久松静児監督が、石川達三の原作小説を、『警察日記』(1955)と同じく森繁久彌主演で映画化。裁判で互いに食い違う証言を通じて、神阪(森繁)と彼を取り巻く人々の心の奥底に迫る構成は、公開当初より、『羅生門』(黒澤明監督、1950)と比較され、話題になった。姫田眞左(佐)久のキャメラは、神阪と関係を持つ千代を演じる左幸子を捉えるときなどに、とりわけ大きな力を発揮している。
大ホール
神阪四郎の犯罪
久松静児監督が、石川達三の原作小説を、『警察日記』(1955)と同じく森繁久彌主演で映画化。裁判で互いに食い違う証言を通じて、神阪(森繁)と彼を取り巻く人々の心の奥底に迫る構成は、公開当初より、『羅生門』(黒澤明監督、1950)と比較され、話題になった。姫田眞左(佐)久のキャメラは、神阪と関係を持つ千代を演じる左幸子を捉えるときなどに、とりわけ大きな力を発揮している。 '56(日活)(監)久松静児(原)石川達三(脚)髙岩肇(撮)姫田眞佐久(美)木村威夫(音)伊福部昭(出)森繁久彌、新珠三千代、左幸子、瀧澤修、金子信雄、髙田敏江、轟夕起子、宍戸錠、杉幸彦、深見泰三、清水将夫、宮坂将嘉、伊達信 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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