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大ホール上映作品


ゴーモン映画秀作選

Gaumont Presents More


本特集では、「ゴーモン映画の100年 フランス映画の100年」で好評を博したものの
うちから、イヴ・ロベール、ジョルジュ・ロートネル、モーリス・ピアラ、ベルトラ
ン・タヴェルニエらの作品をアンコール上映いたします。「未知のグレミヨンとヴィ
ゴ」(G-20)の番組については、二つに分け、それぞれに「ゴーモンのG」を併映し
ます(A-2とA-8)。また、近年のゴーモン/フランス映画界を代表する、リュック・
ベッソン(A-1)、ジャン=マリー・ポワレ(A-3)の監督作を追加上映します。


サブウェイ SUBWAY 謎の金庫破りフレッド、裕福な人妻エレーナ、パリの地下鉄に住みつく不思議な人物 たち、地下鉄警察らが織りなす「新感覚」のフランス映画。リュック・ベッソン監督 はこの後、「グラン・ブルー」('88)、「ニキータ」('90)でフランス映画の新し い旗手となった。「アジャーニはこの作品によって、自らがヨーロッパ映画界で最も 多才にして最も美しい女優であることを再び証明した」(ジェフ・アンドルー)とい う評価もある。(102分・カラー・日本語字幕付き) '84(監)(脚)リュック・ベッソン(美)アレクサンドル・トローネ(出)クリストフ・ラ ンベール(クリストファー・ランバート)、イザベル・アジャーニ、ジャン=ユーグ・ アングラード、ジャン・レノ A-1 2/13(火)3:00pm 2/14(水)6:30pm
ゴーモンのG G COMME GAUMONT (64分・カラー・日本語字幕付き) 混血児ダイナ DAINAH LA METISSE 「父帰らず」('30)に続くジャン・グレミヨンのトーキー第2作であるこの作品は、 「前作が当たらなかったために仕方なく撮った商業作」と書く批評家もいるが、主人 公ダイナの愛人となるシャルル・ヴァネルの初期の演技を見られるだけでも貴重なも のである。 '31(監)ジャン・グレミヨン(脚)シャルル・スパーク(撮)ジョルジュ・ペリナル、ル イ・パージュ(出)ローランス・クラヴィウス、シャルル・ヴァネル(50分・白黒・英 語字幕付き) A-2(計114分) 2/13(火)6:30pm
おかしなおかしな訪問者 LES VISITEURS 12世紀の騎士が現代のフランスにタイムスリップして引き起こす珍騒動を描く。フラ ンスでは過去25年間で最大級のヒット作となり、1,300万枚のチケットセールスを記 録した。監督のジャン=マリー・ポワレは大プロデューサー、アラン・ポワレの息子。 (107分・カラー・日本語字幕付き) '92(監)ジャン=マリー・ポワレ(脚)ジャン=マリー・ポワレ、クリスチャン・クラ ヴィエ(出)クリスチャン・クラヴィエ、ジャン・レノ、マリー=アンヌ・シャゼル、 ヴァレリー・ルメルシェ A-3 2/14(水)3:00 pm 2/17(土)1:00 pm
ノッポで金髪で黒い靴をはいている男 LE GRAND BLOND AVEC UNE CHAUSSURE NOIRE ロートネル作品で有名なミレーユ・ダルクをイヴ・ロベールが演出した秀作。スパイ どうしの出世合戦に巻き込まれたノッポで金髪で黒い靴をはいた音楽青年と女スパイ の思惑のすれ違いが、何とも言えぬおかしさとなって現れる。日本ではなじみの薄い ピエール・リシャールのおとぼけぶりや、最近ではパトリス・ルコント作品で有名な ジャン・ロシュフォール、そしてベルナール・ブリエといった面々の演技は絶品。 (90分・カラー・英語字幕付き) '72(監)(脚)イヴ・ロベール(脚)フランシス・ヴェベール(撮)ルネ・マトラン(出)ミ レーユ・ダルク、ピエール・リシャール、ベルナール・ブリエ、ジャン・ロシュフォー ル A-4 2/15(木)3:00pm
