料金=一般200円(100円)/大学生・シニア70円(40円)/高校生40円(20円)/小・中学生無料
- 料金は常設展「展覧会 映画遺産」の入場料を含みます。
- ( )内は20名以上の団体料金です。
- フィルムセンター大ホール/小ホールで映画をご覧になった方は当日に限り、半券のご提示により団体料金が適用されます。
- シニア(65歳以上)の方は、必ず年齢を証明できるものをご提示ください。
開室時間:午前10時30分-午後6時(入場は午後5時30分まで)
休室日:毎週月曜日および12月28日(日)―1月5日(月)、1月26日(月)-2月2日(月)
奇しくも同じ年に生れ、ともに松竹蒲田撮影所で監督デビューを飾った二人の偉大なシネアスト――小津安二郎(1903‐1963)と清水宏(1903‐1966)。蒲田時代の彼らが時代劇からカレッジもの、メロドラマ、ナンセンス・コメディまで実に多彩なジャンルの無声映画に取り組んだことはよく知られています。大船の新撮影所がオープンするまでの約10年間に彼らが手がけた作品は長篇・短篇をあわせて、小津が生涯に残した監督作54本のうちの35本、清水による監督作163 本のうちの96本にも及ぶものであり、この時代の試作と実験が二人の映画キャリアに大きな位置を占めていることは疑いえません。
しかし、その時代はまた一方で、後の映画ファンや研究者たちにとってその実際の作品を目にすることの困難な空白の時代でもあります。小津の失われた17本のタイトル全てが蒲田時代の作品に集中しているうえ、清水による蒲田時代の現存作品もわずかに11本を数えるに過ぎません。
小津と清水の生誕100年を記念して開かれる本展は、国立国会図書館寄贈の戦前資料と御園京平氏旧蔵のみそのコレクションを中心に、フィルムセンターが所蔵するスチル写真や当時の映画館プログラムなどのビジュアルな資料によって、二人の蒲田時代の足跡を回顧するものです。関連の上映企画「小津安二郎の藝術」(共催:松竹株式会社)、「清水宏 生誕100年」(共催:特定非営利活動法人東京フィルメックス実行委員会)とあわせて、日本映画が誇る巨匠たちの作品世界を理解するための一助となれば幸いです。