過去の上映
- 2022.3.15 - 2022.3.27
●上映の感染症予防の対策およびご来館の皆様へのお願いにつきましては、当該ページ「新型コロナウイルス感染症拡大防止策」をご覧ください。 - 上映企画
フランス映画を作った女性監督たち
――放浪と抵抗の軌跡
VAGABONDES : CINEASTES ET FRANCAISES
Histoire décadrée du cinéma français des pionnières aux nouvelles venues
会 期 2022年3月15日(火)-3月27日(日)
会期中の休館日:月曜日
会 場 長瀬記念ホール OZU(2階)
定 員 310名(各回入替制・全席指定席)※3/2(水)更新
※ 新型コロナウイルス感染拡大などの状況により、変更が生じる可能性がございます。
随時、当館HPにて最新情報をご確認ください。
主 催 国立映画アーカイブ
特別協力/企画・上映パートナー アンスティチュ・フランセ日本、シネマテーク・フランセーズ
特別協力 アンスティチュ・フランセ パリ本部
・マスク着用のない方の入館をお断りします。
・来館者全員に検温を行います。37.5℃以上の方は入館をお断りいたします。
・各回の開映後の入場はできません。
・館内でのチケット販売・発券はございません。障害者(付添者は原則1名まで)、
国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ、未就学児、優待の方も前売指定席券をお求めください。
概要
リュミエール兄弟が映画を発明して間もない1896年、アリス・ギイはフランスのゴーモン社で、キャメラをつかってアイデアあふれる物語を語り始めました。世界最初期の映画監督として、1907年にアメリカに拠点を移すまでにフランスで400本以上監督したアリス・ギイは、作品ごとに新たな表現や技法を開拓していきました。その功績は、本国フランスでも長らく忘れ去られていましたが、「フランス映画」はその始まりから女性がつくったものだったのです。また、1910年代のフランス映画で最も有名な映画俳優のひとりであったミュジドラも、監督業に進出し、スペインを舞台とした独創的な作品を生み出しました。第二次世界大戦後もジャクリーヌ・オードリーや、アニエス・ヴァルダ、そしてユーザン・パルシーなど、数多くの女性たちがそれぞれの局面においてパイオニアとして、フランス映画を牽引し、またその裾野を広げていったのです。この歴史を振り返ることは、映画監督をはじめ映画産業全体のジェンダーバランスの偏りが深刻な日本において、切実な意義があるでしょう。
本特集は、アンスティチュ・フランセ日本およびシネマテーク・フランセーズの協力を得て、14プログラム28作品で、フランスの女性監督の歴史をパイオニア、そして放浪というテーマで紹介する企画です。映画史上に輝く重要作から現在第一線で活躍している監督たちの作品まで、時代を超えてラインナップしました。また、『オリヴィア』(1951、ジャクリーヌ・オードリー)など近年復元された作品も数多く上映いたします。再評価される以前のアリス・ギイがそうであったように、その業績にもかかわらず、女性であるということだけで被る不当な扱いや、歴史からの忘却への抵抗に、本特集がなることを願っております。みなさまのご来場を心からお待ち申し上げます。
■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 (解)=解説
■上映作品にはすべて日本語字幕が付いています。
■上映分数は、当日のものと多少異なることがあります。
■特集には不完全なプリントや状態の悪いプリントが含まれていることがあります。
太陽と影 (53分・1922・フランス=スペイン:ソシエテ・デ・フィルム・ミュジドラ・監・脚・出:ミュジドラ・監:ジャック・ラセーヌ)
4.微笑むブーデ夫人 (43分・1923・フランス:コリゼ・フィルム・監・脚:ジェルメーヌ・デュラック)
魔王 (54分・1931・フランス:レ・ザルティスト・レユニ・監・脚:マリー=ルイズ・イリブ・監:ジャン・マルゲリット)
5.二重の愛 (107分・1925・フランス:フィルム・アルバトロス・監・脚:ジャン・エプシュタイン) 6.美しき青春 (109分・1936・フランス:レ・フィルム・マルキーズ・監・脚:マリー・エプシュタイン、ジャン・ブノワ=レヴィ) 7.パリ1900年 (83分・1947・フランス:パンテオン・プロデュクシオン・監・脚・解説台本:ニコル・ヴェドレス) 8.オリヴィア (96分・1951・フランス:メノン・フィルム・監:ジャクリーヌ・オードリー) 9.シメオン (110分・1992・フランス:サリニャ・プロデュクシオン=フランス2シネマ=クリュブ・ダンヴェスティスモン・メディア=キャナル・プリュス・監・脚:ユーザン・パルシー) ◆放浪する女性たち 11.冬の旅 (105分・1985・フランス:シネ・タマリス・監・脚:アニエス・ヴァルダ) 10.ジャンヌ・モローの思春期 (94分・1979・フランス=西ドイツ:カルタゴ・フィルム=ヤヌス・フィルム・監・脚・解:ジャンヌ・モロー) 12.グッバイ・ファーストラブ (110分・2011・フランス=ドイツ:レ・フィルム・ペレアス=レイザー・フィルムズ・監・脚:ミア・ハンセン=ラヴ) 13.ガールフッド (113分・2014・フランス:ホールドアップ・フィルム=リリー・フィルム=アルテ・フランス・シネマ・監・脚:セリーヌ・シアマ) 14.奥様は妊娠中 (101分・2020・フランス:アヴニュー・B・プロデュクシオン=ヴィト・フィルム・監・脚:ソフィー・ルトゥルヌール)