ハジキを持ったおじさんたち LES TONTONS FLINGUEURS ジョルジュ・ロートネルといえば、やはりミレーユ・ダルクとのコンビによる「女王 陛下のダイナマイト」('66)や「牝猫と現金」('67)などの、おとぼけアクション・ コメディが有名だが、これはダルクが登場する前の作品で、監督の名を一躍、高らし めた。死ぬ間際の昔のヤクザ仲間に呼ばれ、フェルナンは仕方なく修道院育ちの娘を 引き取ることになる。だが父親は現役のヤクザだったため、いつのまにか縄張り争い に巻き込まれる。(111分・白黒・英語字幕付き) '63(監)ジョルジュ・ロートネル(脚)ミシェル・オディアール(撮)モーリス・フェルー (出)リノ・ヴァンチュラ、ベルナール・ブリエ、F・ブランシュ、C・リッシュ A-5 2/15(木)6:30pm
刑事物語 POLICE 「悪魔の陽の下で」('86)の前作として、モーリス・ピアラ監督が撮った長篇7作目。 ドパルデュー扮する麻薬係の刑事と容疑者の愛人ソフィー・マルソーの、真実と嘘を めぐる闘いをリアルな映像で描いていく。ピアラ特有の即興演出による緊張感が、こ の作品では役者たちによる緊密な演技によって醸し出される。ソフィー・マルソーと サンドリーヌ・ボネールという、今の仏映画を代表する若手二大女優が顔を合わせて いることも珍しい。(114分・カラー・英語字幕付き) '85(監)(脚)モーリス・ピアラ(脚)C・ブレイヤ、S・ダントン、ジャック・フィエス キ(出)ジェラール・ドパルデュー、ソフィー・マルソー、サンドリーヌ・ボネール A-6 2/16(金)3:00pm
甘やかされた子供たち DES ENFANTS GATES 「田舎の日曜日」('83)で日本でも名の知れたベルトラン・タヴェルニエ監督の長 篇4作目。家庭も仕事も順調な映画監督が、次回作のシナリオを書くためアパートを 借りた。そこで出会った女性は失業中。アパートの賃貸人組合への勧誘をきっかけに、 2人は愛人関係になる。当時フランスで社会問題になっていた事柄に、何の不満もな い男が直面し、現実に目覚める……。(115分・カラー・英語字幕付き) '77(監)(脚)ベルトラン・タヴェルニエ(脚)C・パスカル、C・デュブルイユ(撮)アラ ン・ルヴァン(出)クリスティーヌ・パスカル、ミシェル・ピコリ、ミシェル・オーモ ン A-7 2/16(金)6:30pm
ゴーモンのG G COMME GAUMONT (64分・カラー・日本語字幕付き) 未知のジャン・ヴィゴ RARE FILMS BY JEAN VIGO 29歳で夭折し、生涯に4本の作品しか撮れなかったヴィゴの劇映画2本が商業公開され た現在、日本未公開なのはこの2作品。処女作「ニースについて」を撮る前、ニース のヴィクトリーヌ撮影所でキャメラ助手として働いていたヴィゴはボリス・カウフマ ンと知り合い、監督デビューした。「水泳選手タリス」は、ブリュッセルで出会った ジェルメーヌ・デュラックにより依頼された作品。水中撮影の見事な映像に、のちの 「アタラント号」を想起することもできる。ニースについて A PROPOS DE NICE '30(監)(脚)ジャン・ヴィゴ(撮)ボリス・カウフマン(34分・16fps・無声・白黒) 水泳選手タリス TARIS OU LA NATATION '32(監)(脚)ジャン・ヴィゴ(撮)ボリス・カウフマン(出)ジャン・タリス(9分・白黒・ 英語字幕付き) A-8(計107分) 2/17(土)4:00pm
