新たに発掘された溝口健二監督の初期無声映画の断片。菊池寛の小説を映画化したオリジナルは3,499m(13巻)に及ぶ長篇で、二人の野心的な学生と、彼らが想いを寄せる代議士の娘を軸に波瀾万丈のドラマが繰り広げられる内容であったが、そのうち42m(2分)の映像を見ることができる。
大ホール
慈悲心鳥 [断片]
新たに発掘された溝口健二監督の初期無声映画の断片。菊池寛の小説を映画化したオリジナルは3,499m(13巻)に及ぶ長篇で、二人の野心的な学生と、彼らが想いを寄せる代議士の娘を軸に波瀾万丈のドラマが繰り広げられる内容であったが、そのうち42m(2分)の映像を見ることができる。 '27(日活大将軍)(監)溝口健二(原)菊池寛(脚)畑本秋一(撮)横田達之(美)北猛夫(出)中野英治、岡田時彦、原光代、夏川静江 関東大震災実況
関東大震災発生直後の映像の中でも「決死的撮影」として名高い、日活版のフィルム。被災地の様子が赤や青の染色映像で鮮明に映し出される(現存のプリントには部分的に重複するショットや字体の異なる字幕が見られ、別作品の混入も確認されるが、そのまま上映する)。 '23(日活向島)(撮)高阪利光、伊佐山三郎 ふるさとの歌
溝口健二監督の現存する最古の作品。文部省が日活に製作を委託した作品で、都会生活よりも郷土愛を説く学生の姿にはプロパガンダ的要素も見られるが、列車や車といった乗り物から田園風景のパースペクティブなどが大胆に捉えられ、視覚的な魅力にも富んだ一篇となっている。 '25(文部省=日活)(監)溝口健二(原)松居張二(脚)清水龍之介(撮)横田達之(美)亀原嘉明(出)木藤茂、髙木枡二郎、伊藤寿栄子、辻峯子、川又賢太郎、加藤司郎、松本静江、橘道子、宇田川寒待 ■(監)=監督・演出 (原)=原作・原案 (脚)=脚本・脚色 (撮)=撮影 (美)=美術・装置 (音)=音楽 (出)=出演 (画)=作画 |
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