過去の上映
- 2015.11.21 - 12.26
- 上映企画
日韓国交正常化50周年 韓国映画1934-1959 創造と開花
Korean Cinema 1934-1959 : Its Foundation and Burgeoning
会期:2015年11月21日(土)-12月26日(土)
主催:文化庁
東京国立近代美術館フィルムセンター
駐日韓国大使館 韓国文化院
韓国映像資料院
福岡市総合図書館
料金=一般520円/高校・大学生・シニア310円/小・中学生100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料
会場:大ホール
開映後の入場はできません。
定員=310名(各回入替制)
発券=2階受付
・観覧券は当日・当該回のみ有効です。
・発券・開場は開映の30分前から行い、定員に達し次第締切ります。
・学生、シニア(65歳以上)、障害者、キャンパスメンバーズの方は、証明できるものをご提示ください。
・発券は各回1名につき1枚のみです。
★11-12月の休館日:月曜日、11月9日(月)-12日(木)、11月16日(月)-20日(金)、12月27日(日)-2016年1月4日(月)
概要
2015年は日韓国交正常化50周年にあたり、両国の友好を記念して相互に映画の特集上映を開催します。
これまでフィルムセンターでは、『2002年日韓国民交流年記念事業 韓国映画――栄光の1960年代』と『日韓友情年2005 韓国リアリズム映画の開拓者 兪賢穆監督特集』で、韓国映画黄金期にあたる1960年代の多くの作品を紹介してきました。
今回は、韓国映像資料院の所蔵作品を中心に、近年発掘された1930年代から1940年代の作品群と、朝鮮戦争後に韓国映画が鮮やかに花開いた1950年代とに焦点をあてます。サイレント期から映画界をリードし、新たな韓国映画を創造していった安鍾和監督や李圭煥監督の作品から、韓国映画の開花期を築いた申相玉監督や韓瀅模監督らの作品まで、27本(21プログラム)を紹介します。ドキュメンタリー、プロパガンダ、女性映画、児童映画、サスペンス、メロドラマ、ホームドラマなど多彩な作品を通して、いまだ知られざる韓国映画の豊饒な世界を明らかにします。
皆様のご来場をお待ち申し上げます。
※12月24日(木)7:00pmの回『青春双曲線』は、プリントの問題によりDVD上映となります。予めご了承ください。
福岡巡回上映情報
会場:福岡市総合図書館 映像ホール・シネラ
会期:平成28年 2月 3日(水) - 平成28年 3月 6日(日)
※月曜休館 タイムテーブル等詳細は12月末発行予定のシネラニュースまたはシネラホームページ(http://www.cinela.com)を参照してください。
■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演
■上映作品には全て日本語字幕が付いています。
■特集には不完全なプリントが含まれていることがあります。
■記載した上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■英語題名は、原則として韓国映像資料院によるものです。映画に現れる英語題名とは、一部異なっています。
■赤字はイベントのある上映回です。
上映作品詳細
1青春の十字路(54分・35mm・無声・白黒)
청춘의 십자로 CROSSROAD OF YOUTH
- 2015年11月28日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月19日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月20日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
2007年にオリジナルネガが発見された、現存する最古の韓国映画。京城の手荷物運搬の若者が大切にしている妹と恋人に、都会の男たちの魔手がのびていく…。著作も含め韓国映画史に大きな足跡を残した安鍾和の監督第4作。『アリラン』(1926、羅雲奎)で伝説的な申一仙の演技、ロケーション撮影、欧米化と農村の対比などが興味深い。
2君と僕 他(計71分)
- 2015年11月28日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月2日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月18日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
君と僕(24分・35mm・白黒・部分)
그대와 나 YOU AND ME
戦時下における朝鮮民族の志願兵をテーマにした劇映画。失われた作品と見なされていたが、フィルムセンターが2008年に16mmプリントで全体の2割程を発見した。青年兵たちの行進や訓練の合間ののどかな休息場面、白馬江を舟で下りながら登場人物が歌う場面などが残っており、李香蘭(山口淑子)のわずかな出演シーンも含んでいる。
迷夢(47分・35mm・白黒)
미몽 SWEET DREAM
現存する最古のトーキー韓国映画。中流階級の主婦が、夫と娘を置いて「籠の鳥」同然に家を出、享楽的な都会生活を楽しむが…。監督の梁柱南は、韓国トーキー映画の第一人者李弼雨の下で録音、編集、演出を学び、本作で監督デビュー。欧米化の中で自我を強めていく女性を鮮やかに描いた。その後、多くの作品で録音・編集を主に担当した。
