原作:夏目漱石(1905年)
戦前のP.C.L.作品(1936年)以来のリメイクで、市川崑にとっては、『こころ』(1955年)以来の漱石作品の映画化である。さまざまな些事がとりとめもなく語られるという、この物語の特性を活かしつつシナリオ化したのは、文芸映画の経験も豊富な八住利雄。原作の底流をなす文明批評よりも、ほのかなおかしみを漂わせる作品に仕上がっている。
小ホール
吾輩は猫である
原作:夏目漱石(1905年) ’75(芸苑社) (監)(脚)市川崑(脚)八住利雄(撮)岡崎宏三(美)西岡善信(出)仲代達矢、島田陽子、三波伸介、岡田茉莉子、波乃久里子、篠ヒロコ、伊丹十三、前田武彦、岡本信人、篠田三郎、左とん平、岡田英次 ■(監)=監督 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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