ゴーモンのG G COMME GAUMONT ゴーモン社の創業百年を記念して製作されたアンソロジー映画。社のシンボル・マー クである"G"に関係のある言葉をテーマに選び、それぞれのテーマに沿って、百年間 に同社が発表してきたさまざまな作品の断片を見せていく。なお、今回は英語国際版 "G for Gaumont"を上映するが、オリジナルはフランス語版。製作には、当然ながら シネマテーク・ゴーモンが全面的に協力している。(64分・カラー・日本語字幕付き) '94(監)ピエール・フィリップ(調)(編)ベアトリス・ヴァルバン(音)ディディエ・ゴレ

1950年代の青空(マスムラ)と太陽(ナカヒラ)

Brighter Summer Days: Films by Yasuzo Masumura

and Ko Nakahira in the late 50s

戦後日本映画の黄金時代に、大映と日活の各撮影所で、それまでとは一線を画する明 るく若々しい日本人像を登場させ、新感覚の自由な映画話法に挑戦しようとした二人 の先駆的作家--増村保造と中平康。この特集では、それぞれのデビュー作を含めて 彼らが1950年代後半に発表した作品17本を連続上映します。「青空娘」(増村)と 「太陽族」映画(中平)に象徴される昭和30年代前半の光と影をご堪能ください。 くちづけ 助監督時代から将来を嘱望されていた増村保造の第一回監督作品。選挙違反の父と汚 職で逮捕された父。互いに犯罪者を親にもつ、若い男女が拘置所で知り合い恋をする。 イタリア留学から帰国した増村は、この通俗的な物語を、情緒を排した乾いたタッチ でスピーディーに描き、戦後の新世代の登場を高らかに宣言した。(74分・白黒) '57(大映)(監)増村保造(企)原田光夫(原)川口松太郎(脚)舟橋和郎(撮)小原譲治(美) 下河原友雄(音)塚原皙夫(出)川口浩、野添ひとみ、三益愛子、小沢栄太郎、河原侃二、 村瀬幸子 B-1 2/20(火)3:00Pm 2/29(木)6:30pm 3/21(木)3:00pm
青空娘 祖母を亡くした娘は伊豆から東京の父の家へ向かうが、正妻の子でない彼女は、一家 からは家政婦扱いを受けることになる。しかし、「青空のごとく生きる」と宣言した 彼女は、その言葉どおり劣悪な環境や湿った感情に屈することなく、堂々と明日に向 かって歩いていく。若尾文子との初顔合わせ、また新鋭脚本家、白坂依志夫と初めて コンビを組んだ作品。(88分・カラー) '57(大映)(監)増村保造(企)藤井浩明(原)源氏鶏太(脚)白坂依志夫(撮)高橋通夫(美) 柴田篤二(音)小杉太一郎(出)若尾文子、川崎敬三、菅原謙二、三宅邦子、信欣三、東 山千栄子、沢村貞子 B-2 2/21(水)3:00pm 3/1(金)6:30pm 3/22(金)3:00pm
暖流 1939年に松竹で映画化された同名作品(吉村公三郎監督)は、戦前の名作として知ら れている。その同じ岸田国士の原作に増村・白坂コンビが挑戦し、見事に彼らの青春 を描いてみせた躍動感に満ちた作品である。左幸子が扮する石渡ぎんの、昂然たる生 へのエネルギーは、戦後の若々しい息吹を表しているともいえるだろう。(94分・カ ラー) '57(大映)(監)増村保造(企)塚口一雄(原)岸田国士(脚)白坂依志夫(撮)村井博(美) 柴田篤二(音)塚原皙夫(出)根上淳、野添ひとみ、左幸子、小川虎之助、村田知英子、 船越英二、品川隆二 B-3 2/22(木)3:00pm 3/2(土)4:00pm 3/23(土)1:00pm