3銃後の朝鮮 他(計85分)
- 2015年11月25日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月3日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月13日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
銃後の朝鮮(8分・35mm・白黒)
총후의 조선 IN THE REAR IN CHOSUN
朝鮮を日中戦争下の国防前線と位置づけ、出征を支援する愛国婦人会や女性たち、コメの節約や金かんざしの供出などの国防献金活動を紹介する宣伝映画。
朝鮮、われわれの後方基地(11分・35mm・白黒)
조선 우리의 후방 CHOSUN, OUR REAR BASE
「挙国一致」の方針を宣伝し、航空隊と住民との交流、青年団の活動、武漢での勝利を祝した朝鮮神宮の宴や提灯行列、モンゴル徳王の来訪などを紹介する。
軍用列車(66分・35mm・白黒)
군용열차 MILITARY TRAIN
当時の記事によると製作は谷口千吉。朝鮮鉄道の運転士が、軍用列車を中国のスパイから守る宣伝映画。原作者は、新興キネマの助監督を経て監督作『主なき渡し舟』(1932)で有名な李圭煥。監督の徐光霽は、朝鮮プロレタリア芸術同盟(KAPF)、東活映画脚本部を経て、本作で監督となったが、1940年代後半に北へ渡った。
4朝鮮の愛國日 他(計83分)
- 2015年11月24日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月13日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月17日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
朝鮮の愛國日(11分・35mm・白黒)
조선의 애국일 PATRIOTS DAY IN CHOSUN
皇国臣民、内鮮一体の強化を宣伝する映画。毎月1日に設定した愛国日の行事や活動を紹介。
朝鮮時報 第11報(10分・35mm・白黒)
조선시보(제11보) CHOSUN NEWS NO. 11
スマトラ島で戦死した朝鮮出身の大尉、児童の鍛錬、松炭油などの勤労を宣伝するニュース映画。
日本の記録(10分・35mm・白黒)
일본실록 JAPANESE CHRONICLES
志願兵の宣伝映画。1938年から1940年までの志願者数の激増や、訓練所での訓練の様子を紹介。
漁火(52分・35mm・白黒)
어화 FISHERMAN’S FIRE
貧しい漁夫の娘が仕事を探して都会へ出、傷ついていく様を淡々と描く。監督の安哲永は、ベルリン大学で写真を学び、帰国後に極光映画をたちあげ本作を発表。松竹との提携で、監修に島津保次郎、録音に土橋武夫、編集に吉村公三郎、演奏に松竹大船管弦楽団がクレジットされている。冒頭とラストにあらわれるドキュメンタリー的な魅力に満ちた漁村の踊り、陽光に輝く海辺の自然描写と都会の対比等、公開当時の魅力を推察できる。
5授業料(80分・DCP・白黒)
수업료 TUITION
- 2015年11月29日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月2日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月17日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
韓国映画史に特筆される崔寅奎監督の代表作。韓国映像資料院が2014年に中国電影資料館で35mmプリントを確認し、デジタル復元した。原作は朝鮮総督府学務局長賞の小学4年生の作文。映画は水原華城とのどかな田園風景を背景に、厳しい貧困下で病気の祖母を看ながら健気に生きる子どもの生活と心情を丹念な演出で描く。兄の崔完奎が設立した高麗映画は後に申相玉らを輩出した。
6家なき天使(73分・35mm・白黒)
집없는 천사 ANGELS ON THE STREETS
- 2015年11月29日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月16日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月22日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
崔寅奎監督の3作目で、孤児院・香隣園の実話から着想。花売りの姉弟を軸に、更生していく浮浪児たちを描く。ラストに皇国臣民ノ誓詞の斉唱場面が突然登場。台詞にKAPFの林和、国語版監修に飯島正がクレジットされている。
7半島の春(84分・35mm・白黒)
반도의 봄 SPRING OF KOREAN PENINSULA
- 2015年11月24日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月12日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月16日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
