原作:伊藤左千夫「野菊の墓」(1906年)
15歳の少年・政夫と2歳上の従姉・民子の淡い恋を描き、伊藤左千夫の小説デビューとなった純愛譚。数十年ぶりに帰郷した老人が夭折の恋人を思い出すという形式を取り、回想シーンをアルバム写真のように楕円のマスクで囲む画面作りなどは木下恵介らしい実験精神である。原作の舞台は千葉県だが、映画では木下がロケ地として好んだ信州になっている。
小ホール
野菊の如き君なりき
原作:伊藤左千夫「野菊の墓」(1906年) ’55(松竹大船)(監)(脚)木下惠介(撮)楠田浩之(美)伊藤熹朔(音)木下忠司(出)有田紀子、田中晋二、笠智衆、田村高廣、小林トシ子、杉村春子、雪代敬子、山本和子、浦邊粂子、松本克平、本橋和子、高木信夫、渡邊鐵弥 ■(監)=監督 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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