氷壁 原作は井上靖の同名人気小説。新藤兼人の脚本を得て、この時期、新進気鋭の増村が やや抑えたタッチで撮り上げた大映ビスタビジョンによる大作。美しい人妻=山本富 士子をめぐる二人の若者の葛藤が、冬山登山におけるザイル切断事故を背景に描かれ ている。井上文学のポエジーをドラマ化することに苦心したと増村は述懐している。 (96分・カラー) '58(大映)(監)増村保造(企)米田治(原)井上靖(脚)新藤兼人(撮)村井博(美)下河原 友雄(音)伊福部昭(出)山本富士子、菅原謙二、野添ひとみ、川崎敬三、上原謙、山茶 花究、浦辺粂子 B-4 2/23(金)3:00pm 3/5(火)6:30pm 3/26(火)6:30pm
巨人と玩具 高度成長期に向かいつつあるわが国の世相を、宣伝合戦に明け暮れる製菓会社を舞台 に大胆に戯画化してみせた増村・白坂コンビの50年代の代表作。猛然と機関銃のよう に繰り出されるセリフや、人物間の妥協のない対立は、いわゆる日本的な曖昧さを拒 否しており、解き放たれた「個性」の昂揚感にみちている。(95分・カラー) '58(大映)(監)増村保造(企)藤井浩明(原)開高健(脚)白坂依志夫(撮)村井博(美)下 河原友雄(音)塚原皙夫(出)川口浩、野添ひとみ、伊藤雄之助、高松英郎、小野道子、 山茶花究、信欣三 B-5 2/24(土)1:00pm 3/6(水)6:30pm
不敵な男 新宿の街を闊歩するチンピラ青年の生態を、当時の最新風俗をまじえながら、増村一 流の突き放した視点で描いた作品。上京してきた田舎娘を騙して売り飛ばす激しい描 写から始まる物語は、やがて彼の過去やその環境を描きつつ、騙したはずの女への彼 のこだわりを示すことで恋物語を奏ではじめる。(85分・白黒) '58(大映)(監)増村保造(企)原田光夫(脚)新藤兼人(撮)村井博(美)下河原友雄(音) 塚原皙夫(出)川口浩、野添ひとみ、永井智雄、岸田今日子、市田ひろみ、川上康子、 船越英二、大山健二 B-6 2/27(火)3:00pm 3/7(木)6:30pm 3/27(水)6:30pm
親不孝通り 銀座の飲み屋を根城に、ボーリングやナンパに時間をつぶしている大学生たちの生態。 そのなかのリーダー格の青年は姉を捨てた男への復讐を誓い、計画的に男の妹を誘惑 して棄てるのだが…。娘は彼の子供を産むと宣言する。困難な事態のなかでの、自己 達成という増村的な主題もかいまみえてくる。(80分・白黒) '58(大映)(監)増村保造(企)塚口一雄(原)川口松太郎(脚)須崎勝彌(撮)村井博(美) 間野重雄(音)池野成(出)川口浩、野添ひとみ、桂木洋子、船越英二、小林勝彦、三角 八郎、市川和子 B-7 2/28(水)3:00pm 3/8(金)6:30pm 3/28(木)6:30pm
最高殊勲夫人 同じ家同志の兄弟と姉妹の結婚話。そしてこのカップルは、代々同じ商事会社の営業 部長と秘書の組み合わせでもある。その三人目の結婚だが…。たわいもない物語をス ピード感一杯にコミカルに描いた作品。話の内容よりも表現そのもので楽しませる、 ジャズのような作品だとの評が残されている。(95分・カラー) '59(大映)(監)増村保造(企)藤井浩明(原)源氏鶏太(脚)白坂依志夫(撮)村井博(美) 下河原友雄(音)塚原皙夫(出)若尾文子、川口浩、丹阿弥谷津子、船越英二、北原義郎、 近藤美恵子 B-8 2/29(木)3:00pm 3/9(土)4:00pm 3/29(金)6:30pm
氾濫 中年男性の欲望と意識を明確な方法論に基づいて克明に描き、話題となった伊藤整の 同名小説の映画化。「巨人と玩具」の系列に属する作品。新製品を開発して重役となっ た技術者一家の崩壊を日本の化学工業界の現状を背景に描き、二人の技術者の対比の なかに現代の歪みを映し出している。(97分・カラー) '59(大映)(監)増村保造(企)藤井浩明(原)伊藤整(脚)白坂依志夫(撮)村井博(美)渡 辺竹三郎(音)塚原皙夫(出)佐分利信、若尾文子、沢村貞子、川崎敬三、左幸子、叶順 子、中村伸郎 B-9 3/1(金)3:00pm 3/19(火)6:30pm 3/30(土)1:00pm