上映作品詳細
◆パイオニアの女性たち
映画最初期の監督であるアリス・ギイに始まり、アヴァンギャルドなテクニックを取り入れたデュラック、フッテージ映像を巧みに編集し鮮烈な記録映画を作り出したヴェドレス、第二次世界大戦後の撮影所のなかで劇映画監督として活躍したオードリーなど、各時代において新たな局面を切り拓いた女性監督たちの歴史を振り返る。
1アリス・ギイ作品集(計50分・Blu-ray・無声[1作品を除く])
- 2022年3月15日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月25日(金) 7:00 PM@長瀬記念ホール OZU
物語映画の最初期の監督であるアリス・ギイ(1873-1968)のフランス時代の短篇13本を特集。数分の短い尺ながら、アイデアに満ちた物語が展開する。ベッドが街路を動きまわる『キャスター付きベッド』や、『ソーセージ競争』では奔放な想像力が炸裂。また、顔のクロースアップが極めて効果的に使われている『マダムの欲望』や、映像と音声の一致を試みた「フォノセーヌ」の一本『フェリックス・マヨル 失礼な質問』など新たな技法への飽くなき探究心がうかがえる作品も上映する。
*上映素材には収録された伴奏音楽がついています。
*3月15日(火)上映前にオリヴィエ・デルプ氏(アンスティチュ・フランセ日本 映像・音楽部門総括マネージャー)による挨拶、上映後には坂本安美氏(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)による解説を予定しております。
催眠術師の家で Chez le magnétiseur(1分・白黒)
世紀末の外科医 Chirurgie fin de siècle(2分・白黒)
オペラ通り Avenue de l’Opéra(1分・白黒)
全自動の帽子屋兼肉屋 Chapellerie et Charcuterie mécaniques(1分・白黒)
カメラマンの家で Chez le photographe(1分・白黒)
フェリックス・マヨル 失礼な質問 Questions indiscrètes(3分・染色 → 彩色)
マダムの欲望 Madame a des envies(5分・白黒)
フェミニズムの結果 Les Résultats du féminisme(8分・白黒)
キャスター付きベッド Le Lit à roulettes(4分・白黒)
ソーセージ競争 La Course à la saucisse(5分・白黒)
ビュット=ショーモン撮影所でフォノセーヌを撮るアリス・ギイ Alice Guy tourne une phonoscène(2分・白黒)
バリケードを挟んで Sur la barricade(5分・白黒)
銀行券 Le Billet de banque(12分・白黒)
2ドン・カルロスのためにPour Don Carlos(80分・Blu-ray・無声・染色)
- 2022年3月19日(土) 3:30 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月23日(水) 6:30 PM@長瀬記念ホール OZU
ルイ・フイヤード監督『レ・ヴァンピール 吸血ギャング団』(1915-1916)のイルマ・ヴェップ役などで知られるミュジドラ(1889-1957)の監督作。スペインの王位継承権をめぐりドン・カルロス派[カルリスタ]とイザベル2世派が争ったカルリスタ戦争を題材に、若い役人(ウェバー)と彼を魅了するドン・カルロス派のミューズ(ミュジドラ)を描く。ミュジドラはミューズに多面的な性格付けをしている。
*上映素材には収録された伴奏音楽がついています。
上映協力:シネマテーク・ド・トゥールーズ
3スペインの祭 他(計79分)
- 2022年3月19日(土) 1:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月24日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
スペインの祭 La Fête espagnole(26分・DCP・無声・染色・部分)
物語映画にアヴァンギャルドな手法を取り入れたフランス印象主義の先駆的作品。ダンサーのソレダ(フランシス)に恋焦がれる2人の男(トゥル、モド)は決闘に臨むが…。監督は先鋭的な映画理論家でもあったジェルメーヌ・デュラック(1882-1942)。全篇1671mのうち、2020年に321m分の染色版可燃性フィルムが発見され、現存が確認されていた断片と合わせてシネマテーク・フランセーズが復元した最長版(全篇の3分の1に相当)を上映する。
シネマテーク・フランセーズ所蔵作品です。
This film has been restored by la Cinémathèque française.
