今井監督にとって初めてのワイド・スクリーン作品。水木洋子によれば、『また逢う日まで』の姉妹篇として「戦後と青春」を描こうとするものだったが、当時、改めて注視されていた原水爆問題を反映して、不良少年と少女の純愛物語に原爆後遺症の問題が絡められている。少女(中原)の鼻から流れ落ちる一筋の血が伝えるのは、原爆への怒りであろう。「キネマ旬報」ベストテン2位。
大ホール
純愛物語
今井監督にとって初めてのワイド・スクリーン作品。水木洋子によれば、『また逢う日まで』の姉妹篇として「戦後と青春」を描こうとするものだったが、当時、改めて注視されていた原水爆問題を反映して、不良少年と少女の純愛物語に原爆後遺症の問題が絡められている。少女(中原)の鼻から流れ落ちる一筋の血が伝えるのは、原爆への怒りであろう。「キネマ旬報」ベストテン2位。 '57(東映東京)(監)今井正(脚)水木洋子(撮)中尾駿一郎(美)進藤誠吾(音)大木正夫(出)江原眞二郎、中原ひとみ、岡田英次、木村功、加藤嘉、宮口精二、東野英治郎、楠田薫、小林トシ子 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 |
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