原作:島崎藤村(1929~35年)
「木曽路はすべて山の中である」に始まり、幕末から明治にかけての世の変貌に揺れる山深い町の人間たちを描いた近代文学の巨篇に、独立プロ運動ののろしを上げた新藤=吉村のタッグが挑んだ野心作。築地小劇場での初演(1934年)から主人公の青山半蔵を演じてきた滝沢修など、劇団民芸の総出演を得て、高い洗練に持ち味のあったそれまでの吉村作品とは異なる骨太の群像劇となった。
小ホール
夜明け前
原作:島崎藤村(1929~35年) ‘53(近代映画協会=劇団民芸)(監)吉村公三郎(脚)新藤兼人(撮)宮島義勇(美)丸茂孝(音)大澤壽人(出)滝澤修、伊達信、細川ちか子、小夜福子、乙羽信子、山内明、宇野重吉、北林谷栄、垂水悟郎、芦田伸介、下元勉 ■(監)=監督 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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