太陽と影 Soleil et Ombre(53分・DCP・無声・染色・不完全)
スペインの地方が舞台。村の娘は闘牛士に恋心を抱いていたが、彼は旅行者の女性を気に入り…。ミュジドラが女性二人を一人で演じ分けている。闘牛士を演じたアントニオ・カニエロは実際に闘牛士として活躍していた。ミュジドラはロケーション撮影を好み、荒涼としたスペインの風景が鮮烈な印象を残す。シネマテーク・フランセーズ作製の染色復元版での上映。
*3月19日(土)の回は、湯浅ジョウイチ氏、鈴木真紀子氏による生伴奏付で上映。3月24日(木)の回は無音での上映です。
シネマテーク・フランセーズ所蔵作品です。
This film has been restored by la Cinémathèque française.
4微笑むブーデ夫人 他(計97分)
- 2022年3月19日(土) 6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月24日(木) 6:20 PM@長瀬記念ホール OZU
微笑むブーデ夫人 La Souriante Madame Beudet(43分・Blu-ray・無声・白黒)
妻を見下し抑圧する夫(アルキリエール)と苦悩する妻(デルモーズ)を描き、フェミニスト映画の先駆とも評される作品。コントラストの強烈な照明や、顔の歪んだクロースアップ、二重露光など、ありとあらゆる技法を駆使し、妻の自由への渇望や絶望、夫の醜悪さを表現している。『貝殻と僧侶』(1928)とならぶ、デュラックの代表作。
*上映素材には収録された伴奏音楽がついています。
魔王 Le Roi des Aulnes(54分・Blu-ray・白黒・不完全)
監督のマリー=ルイズ・イリブ(1894-1934)はルイ・フイヤード監督作品などに出演したのち、夫であるピエール・ルノワール(ジャン・ルノワールの兄)とともに製作会社を興して監督としても活躍した。本作はゲーテの詩によるシューベルトの歌曲『魔王』に着想を得た物語で、二重露光を多用して魔王を表現するなど、大胆な演出で魅せる。イリブは本作のドイツ語版も監督した。
5二重の愛Le Double Amour(107分・DCP・無声・染色)
- 2022年3月20日(日) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月25日(金) 4:00 PM@長瀬記念ホール OZU
ジャン・エプシュタインがアルバトロス社で撮った3作目の長篇で、愛する男のために犠牲となった女性(リセンコ)の苦難を、精巧な室内美術とともに格調高く描いたメロドラマ。ジャンの妹のマリー・エプシュタイン(1899-1995)によるオリジナル脚本で、彼女は兄の監督作での脚本の他、J・ブノワ=レヴィとの数々の協働でも知られる。シネマテーク・フランセーズによる染色復元版での上映。
*上映素材には収録された伴奏音楽がついています。
シネマテーク・フランセーズ所蔵作品です。
This film has been restored by la Cinémathèque française.