原作は『サンデー毎日』の千葉亀雄賞を受賞した「半島の芸術家たち」。「春香傳」の撮影中の脚本家を主人公に、スタッフたちが、女優の交代、資金難等の製作トラブルを乗り越えていく。初のトーキー映画『春香伝』(1935、李明雨)や朝鮮映画会社の設立といった韓国映画史の出来事を背景に、映画内映画、セットやロケーションでの撮影風景、劇場、外国映画のポスターなど、メタ映画的視点が満載。李炳逸は日活の演出部を経て明宝映画を設立し、本作で監督デビュー
8鴎(79分 → 74分・35mm・白黒)
갈매기 A SEAGULL
- 2015年11月25日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月10日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月19日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
無声映画時代の名匠・李圭煥が日本統治からの解放後に放った代表作で、趙美鈴の映画デビュー作。海辺の少年院に赴任した女性教師と少年らの日々が、ロケーション撮影を駆使したリアリズム演出で語られる。韓国映像資料院が神戸映画資料館から所蔵連絡を受け、2014年に35mmポジフィルムを確認した。神戸映画資料館所蔵の復元版プリントによる日本初上映。
9心の故郷(76分・35mm・白黒)
마음의 고향 A HOMETOWN IN HEART
- 2015年12月12日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月18日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
母に捨てられお寺に預けられた少年と、一人息子を亡くした母親の交流を詩情あふれる映像で描く。崔銀姫は本作で一躍人気女優となった。豊田四郎の助監督経験もある尹龍奎は、初監督の本作の後に北朝鮮へ渡り、映画監督として活躍。日本で発見された35mmオリジナルネガから復元したフィルムセンター所蔵プリントで上映。
10運命の手(89分・35mm・白黒)
운명의 손 THE HAND OF FATE
- 2015年11月21日5:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月4日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月24日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
後の韓国映画で繰り返し描かれた女性スパイの恋とイデオロギーとの葛藤を先駆的に描いた作品で、初のキス・シーンでも有名。北朝鮮のスパイが、防諜の大尉と知らずに恋におちる。韓瀅模は『家なき天使』の美術スタッフで映画界入りし、東宝で撮影を学んだ後キャメラマンとして活躍。監督2作目の本作でも鏡や影、ロケーション撮影を効果的に使用。
11陽山道(89分・35mm・白黒・英語字幕付き)
양산도 YANGSAN PROVINCE
- 2015年11月26日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月9日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月22日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
韓国映画の「怪物」と異名をとる金綺泳の監督第2作。朝鮮王朝時代を舞台に、純朴な男女が、両班の息子の登場を機に、親族も含めた欲望の渦に巻き込まれていく。同時代の作品がロケーション撮影やリアリズムを重視した作風の中で、セット撮影と誇張した演出で人間の欲望を描きだす特異なスタイルが印象的。
12未亡人(75分・16mm・白黒・不完全)
미망인 THE WIDOW
- 2015年12月5日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月11日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月15日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
韓国映画初の女性監督作品。社会的抑圧の中で幼い娘を抱えた朝鮮戦争の未亡人を主人公に、女性の性的欲望と母性との葛藤をリアルに16mmで捉えている。朴南玉は、夫の李保羅の脚本と姉の資金提供を得て、赤ん坊を抱えながら本作を撮影。監督作は本作のみ。現存プリントは、最終巻が失われており、ラスト10分の音声が欠落している。
13自由夫人(124分・35mm・白黒)
자유부인 MADAME FREEDOM
- 2015年11月21日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月8日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月23日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
