原作:樋口一葉「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」(1894~95年)
明治の東京の情景描写に長けた樋口一葉の、3つの短篇小説を原作とするオムニバス映画。シナリオは水木・井手という人気脚本家がコンビで執筆したが、下町の言葉に造詣の深い文人・久保田万太郎が脚本の監修者として名を連ねた。文学座の名優たちが演じる庶民の女たちの悲哀を、今井正はてらいのない正攻法の演出でまとめ上げている。
小ホール
にごりえ
原作:樋口一葉「十三夜」「大つごもり」「にごりえ」(1894~95年) ’53(文学座=新世紀映画社)(監)今井正(脚)水木洋子、井手俊郎(撮)中尾駿一郎(美)平川透徹(音)團伊玖磨(出)田村秋子、丹阿彌谷津子、久我美子、中村伸郎、竜岡晋、淡島千景、杉村春子、賀原夏子、山村聰 ■(監)=監督 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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