6美しき青春Hélène(109分・35mm・白黒)
- 2022年3月16日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月20日(日) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
グルノーブル大学で医学を学ぶエレーヌ(ルノー)を中心に、恵まれない境遇にあっても勉学に励む若者を、虚飾を排したリアリズムで描く。M・エプシュタインとブノワ=レヴィの共同監督作には、本作や『母の手』(1933)など、困難に直面し奮闘する若い女性に焦点を当てた作品も多い。M・エプシュタインは、戦後はシネマテーク・フランセーズで映画保存に尽力した。
7パリ1900年Paris 1900(83分・Blu-ray・白黒)
- 2022年3月22日(火) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月27日(日) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
ジャーナリスト出身のニコル・ヴェドレス(1911-1965)が1900年から1914年までのパリを捉えた約700本の記録・劇映画を編集し、ナレーションなども用いて当時の人々の生と戦争への予感を描き出した記録映画。クリス・マルケルが激賞し、アンドレ・バザンも「小説におけるプルーストに匹敵する」とその革新性を評した。記録映画『海藻』(1947)などで知られる女性監督ヤニック・ベロンも編集補として参加している。
⇩講演「ニコル・ヴェドレスによる映画」
講師:エミリー・コキ―、ベルナール・エイゼンシッツ、ローラン・ヴェルドレス
8オリヴィアOlivia(96分・DCP・白黒)
- 2022年3月18日(金) 6:20 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月27日(日) 2:30 PM@長瀬記念ホール OZU
女子寄宿学校を舞台に、女性教師(フィエール)に恋心を抱く生徒(オリヴィア)を描く。同性愛を正面から描いた先駆的な作品。戦後から1950年代にかけて商業的に成功したフランスで唯一の女性監督とされるジャクリーヌ・オードリー(1908-1977)は、撮影所でスクリプターや助監督として働き、監督の代理で現場を任せられるようになって監督への道が開けた。小説家コレットの作品を原作とした監督作も多い。日本では1952年に『處女オリヴィア』として公開。2019年作製の復元版での上映。
9シメオンSiméon(110分・35mm・カラー)
- 2022年3月17日(木) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月27日(日) 5:00 PM@長瀬記念ホール OZU
10歳のとき映画に黒人が登場しないことに違和感を持ち、映画監督を志したと語るユーザン・パルシー(1958-)は、『白く渇いた季節』(1989)でハリウッド・メジャー初の黒人女性監督となった。本作は故郷でもあるフランス領アンティル諸島を舞台に、霊魂となって蘇った音楽教師シメオン(デュヴェルジェ)とその弟子たちが、地元発祥の音楽であるズークを世界に広めようと奮闘する姿を描いた音楽映画。
⇩予告編
◆放浪する女性たち
『冬の旅』のようにあてのない旅をしたり、『ジャンヌ・モローの思春期』のように精神的に揺れ動いたりするなかで、男性の支配や規範に抗い、または逃れ出ようとする人々を描いた作品や、『奥様は妊娠中』のようにフィクション、ドキュメンタリーといった枠から離れ、自らの依って立つところを自ら作り出そうとしている作品などを上映する。女性監督が既存の基盤から離れて放浪のテーマを扱うとき、各々の作品で何が賭けられているのだろうか。
11冬の旅Sans toit ni loi(105分・DCP・カラー)
- 2022年3月26日(土) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
冬の南仏を放浪した18歳の少女モナ(ボネール)の最後の日々を、出会った人々の証言によって綴る。無関心や暴力、さらに飢えや寒さに直面するも、彼女は自由を望んで孤独を選んだ道を突き進んだ。ヴェネツィア国際映画祭金獅子賞受賞作品。アニエス・ヴァルダ(1928-2019)は、ヌーヴェルヴァーグの先駆となった『ラ・ポワント・クールト』(1955)でデビュー以来、60年以上にわたって活躍し、2017年にアカデミー名誉賞を贈られた。
上映協力:ザジフィルムズ
*3月26日(土) 3:00PMの回のチケットは完売しました。最新情報はチケットぴあのページをご覧ください。※3/23(水)更新
上映後、本特集の上映・企画パートナーであるシネマテーク・フランセーズのエミリー・コキー氏(オンライン出演)とQ&Aトークを開催します(30分~1時間ほどを予定)。また、Q&Aトークからの参加はできません。詳細はこちらをご覧ください。※3/24(木)更新
