第109回直木賞受賞作のベストセラー・ミステリーを映画化。原作を大胆にそぎ落とし、断片的な回想を多用する複雑な語りを導入している。青い光を基調とした冷え冷えとした世界に、暴力が年月を越えて連鎖していく。とりわけ東映映画での脇役時代を想起させる小林稔侍の凶暴さと、『CURE』(1997、黒沢清監督)を先取りする萩原聖人の空虚な悪の描写が印象深い。
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マークスの山
(139分・35mm・カラー) 第109回直木賞受賞作のベストセラー・ミステリーを映画化。原作を大胆にそぎ落とし、断片的な回想を多用する複雑な語りを導入している。青い光を基調とした冷え冷えとした世界に、暴力が年月を越えて連鎖していく。とりわけ東映映画での脇役時代を想起させる小林稔侍の凶暴さと、『CURE』(1997、黒沢清監督)を先取りする萩原聖人の空虚な悪の描写が印象深い。 '95(松竹=アミューズ=丸紅)(監)(脚)崔洋一(原)高村薫(脚)丸山昇一(撮)浜田毅(美)今村力(音)ティム・ドナヒュー(出)中井貴一、萩原聖人、名取裕子、小林稔侍、古尾谷雅人、小木茂光 ■(監)=監督 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術 (音)=音楽 (出)=出演 |
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