過去の展示
- 2018.12.12 - 2019.1.16 会場:アーツ千代田 3331
※館外での開催になりますのでご注意ください
国立映画アーカイブ開館記念
映画ポスター モダン都市風景の誕生
NFAJ所蔵《みそのコレクション》より
Inaugurating NFAJ:
Film Posters – The Birth of Modern City Landscape
From NFAJ’s Kyohei Misono Collection
概要
- 会期:
- 2018年12月12日(水)-2019年1月16日(水)
※2018年12月29日(土)~2019年1月3日(木)は休館
- 開室時間:
- 午前10時―午後7時
- 料金:
- 無料
- 主催:
- 国立映画アーカイブ
大正・昭和初期モダンの粋を集めて 戦前期の貴重な映画館写真も公開
映画ポスターは本来、映画作品の宣伝材料として印刷され、映画館や街角に貼られ、上映終了とともに役割を終えます。また、そうした実用性を持つ一方、それ自体の高い芸術性やユニークなデザインが人々に強い印象を与えることもあります。とりわけ1910年代から1930年代には、映画はモダニズム文化の象徴となり、そのポスターも、東京をはじめとする近代の都市風景の大きな要素となりました。
この2018年4月に設立された国立映画アーカイブ(旧・東京国立近代美術館フィルムセンター)は、映画のフィルムを文化財として収集・保存し、積極的な上映活動を続けてきた日本で唯一の国立映画機関です。そして当館のもう一つのコレクションの柱が、ポスター・スチル写真・シナリオ・プレス資料・機材・書籍といった映画資料です。当館ではこうした資料についても、アクセシビリティを高めるためのデジタル化を進めています。ポスターに関しては現在約59,000点という所蔵数を誇りますが、デジタル化を通じて高度な複製品を作れるようになったことで、展示室を飛び出し、ポスターを再び街中に連れ戻すことができるようになりました。
展示されるポスター24点のほとんどは、稀代の映画資料収集家・御園京平氏(1919-2000)が旧蔵し、当館の映画資料の礎をなす「みそのコレクション」から選ばれたものです。また、往年の東京の映画館の記録写真についても、デジタル技術を用いた新機軸の展示を行います。小さな展覧会ですが、映画ポスターの魅力や写真資料の歴史的な価値を感じていただくとともに、近代都市の発展とともに人々を魅了してきた映画文化の豊かさを再発見していただければ幸いです。
《みそのコレクション》とは
《みそのコレクション》とは、映画資料の個人収集家だった御園京平氏(1919-2000、本名・月村吉治)が生涯をかけて収集したポスター、プログラム(チラシ、パンフレットを含む)、スチル写真、図書など、約60,000点からなり、現在では国立映画アーカイブの最も重要なペーパー・コレクションのひとつとなっています。
『東京祭』(1933年、牛原虚彦監督)
『不思議の国のアリス』(日本公開1934年、ノーマン・Z・マクラウド監督)
『チャプリン大会』(1919年)
『コスモポリス』(日本公開1935年、カール・ハートル監督)
『コンチネンタル』(日本公開1935年、マーク・サンドリッチ監督)
『浅草の灯』(1937年、島津保次郎監督)
トークイベント
▶12月22日(土)14時~ 会場:アーツ千代田 3331 1階ラウンジ
記録映画からみた東京の都市風景
とちぎあきら氏(フリーランス・フィルムアーキビスト)
近代を迎えた大都市・東京のさまざまな風景を、国立映画アーカイブの所蔵する『帝都復興』『小林富次郎葬儀』 『大震災以前 帝都の壯觀』などの貴重な記録映画とともに散策しませんか。この時代の数々の記録映画を調査してきたフィルムアーキビストがナビゲートします。
※申込不要、参加無料
アーツ千代田 3331 3331 Arts Chiyoda
▶会場
アーツ千代田 3331 3331 Arts Chiyoda
〒101-0021 東京都千代田区外神田6‐11‐14
▶交通
東京メトロ銀座線末広町駅4番出口より徒歩1分
東京メトロ千代田線湯島駅6番出口より徒歩3分
都営大江戸線上野御徒町駅A1番出口より徒歩6分
JR御徒町駅南口より徒歩7分
JR秋葉原駅電気街口より徒歩8分
JR御茶ノ水駅聖橋口より徒歩15分