10ジャンヌ・モローの思春期L’Adolescente(94分・35mm・カラー)
- 2022年3月16日(水) 6:20 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月26日(土) 12:00 PM@長瀬記念ホール OZU
第二次世界大戦直前のフランス。12歳のマリー(ショヴォー)は、祖母(シニョレ)が住むフランス南部の小さな村で夏休みを過ごす。奔放で官能的な役柄で世界の映画ファンを魅了した大女優ジャンヌ・モロー(1928-2017)の監督第2作。自然豊かな田舎を舞台に繰り広げられる様々な形の生と死が、自然と人間をつなぐ神秘の営みとしてマリーの視点から捉えられ、思春期を迎えた少女が抱く動揺と大人への憧れが瑞々しく描き出される。
12グッバイ・ファーストラブUn amour de jeunesse(110分・DCP・カラー)
- 2022年3月17日(木) 6:10 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月23日(水) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
俳優や映画批評家として活躍し、短篇の監督を経て『すべてが許される』(2007)で長篇監督デビューしたミア・ハンセン=ラヴ(1981-)の長篇3作目。15歳のカミーユ(クレトン)は初恋の人シュリヴァン(ウルゼンドフスキー)との別れに絶望し、命を絶とうとまでする。4年後、カミーユは建築を学びながら、他者や外部の世界との繋がりを築き始めていた。女性が自分の人生を見出すまでを瑞々しく描いた名篇。
上映協力:マーメイドフィルム
13ガールフッドBande de filles(113分・Blu-ray・カラー・日本語字幕/英語字幕付 with English subtitles)
- 2022年3月18日(金) 3:00 PM@長瀬記念ホール OZU
- 2022年3月22日(火) 6:00 PM@長瀬記念ホール OZU
16歳のマリエム(トゥーレ)は3人の少女との出会いをきっかけに今までとは違う自分になろうとする。『燃ゆる女の肖像』(2019)がカンヌ国際映画祭で2冠に輝き、世界的に注目を集めるセリーヌ・シアマ(1978-)の長篇第3作。前2作で自伝的な要素を盛り込み、思春期におけるジェンダーとアイデンティティを題材として取り上げたシアマが、緩急を効かせた演出によって思春期の少女の悩みと衝動、解放感を描き出した青春映画。
上映協力:グッチーズ・フリースクール
14奥様は妊娠中Énorme(101分・Blu-ray・カラー)
- 2022年3月15日(火) 6:10 PM@長瀬記念ホール OZU
フレデリック(コーエン)は、妻クレール(フォイス)のキャリアのために子供を持たないことに合意していたが…。男女の役割が入れ替わったような夫婦が妊娠と出産に右往左往する姿を軽快なテンポで描いたコメディ。ソフィー・ルトゥルヌール(1978-)は、ドキュメンタリー、実験映画などで培った方法論を生かして独創的な映画製作を行い、本作で若手監督に贈られるジャン・ヴィゴ賞を受賞した。
■チケットは前売指定席券のみです。館内でのチケット販売・発券はありません。
■各回の開映後の入場はできません。
■前売指定席券の最新の完売情報は、チケットぴあのページをご覧ください。当館HPは情報の更新にタイムラグがございます。
2022年3月15日(火)
11:00 AM 開館
2022年3月16日(水)
11:00 AM 開館
2022年3月17日(木)
11:00 AM 開館
2022年3月18日(金)
11:00 AM 開館
2022年3月19日(土)
11:00 AM 開館
伴奏:湯浅ジョウイチ、鈴木真紀子 3スペインの祭 太陽と影
2022年3月20日(日)
11:00 AM 開館
2022年3月22日(火)
11:00 AM 開館
2022年3月23日(水)
11:00 AM 開館
2022年3月24日(木)
11:00 AM 開館
2022年3月25日(金)
11:00 AM 開館
2022年3月26日(土)
11:00 AM 開館
*上映後トークあり 11冬の旅
2022年3月27日(日)
11:00 AM 開館
生伴奏付上映出演者
湯浅ジョウイチ(ゆあさ・じょういち)/作曲・編曲、ギター
1987年、東京国際映画祭でグリフィス監督の『國民の創生』の楽士を務めて以来、無声映画期音楽の復元・作/編曲を行い、後に和洋楽団カラード・モノトーンを結成。当時の再現演奏ができる唯一の楽士。日仏連携イベント「ジャポニスム2018」をはじめ欧米への招聘も受け精力的に活動している。
鈴木真紀子(すずき・まきこ)/フルート
桐朋学園大学音楽学部卒業。フルートを峰岸壮一氏に師事。卒業後、無声映画専門和洋楽団カラード・モノトーンのメンバーとして活動。「ジャポニスム2018」では、パリを始め四都市での公演を大成功に収め、帰国後、楽長の湯浅氏と共に総理官邸での感謝の集いに招聘。