美貌に罪あり 蘭作りで有名な園芸一家の美人姉妹、その妹に心をよせる農夫の姿などを、東京近郊 の田園風景を背景に描いたオール・スター作品。庭園を売却し離散していく一家を描 いた田中澄江の脚本は「桜の園」を思わせる構成だが、増村は情緒に流れそうな部分 を極力切り捨てシャープな感覚でまとめている。(87分・カラー) '59(大映)(監)増村保造(企)原田光夫(原)川口松太郎(脚)田中澄江(撮)村井博(美) 渡辺竹三郎(音)塚原皙夫(出)山本富士子、若尾文子、杉村春子、川口浩、野添ひとみ、 川崎敬三、勝新太郎 B-10 3/2(土)1:00pm 3/20(祝)4:00pm 3/30(土)4:00pm
狂った果実 真夏の葉山海岸を舞台に、一人の魅惑的な娘をめぐる兄弟の欲望と裏切りを描く。" 太陽族"ブームを見越して急遽企画された本作品は、新人・中平康を一躍「増村・中 平時代」なる流行の核に押し上げ、フランスでは来るべきヌーヴェル・ヴァーグの作 家たちの注目を集めることとなった。(86分・白黒) '56(日活)(監)中平康(製)水の江滝子(原)(脚)石原慎太郎(撮)峰重義(美)松山崇(音) 佐藤勝、武満徹(出)北原三枝、石原裕次郎、津川雅彦、岡田真澄、芦田伸介 B-11 2/20(火)6:30pm 3/5(火)3:00pm 3/21(木)6:30pm
狙われた男 白昼、銀座裏路地の美容院でマダムが殺された。商店街の住人たちへの警察の聞き込 みが進むなか、前科を持つ一人の青年に疑惑の眼が集中する。急ピッチで企画、公開 に至った「狂った果実」に先だって製作された中平康の初監督作品。(68分・白黒) '56(日活)(監)中平康(製)水の江滝子(脚)新藤兼人(撮)中尾駿一郎(美)松山崇(音) 川上義彦(出)牧眞介、天路圭子、南寿美子、内藤武敏、市村俊幸、殿山泰司、浜村純、 北林谷栄 B-12 2/21(水)6:30pm 3/6(水)3:00pm 3/22(金)6:30pm
夏の嵐 姉の婚約者となって現れた男と、彼との間に知られざる過去を持つヒロイン。再会し た二人が重ねる自虐的な逢いびきを描く。中平が手がけたもう一本の「太陽族映画」 の企画であり、ルキノ・ヴィスコンティの同名作品に触発されたという学生作家深井 迪子の小説を、「狂った果実」とは対照的なスタイルで映画化している。(86分・白 黒) '56(日活)(監)中平康(製)高木雅行(原)深井迪子(脚)長谷部慶治(撮)横山実(美)松 山崇(音)真鍋理一郎(出)北原三枝、三橋達也、津川雅彦、北林谷栄、小園蓉子、金子 信雄、汐見洋 B-13 2/22(木)6:30pm 3/7(木)3:00pm 3/23(土)4:00pm
街燈 男女交際のきっかけを目当てに故意に定期券を落とす遊びがめぐりあわせた二組の恋 の行方を中心に、都会の様々な人間模様を描く。中平が手がけた数ある文芸作品の映 画化の一つであると同時に、初期の作品の中でも自ら意欲的に取り組んだ企画である。 (91分・白黒) '57(日活)(監)中平康(製)大塚和(原)永井龍男(脚)八木保太郎(撮)間宮義雄(美)松 山崇(音)佐藤勝(出)葉山良二、南田洋子、月丘夢路、岡田真澄、草薙幸二郎、中原早 苗、小沢昭一、芦田伸介 B-14 2/23(金)6:30pm 3/8(金)3:00pm 3/26(火)3:00pm
