俺の、俺による、俺のため(だけの)桃太郎。各自のエゴが激突するとき、現場は修羅場と化す…
大学の映画サークルの熱き連中が廃工場で撮影中…タイトルは『ネオ桃太郎』だ!が!監督は夢中過ぎて周りが見えてない。主演は無闇に役に入り込んでいる。撮影監督はサークルOBで扱いづらい。現場で女口説いてる奴がいる…さまざまな撮影アルアルを乗り越えて、さあ『ネオ桃太郎』は完成できるのかーっ!?
劇団兄貴の子供主宰でもあり「本当に笑えるコメディ」を撮る事で知られる鬼才・小田学監督がついにPFFに乗り込んできた!彼が今回題材に選んだのはズバリ「映画撮影」だ。ココで描かれるさまざまは、もしこれがスポーツサークルであっても旅行サークルであっても料理サークルであっても成立する普遍性がある。だから誰もが爆笑しながら涙するのだ! 僕も涙した。そう『ネオ桃太郎』は映画撮影をする全ての者が涙する「爆笑巨編」なのだ! 文:小林でび(映画監督・役者)