チケットは前売指定席券のみ販売
3月8日(火)以降、毎週火曜日10:00amより、チケットぴあにて翌週(火~日)上映回の前売指定席券(310席・全席指定席)を販売します。
[Pコード:551-949]
チケットは前売指定席券のみです。館内でのチケット販売・発券はありません。
障害者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児・優待の方も前売指定席券をお求めください。
前売料金 *別途手数料がかかります。
一般:520円/高校・大学生・65歳以上:310円/小・中学生:100円
/障害者(付添者は原則1名まで)・キャンパスメンバーズ・未就学児・優待:無料(*手数料のみかかります)
♪生伴奏付上映の回
一般:1,050円/高校・大学生・65歳以上:840円/小・中学生:600円
/障害者(付添者は原則1名まで)・未就学児・優待:無料(*手数料のみかかります)
/キャンパスメンバーズ(教職員):500円/キャンパスメンバーズ(学生):400円
・未就学児、優待の方は「障害者または付添者等」券をお求めください。
・料金区分の違う前売指定席券では入場できません。差額のお支払いで観覧することはできません。
・学生、65歳以上、障害者、キャンパスメンバーズ、優待の方は証明できるものをご提示ください。ご提示のない方は入場できません。
・原則払い戻しはいたしません。ただし、感染症の状況に応じて変更することがございます。その場合は、HPにて発表いたします。
下記に該当する方は購入をお控え願います。
新型コロナウイルス感染症について
・陽性判定、あるいは医師に自宅待機指示を受けている方
・検査結果待ち、あるいは体調不良の諸症状がある方
・ご自身の身近に感染の疑いがある方
・過去14日間以内に、陽性の方と濃厚接触がある方、感染が拡大している国・地域への訪問歴がある方
前売指定席券の購入方法
セブン-イレブン(店頭のマルチコピー機)で購入
各回の上映1時間前まで
チケットぴあのサイトで購入(https://w.pia.jp/t/nfaj-france/)
購入時期によってご利用可能な決済方法が異なります。上映当日はクレジットカードまたはちょコム決済で各回の上映1時間前まで購入可能です。
決済方法によって1件につき決済手数料がかかる場合があります。
購入方法別の手数料一覧はこちらをご覧ください。
・前売料金に加え、1枚につき発券手数料110円がかかります。
・必ず紙のチケットを発券してからご来館ください。
・購入サイトは準備でき次第アップされますが、ご利用は3月8日(火)10:00amからです。
・チケットぴあのサイトは毎週火・水2:30am ~ 5:30amはシステムメンテナンスのため受付休止となります。
・セブン-イレブンでの購入では座席選択ができません。全体的に散らばるよう自動で割り振られます。
・手数料等の詳細や購入方法に関する最新情報については、チケットぴあのサイトhttps://t.pia.jp/をご覧ください。
・本前売指定席券購入に、システム利用料はかかりません。
入場方法
・前売指定席券は来館前に必ず発券をお願いします。
・開場は開映30分前です。
・各回の開映後の入場はできません。
Q&Aトーク開催のお知らせ ※3/24(木)更新
3月26日(土)3:00pmから上映『冬の旅』(アニエス・ヴァルダ監督)の上映後、本特集の企画・上映パートナーであるシネマテーク・フランセーズのエミリー・コキー氏(オンライン出演)と、Q&Aトークを開催します。『冬の旅』を鑑賞されるお客様はそのままご参加いただけます。
オンラインゲスト:エミリー・コキー(Emilie Cauquy、シネマテーク・フランセーズ キュレーター)
司会:坂本安美(アンスティチュ・フランセ日本 映画プログラム主任)
時間は30分~1時間ほどを予定しております。
※3月26日(土)3:00pm『冬の旅』のチケットはすでに完売しております。また、Q&Aトークからの参加はできません。
マスク着用のない方の入館をお断りします。
当館の新型コロナウイルス感染症拡大防止策
・来館者全員への検温を実施。
・館内各所に手指用消毒液を設置。
・清掃・消毒を強化。
・ホール内の換気を強化。
・スタッフはマスク・手袋等を着用して対応。
・受付などの対面場所に飛沫ガードを設置。
ご来館の皆様へのお願い
・発熱や風邪などの症状がある方は、来館をお控えください。
・咳エチケットにご協力ください。
・館内で体調を崩された場合は、スタッフにお知らせください。
・こまめな手洗いや手指の消毒にご協力ください。
・入退場やご観覧の際は、互いに適切な距離を保つようお願いいたします。
・ロビー等での飲食は、蓋の閉まる飲み物以外は禁止にさせていただきます。
・感染発生時の入館者追跡のため、ご自身で入館日時の記録をお願いいたします。
上映以外に関する当館の対策およびお願いにつきましては、こちらをご覧ください。