戦後の松竹を代表する監督の一人で、のちに「女性映画」の名手といわれた中村登の最初期の作品。東京の回漕問屋で働く人々の義理人情が描かれている。戦中の国策映画であり、主人公(上原)の口からはライバルの回漕問屋との協力・統合の必要性(一港一社主義)が主張される。しかし、そうした主張以上に、下町の細やかな描写や掘割を美しく捉えた映像が目を惹く。
小ホール
男の意氣
戦後の松竹を代表する監督の一人で、のちに「女性映画」の名手といわれた中村登の最初期の作品。東京の回漕問屋で働く人々の義理人情が描かれている。戦中の国策映画であり、主人公(上原)の口からはライバルの回漕問屋との協力・統合の必要性(一港一社主義)が主張される。しかし、そうした主張以上に、下町の細やかな描写や掘割を美しく捉えた映像が目を惹く。 '42(松竹大船)(監)(脚)中村登(脚)吉村公三郎、木下惠介(撮)齋藤正夫(美)江坂實(音)古関裕而(出)坂本武、上原謙、朝霧鏡子、木暮實千代、徳大寺伸、川崎弘子、河村黎吉、日守新一、小林十九二、藤野秀夫、大山健二、近衛敏明、川名輝 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置・設計 (音)=音楽 (出)=出演 |
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