時の記録をお願いいたします。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。