商業的大成功をおさめ、朝鮮戦争後の韓国映画の興隆をリードした作品。当時話題を呼んだ新聞連載小説の映画化で、仕事をきっかけにダンス、社交、恋へと積極的になり、家庭から離れていく大学教授夫人を描く。本作後、韓瀅模はメロドラマ、喜劇、ホームドラマと多彩なジャンルを手がけ、50年代韓国映画を代表する監督となった。
14青春双曲線(94分・35mm・白黒)
청춘쌍곡선 HYPERBOLA OF YOUTH
- 2015年12月6日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月11日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月24日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2025年3月14日12:00 AM@長瀬記念ホール OZU
韓瀅模監督が『自由夫人』の次に放ったミュージカル喜劇。病院で会った貿易会社の御曹司と貧しい青年教師が、治療のために互いの家を交換して過ごし、新たな恋にも出会う。釜山のロケーション撮影や、朴是春(医者役で出演)の音楽、進駐軍で歌いアメリカでも人気を博したキム・シスターズの歌など、見所も盛り沢山。
※12月24日(木)7:00pmの回『青春双曲線』は、プリントの問題によりDVD上映となります。予めご了承ください。
15ソウルの休日(90分・35mm・白黒)
서울의 휴일 HOLIDAY IN SEOUL
- 2015年11月26日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月4日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月23日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
婦人科の女医と新聞記者の夫が、休日を一緒に過ごそうとするが、次々と邪魔が入って騒動に巻き込まれていく…。ソウルの1日を描いたロマンティック・コメディ。監督の李庸民は、日本大学芸術学部で映画を学んだ後、ドキュメンタリーの演出や撮影で活躍し、本作は劇映画2作目。その後ホラー映画の分野を開拓するが、70年代に消息不明となった。
16地獄花(86分・35mm・白黒)
지옥화 THE FLOWER IN HELL
- 2015年12月5日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月10日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月26日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
50~60年代の韓国映画の巨匠・申相玉の初期代表作。兄を探しにソウルに出てきた青年が、米軍物資の窃盗団を率いる親分になっていた兄と再会。米兵相手の娼婦らとも親しくなっていく。農村と米軍基地村、聖と穢れ、兄と弟等の対比を活かしながら、朝鮮戦争後の社会を描き出す。崔銀姫が悪女の娼婦を熱演し、圧倒的な存在感を示す。
17ある女子大生の告白(121分・35mm・白黒)
어느 여대생의 고백 A COLLEGE WOMAN’S CONFESSION
- 2015年12月1日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月6日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月15日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
貧しい女学生が出自を国会議員の娘と偽って弁護士になり、自身の嘘に煩悶しながらも、不幸な女性を救おうと励む。『地獄花』の3か月後に公開され、前作同様に朝鮮戦争後の社会を捉えながらも、対照的な女性を崔銀姫が好演し、大ヒットした。金井成一が撮影を担当した『或る女弁護士の告白』(1940、深田修造)との類似が指摘されている。
18母情(93分・35mm・白黒)
모정 A MOTHER’S LOVE
- 2015年11月27日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月9日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月26日1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
妻が出張中の夫の帰宅を待っていると幼い男の子が現れた。その子は、結婚前の朝鮮戦争時に生まれていた夫の幼い息子だった…。『迷夢』発表後、編集や録音技師をしていた梁柱南が、この前年に監督復帰し、母親と妻の二人の女性と、孤独な子供の心情を丹念に綴った。当時名子役と謳われた安聖基の健気さが、母情の説得力を増している。田坂具隆の『雪割草』(1951)との比較も興味深い。
19女社長(104分・35mm・白黒)
여사장 A FEMALE BOSS
- 2015年11月27日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月8日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月20日4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
