過去の上映
- 2015.5.8−5.24
※金・土・日のみの上映となります。 - 上映企画
京橋映画小劇場No. 30
アンコール特集:2014年度上映作品より
Kyobashi-za No. 30
Back by Popular Demand: From the Programs of 2014
- 会場:
- 小ホール
開映後の入場はできません。
- 会期:
- 2015年5月8日(金)-5月24日(日)
※金曜日・土曜日・日曜日のみの上映となります。
- 料金:
- 一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
- 定員:
- 151名(各回入替制)
- 発券:
- 地下1階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。
概要
フィルムセンターは《京橋映画小劇場》第30回企画として、昨年度の上映作品の中から、特に多数のお客様にご来場いただいた9プログラム(13作品)を、アンコール上映いたします。皆様のご来場をお待ち申し上げます。
PDF版でもご覧いただけます ↓
みれん (99分・1963年・東京映画・監:千葉泰樹)
7.水戸黄門 天下の副将軍 (94分・1959年・東映京都・監:松田定次) 8.任侠中仙道 (91分・1960年・東映京都・監:松田定次) 9.パッチギ! (119分・2005年・「パッチギ!」製作委員会・監:井筒和幸)
上映作品詳細
1絵島生島→「日本の初期カラー映画」より(126分・35mm, カラー)
- 2015年5月8日12:30 PM@小ホール
- 2015年5月16日1:30 PM@小ホール
江戸中期に起きた事件を題材にした舟橋聖一の新聞連載小説を映画化。御殿女中と人気役者の悲恋が権謀術数の政治劇と絡めて描かれ、大奥と歌舞伎の世界が色彩鮮やかに映し出される。マックスファクター社の日本代理店である東京綿花がメーキャップを担当し、日本人に適する化粧を指南した。
2点と線→「日本の初期カラー映画」より(85分・35mm, カラー)
- 2015年5月8日5:15 PM@小ホール
- 2015年5月17日11:00 AM@小ホール
1958年、松本清張ブームが起こり、一気に計5本の映画化が実現する。本作は、そのブームの発端となったベストセラー長篇の映画化。海岸で発見された男女の情死体に隠された謎を、2人の刑事が突き止めようとする。イタリアで開発されたフェラニアカラー方式を、日本で唯一用いた作品である。
4千羽鶴→「映画監督 増村保造」より(96分・35mm, カラー)
- 2015年5月9日2:00 PM@小ホール
- 2015年5月22日1:00 PM@小ホール
川端康成のノーベル文学賞受賞記念映画。元々市川雷蔵による企画だが、雷蔵の体調不良により平幹二朗が起用された。増村と若尾文子の最後のコンビ作であり、若尾は終始、荒い息づかいと熱に浮かされたようなたたずまいで、かつて愛した男の息子を同様に愛してしまう女性を演じている。
3女の一生→「映画監督 増村保造」より(93分・35mm, カラー)
- 2015年5月9日11:00 AM@小ホール
- 2015年5月17日2:00 PM@小ホール
杉村春子主演で名高い文学座の戯曲を、京マチ子主演で映画化。日露戦争まっただ中の明治38年に商社の一家に養子として引き取られた少女けい(京)が、やがて商社を切り盛りする辣腕社長となるも一家の中で孤立していく姿を、アジア・太平洋戦争終結直後までの40年を通して描く。
5関東大震災の記録映画→「発掘された映画たち2014」より(計65分)
- 2015年5月10日11:00 AM@小ホール
- 2015年5月22日5:00 PM@小ホール
1923年9月1日の関東大震災の発生直後、文部省を含む複数の製作者が、この大災害を記録した。震災記録映画は全国各地で上映を求められた結果、既存フッテージの使いまわしやタイトルの改変、再編集などが横行し、大量の異版が生まれることになった。現在に至るまで、震災記録映画は当時正確に何本製作されたか不明で、現存するフィルムは少なくとも10本以上ある。