殺したのは誰だ 烈しい顧客獲得競争に敗れ疲弊した初老の自動車セールスマンに、交通事故を装った 保険金詐欺への誘いがかかる。「狙われた男」同様、スリラーと社会劇が同居する新 藤兼人のオリジナル・シナリオを、全篇にわたるパン・フォーカス、クライマックス の細密なモンタージュなど、鮮やかな技法を駆使して映像化している。(91分・白黒) '57(日活)(監)中平康(製)浅田健三(脚)新藤兼人(撮)姫田真佐久(美)松山崇(音)伊 福部昭(出)菅井一郎、西村晃、山根寿子、小林旭、渡辺美佐子、殿山泰司、浜村純 B-15 2/24(土)4:00pm 3/9(土)1:00pm 3/27(水)3:00pm
誘惑 銀座で画廊を経営する男やもめの洋品店主と、前衛芸術グループに属しているアプレ・ ゲールの一人娘。彼らとその周囲に集う多様な人物たちの恋の思惑。この作品が昇進 第1作となった撮影の山崎善弘は、日活における中平作品の大部分でコンビを組んで いくことになる。(94分・白黒) '57(日活)(監)中平康(製)高木雅行(原)伊藤整(脚)大橋参吉(撮)山崎善弘(美)松山 崇(音)黛敏郎(出)千田是也、左幸子、安井昌二、渡辺美佐子、葉山良二、轟夕起子、 小沢昭一、芦川いづみ B-16 2/27(火)6:30pm 3/19(火)3:00pm 3/28(木)3:00pm
紅の翼 石原裕次郎扮する民間航空のパイロットが破傷風の血清を届けるべく小型セスナで八 丈島へと向かう。中平康にとって初のワイド・スクリーン、そして初のカラー作品で あり、デビュー作以来、初期の中平作品の多くを手がけた松山崇は、背景で刻々と移 り変わる夜明けの空を表現するために巨大なホリゾントを何度も塗り変える試みを行 なったという。(93分・カラー) '58(日活)(監)(脚)中平康(企)水の江滝子(原)菊村到(脚)松尾昭典(撮)山崎善弘(美) 松山崇(音)佐藤勝、馬渡誠一(出)石原裕次郎、二谷英明、中原早苗、芦川いづみ、峯 品子、滝沢修、西村晃 B-17 2/28(水)6:30pm 3/20(祝)1:00pm 3/29(金)3:00pm (監)=監督 (製)=製作 (企)=企画 (原)=原作 (脚)=脚本、脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (編)=編集 (調)=調査 (出)=出演者 ■上映プリントは全て35mmです。
□一階受付では、「NFCニューズレター」(隔月刊)を販売しています。これは、フィ ルムセンターのさまざまな催し物や事業の情報、上映番組の解説、予告等はもちろん のこと、世界のフィルム・アーカイヴやシネマテークの紹介、映画史研究の先端的成 果の発表などを掲載する機関誌です。どうぞご利用下さい。
□東京国立近代美術館フィルムセンターは、国際フィルム・アーカイヴ連盟(FIAF)の 正会員です。FIAFは文化遺産として、また、歴史資料としての映画フィルムを、破壊・ 散逸から救済し保存しようとする世界の諸機関を結びつけている国際団体です。
展示室 特別展 石元泰博展 現在の記憶 Yasuhiro Ishimoto -- Remembrance of Things Present 2月14日(水)~3月30日(土) さだかならぬ雲を撮影してみようという意図で始められた雲の写真。写真家石元泰博 がここ数年撮り続けている雲の写真は、雲と名指すことさえためらわれる、時間の中 のうつろいそのものの写真といえるかもしれません。この展覧会は、その雲のシリー ズを中心に、うつろいゆくものに眼差しが向けられた近作140点により構成されます。 詳しくは当該チラシをご覧ください。

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