原作:谷崎潤一郎(1924年)
ひとりの少女を庇護して育てながら、いつしか逆にその魅力の前に身を滅ぼしてしまう哀れな男を描いた谷崎文学の3度目の映画化である。いずれも大映作品で、京マチ子、叶順子に続いて、原作では数え年15歳の小悪魔ナオミに扮したのは21歳の安田(大楠)道代。他にも『刺青』や『卍』など、谷崎の綴る過剰な愛の世界は、増村保造監督の絶好の主題であった。
小ホール
痴人の愛
原作:谷崎潤一郎(1924年) ’67(大映東京)(監)増村保造(脚)池田一朗(撮)小林節雄(美)間野重雄(音)山本直純(出)小沢昭一、安田道代、田村正和、倉石功、村瀬幸子、清川玉枝、内田朝雄 ■(監)=監督 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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