舞台の映画化で、女性誌を出版する女社長が、労働者然として物怖じしない男性と出会い、社員として接するうちに恋におちていくライト・コメディ。『春香傳』(1955、李圭煥)で一躍スーパースターとなった趙美鈴が、先端的な女性を軽快に演じつつも伝統的な女性に回帰するあたりは、50年代の商業映画ならではといえよう。
20同心草(126分・35mm・白黒)
동심초 DONGSIMCHO
- 2015年11月22日12:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月1日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月25日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
人気テレビドラマの映画化で、申相玉と崔銀姫コンビの代表的なメロドラマ。朝鮮戦争で夫を亡くし、娘を育てあげた未亡人が、「二夫に見えず」という伝統的な道徳観と男性への愛との間で苦悩する。崔銀姫、金振奎、侏曾女、厳鶯蘭、金勝鎬は60年代に無数の映画で共演し、スターシステム映画の全盛期を形成した。
21姉妹の花園(119分・35mm・白黒)
자매의 화원 A SISTER’S GARDEN
- 2015年11月22日4:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月3日3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2015年12月25日7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
父を亡くし、年頃の妹と幼い弟を抱えて仕事を始めた長女が、家族の問題、恋と恩義の狭間で煩悶する。申相玉の典型的なメロドラマ、ホームドラマで、悪人は登場せず、主人公は伝統的な価値観と欲望の間で葛藤しながら「家族」の再形成を果たしていく。弟役の安聖基が、幸福な家族の象徴として存在感を発揮。
2015年11月21日
2015年11月22日
2015年11月24日
2015年11月25日
2015年11月26日
2015年11月27日
2015年11月28日
2015年11月29日
2015年12月1日
2015年12月2日
2015年12月3日
2015年12月4日
2015年12月5日
2015年12月6日
2015年12月8日
2015年12月9日
2015年12月10日
2015年12月11日
2015年12月12日
2015年12月13日
2015年12月15日
2015年12月16日
2015年12月17日
2015年12月18日
2015年12月19日
2015年12月20日
2015年12月22日
2015年12月23日
2015年12月24日
2015年12月25日
2015年12月26日
会期中、下記の日時で当日の上映作品の解説を含めたトーク・イベントを開催します。
11月22日(日)12:30pmの回 上映終了後
解説:呉聖智氏(韓国映像資料院キュレーター)
11月28日(土)1:00pmの回 上映終了後
解説:鄭琮樺氏(韓国映像資料院主任研究員)
11月29日(日)1:00pmの回 上映終了後
解説:鄭琮樺氏(韓国映像資料院主任研究員)
12月5日(土)1:00pmの回 上映終了後
解説:梁仁實氏(岩手大学人文社会科学部准教授)
12月6日(日)1:00pmの回 上映終了後
解説:梁仁實氏(岩手大学人文社会科学部准教授)
12月13日(日)1:00pmの回 上映終了後
解説:水野直樹氏(京都大学人文科学研究所教授)
12月17日(木)3:00pmの回 上映終了後
解説:冨田美香(フィルムセンター主任研究員)
*入場無料
*当日1回目の上映をご覧になった方は、そのままトーク・イベントに参加することができます。トーク・イベントのみの参加もできます。
■『青春の十字路』伴奏つき上映
11月28日(土)4:00pmの回
出演者:柳下美恵氏(無声映画伴奏者)
■『青春の十字路』上映パフォーマンス
12月19日(土)4:00pmの回
12月20日(日)1:00pmの回
演出:キム・テヨン氏(『晩秋』監督)
弁士:曹熙奉氏
作曲:パク・チュンフィ氏
俳優:趙輝氏, 林文姬氏
各国の映画祭で上演された『青春の十字路』上映パフォーマンスです。
※『青春の十字路』追加トーク決定!! (2015.12.12更新)
12/19(土)4:00pm および 12/20(日)1:00pm 両回とも、上映終了後、キム・テヨン氏(『晩秋』監督)による約30分のトーク(日本語通訳付き)があります。
※『青春の十字路』上映に関するお知らせ (2015.11.28更新)
12/19(土)4:00pm および 12/20(日)1:00pm のパフォーマンス付きの上映に関して、以下の訂正がございます。
◆フィルム情報: 35mm → HDcam
◆上映分数: 54分 → 75分
*本作品には字幕がありません。上映当日、入場時にあらすじを配ります。
*11/28(土)4:00pm の柳下美恵氏による『青春の十字路』伴奏付き上映は、35mmフィルム上映・上映分数54分に変更ありません。
あらかじめご了承ください。