大正十二年九月一日 帝都大震災大火災 大惨状(16fps, 35mm, 無声, 白黒)
2014年に東京都大田区の千束八幡神社から寄贈された可燃性ポジからの復元。冒頭に「撮影 東京シネマ商会」とあり、フィルムを保管していた缶には同商会の缶表が付いていたことから、同商会に文部省が撮影を委嘱した『關東大震大火實況』(現存最長版は64分)の異版であると思われる(ただし中間字幕は既所蔵のものとは異なる)。
大震災中のいたましき 大東京の大惨状(10分・16fps, 35mm, 無声, 白黒)
記録映画社所旧蔵のインターネガから上映プリントを作成。こちらも『關東大震大火實況』の異版と思われるが、既蔵フィルムにはない遺体の映像などが含まれている。
大正十二年九月 実寫 關東地方大震災(20分・16fps, 35mm, 無声, 染色)
2013年に京都大学大学院工学研究科の地下書庫で発見され、2014年に当館に寄贈された可燃性染色ポジからの復元。当館既蔵の『関東大震災実況』(日活製作)などと同一のフッテージを多く含むが、大阪毎日新聞社から京都帝国大学に寄贈されたフィルムとされ、出自に不明な点が多い。きわめて鮮明な映像が保たれている。
復興中の大東京 中野城西館附近(6分・16fps, 35mm, 無声, 白黒)
2014年に東京都慰霊協会から寄贈された可燃性ポジからの復元。
6下町/みれん「映画監督 千葉泰樹」より→
- 2015年5月10日2:00 PM@小ホール
- 2015年5月23日10:30 AM@小ホール
下町(ダウンタウン)(58分)
林芙美子の同名小説を映画化。復員するはずの夫を待ちつつ、子供を抱えて行商で暮らしをたてる矢沢りよ(山田)は、シベリア復員兵(三船)と知り合い心を通わせるが、一瞬の迷いのために幸福を逃してしまう。
みれん(99分・35mm, 白黒)
8年にわたり妻子を持つ小説家・慎吾(仲谷)と愛人関係にある知子(池内)の前に、かつての恋人・涼太(仲代)が落ちぶれた姿で現れる…。後悔や罪悪感を抱えた大人の男女の、愛することと生きることの相克が、衣服や照明の変化などを通して緻密に描かれる。1963年にTBSでドラマ化された瀬戸内晴美の短篇集を、同じ年に映画化。2012年にも『夏の終り』(熊切和嘉監督)として映画化された。
7水戸黄門 天下の副将軍→「日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界」より(94分・35mm, カラー・1959年・東映京都・監:松田定次)
- 2015年5月15日1:00 PM@小ホール
- 2015年5月23日2:00 PM@小ホール
月形龍之介の「水戸黄門」シリーズ第12作で、シリーズ最高傑作とも評される1本。水戸のご老公が、実子で高松藩主の松平頼常(中村)が正気を失ったという噂を聞きつけ、高松に赴いて真相を確かめる。人物たちを次々と関連づけていく小国英雄の洗練された脚本が見事。
8任侠中仙道→「日本映画史横断⑤ 東映時代劇の世界」より(91分・35mm, カラー)
- 2015年5月15日5:00 PM@小ホール
- 2015年5月24日11:00 AM@小ホール
片岡千恵蔵主演の「次郎長もの」オールスター映画の3作目。今回は何と国定忠治(市川右太衛門)が登場、信州で次郎長と対立した後、共に協力して悪を倒す。千恵蔵と右太衛門、両御大の活躍場面はほぼ同数にそろえられ、東映スター・システムは本作で絶頂に達する。
9パッチギ!→「自選シリーズ 現代日本の映画監督3 井筒和幸」より(119分・35mm, カラー)
- 2015年5月16日10:30 AM@小ホール
- 2015年5月24日1:30 PM@小ホール
井筒監督による青春娯楽映画の代表作。1968年の京都、日本人と在日朝鮮人の高校生が、民族と国境の壁にぶつかりながらも恋をし、ケンカに明け暮れる。分断と融和を象徴する楽曲として「イムジン河」が繰り返し用いられ、印象深い。「キネマ旬報」ベストテン第1位ほか、数々の映画賞を受賞。